デンリキ
デンリキは、2020年(令和2年)4月6日から2023年(令和5年)3月29日までに放送されたNHK教育テレビジョンの子供向けバラエティ番組「天才てれびくんシリーズ」第7作目である『天才てれびくんhello,』に登場する超能力である。
概要[編集]
本作では2021年(令和3年)度までに「てれび戦士」として新規加入した者が使用している。
基本的に「デンリキ・〇〇」というコードを唱えると左手の甲に電印が浮かび上がり発動するが、無意識に発動する場合もある。
デンリキを発動する際、てれび戦士はポーズをとる(デンリキの発動条件に含まれるかどうかは不明)。前半部分は全員共通で「デン」の部分で右手を上に掲げ、「リキ」の部分で左腕で力拳を作り、右手を左肘に添えて行うものだが、後半部分(前半部分とデンリキ名の間の部分)の動きはてれび戦士ごとにそれぞれ異なる。
デンリキが発動するとまずデンリキの名前のドット文字が分散してから収束するという形で「電」の文字を模したエネルギー体が現れ、これをあどミンが食べて回収することで電空を修復できるが、あどミンにデンリキを食べられた者はデンリキを使えなくなる[注 1]。なお途中でキャンセルした際には、デンリキ名のドット文字が出てこない。
元来は電空内で使用される呪文もしくはコマンドのような物だったらしく、木曜日の生放送コーナーでは電空の住人からバグを除去するなど様々な効果が見られる。
基本的にみやぞんエンジは「せっかく宿ったデンリキだから、自分のやりたいことをやればいい」と考え、使い道にはあまり口出ししない。しかし世界観ドラマ「電空物語」2020年度版第4回で悠真がデンリキを発動させる様子を撮影しサイトに投稿しようとしていた時や、世界観ドラマ「電空物語」2020年度版第13回で礼がデンリキを使いすぎた時には注意していた。また、あどミンは「世間が電空のことを忘れているのは誰かの陰謀かもしれない」と発言しているので、デンリキのことはてれび戦士だけの秘密である。そのため、基本的にデンリキを発動する様子を部外者に見せることはない[注 2]。
発現したデンリキの情報はみやぞんエンジが所持する「デンリキファイル」に随時記載されていく。
基本的にてれび戦士の願望に呼応する形で発現する。そのため、そのまや空のようにデンリキに魅入られて力に呑み込まれてしまう危険もある。
世界観ドラマ「電空物語」2020年度版第72回でのあどミン曰く、てれび戦士がデンリキの使い道に頭を使えば使うほど味が熟成され美味しくなるらしい。
漢字表記は「電力」。
デンリキは世界観ドラマ「電空物語」で登場したものと生放送専用のものが存在する。
ドラマ「電空物語」に登場[編集]
2020年度[編集]
電空が壊れた際に飛び散ったエネルギーを宿した小中学生の少年少女のことが「てれび戦士」と定義されている。電空のエネルギーを宿していてもデンリキが発現するタイミングはてれび戦士によりまちまち[注 3]。
デンリキ発動時のエネルギーをあどミンが食べて回収することで電空を修復できるが、あどミンにデンリキを食べられた者はデンリキを使えなくなるため、デンリキはいずれあどミンに返さなければならない物である。そのためか、第85回では黒いあどミンが食べたことのあるデンリキを使っていた。なお、第30回でのそのまの解析によると、電空を完全に修復させるために必要なデンリキの総数は20。
なお2020年度のデンリキの一部は2021年度でも使用された描写があったが、使用が可能である理由は不明。
- ヒャックリカエル
- 触らずに物を逆さにひっくり返す、悠真の最初のデンリキ。
- 当初は制御に難があり、コードを命名する前まではしゃっくりをしただけで無差別に周囲の物をひっくり返してしまった。発動タイミングを制御できるようになってからも、なかなか思い通りの物をひっくり返せなかった。元太と特訓したことにより対象物を数個ほど指定できるようになったが、悠真は息切れしてしまった。
- 元太との特訓の成果を他のてれび戦士に見せようとした所、あどミンに勝手に食べられてしまった。
- あどミンがこのデンリキを食べたことによって「チョウランプ」というエリアが修復された。
- なお、第14回で礼からこのデンリキのことを聞いた大人の悠真は「地味な能力」と評していた。
- 第85回では黒いあどミンが放った「アヤ×2ツリングネットワーク」の糸を浴びせ返した。
- ガーリー⤴⤴ピピピンク(ガーリーアゲアゲピピピンク)
- 様々な物をピンク一色に染める、ギュナイのデンリキ。
- 学校の校舎全体をピンクに染めるほど強力。また、街灯や洋服だけなど、任意の物だけをピンク色にすることもできる。
- 基本的に一度ピンクにされると塗装し直さない限り元の色には戻せない。しかし第8回で信一に近付くためにデンリキを使わないとギュナイが決心した際に校舎の色が元に戻っていったように、発動者の気分と同調するような描写がある。
- 最終的に「ガーリーの時点で何か違う、ガーリーじゃなくてもアゲアゲじゃなくても、私のピンクはかっこいいから」という理由であどミンに譲る。
- あどミンがこのデンリキを食べたことによって「チョウカメレオン」というエリアが修復された。
- 第14回においても、「ギュナイちゃん学校を丸ごとピンクにしてたじゃん」という台詞で言及されている。
- グルグルーブ
- 相手を自分の発言通りに従わせる、眞生の最初のデンリキ。
- 発動者の声が届く範囲のみに有効[注 4]。一定時間の経過や発動者の意思で解除される。効果が切れるとデンリキにかかっていた人物はその間のことを忘れる。このような効果を持つため、みやぞんエンジからは「良いことにも悪いことにも使えてしまう」と警戒されていた。他のことに集中していてちゃんと声を聞いていなかった場合など、このデンリキが効かない者もいる。
- コード命名前は母親に「今日はケーキが食べたい」、いじめっ子三人組に「僕の事は気にしなくていい」と言った瞬間無自覚に発動したが、命名後は発動タイミングを制御できるようになった。
- 最終的に「自分のやりたいことは好きにやっていい」ということに気づいた眞生はデンリキをあどミンに返した。
- あどミンがこのデンリキを食べたことによって「チョウサファイア」というエリアが修復された。
- 第85回では黒いあどミンが使用。隠れていたてれび戦士達を引きずり出した。
- メクルメク・メクール
- 未来の時間に行ける、礼のデンリキ。
- 1度発動する毎に1日先に移動する。発動する際、礼のパソコンのカレンダーがめくれていく演出がなされる。また、使う度に強い光が発されるので、礼(及び立ち会ったギュナイとソニア)はゴーグルをかけて発動している。
- 意識だけが未来に跳ぶので、使用後にいつの間にか服装が変わっている、大人の姿になっているなどの違和感を感じる。他者は発動前の事を覚えていない、前の日付には戻せないという欠点もあり、みやぞんエンジやあどミンからは「電空の力を超えた危険な能力なので使い過ぎない方がいい、さもなくばひとりぼっちになってしまう」と警告されている。
- 2085年でデンリキをあどミンに食べられたことにより、礼は現代に帰還できた。
- このデンリキをあどミンが食べたことで電空のどのエリアが修復されたのかは、修復シーンが描かれておらず不明。
- 第64回においてもこのデンリキが発動したような描写がなされている。礼の左手の甲に電印が現れたあと歯科医院にあったカレンダーが突如めくれ、礼は大人の悠真と再会した。
- マッハァハァ
- 普段の何倍も素早く動くことができる、紅緒の最初のデンリキ。
- 本来50mを12秒で走る紅緒が2秒で走ることが出来るようになるなど、発動すると本来のおよそ5-6倍ほどに行動が高速になる。口喧嘩の際に発動させて早口で喋ることにより相手の耳を痛める、といった芸当も可能。
- ただし、高速で行動した分だけ相応の疲労が溜まっていく[注 5]。
- 紅緒は人前でデンリキを使ったことにより大騒ぎを引き起こしてしまったが、世界記録保持者との勝負の直前に父親の「のんびりな紅ちゃんが好き」という言葉を思い出しデンリキを使わず、そのままあどミンにデンリキを返した。
- あどミンがこのデンリキを食べたことによって「チョウラジカセ」というエリアが修復された。
- チャランピッカリンコ!
- 壊れたものを修復できる、生のデンリキ。
- 不具合の起こった電子機器だけでなく、破損した物体も修理が可能。
- 当初生は「モテて世界が救えるデンリキが欲しい」と願っていたが、思っていたものと効果が違いがっかりしていた。また、周囲から修理屋扱いされたことにも当初は不服だった。
- 松沢に罵倒されてデンリキが失敗したと思い込んだ生はこのデンリキをあどミンに返してしまうが、それを知らない園田が更に生に依頼をしてしまったため、生は修理に悪戦苦闘することとなる。
- あどミンがこのデンリキを食べたことによって「チョウティラノ」というエリアが修復された。
- 第85回ではバリケードを作ったり黒いあどミンに壊された防具代わりの日用品を再利用したりするのに用いられた。
- アヤ×2ツリングネットワーク(アヤアヤツリングネットワーク)
- 相手の動きを操る、そのまのデンリキ[1]。
- デンリキのポーズをとった後にあやとりをして、させたいことを言いながら対象に向けることで発動する[1]。かけられた者は上から透明な糸に縛られ、動きを操作される[1]。相手の四肢に糸をつけ操り人形にする関係上、操られている対象の動きはぎこちなくなってしまう[1]。「動かないで」と言えば相手を足止めすることも可能[1]。眞生の「グルグルーブ」に似た効果だが、こちらは対象の気持ちまでは変えられない[注 6]。
- そのまはこのデンリキを邪魔をする相手の足止めに使っていたため、デンリキの力に呑み込まれてしまった[1]。最終的に悠真によって頭に絡み付いた見えない糸を断ち切られたことにより正気に戻った。
- あどミンがこのデンリキを食べたことにより「チョウライオン」というエリアが修復された。なお、そのま曰く「このデンリキには特別な力がある」らしく、あどミンは食べた直後に酢昆布と同じ痺れるような感覚を覚え、電空が作られた理由を思い出した。
- 第85回では黒いあどミンが使用。てれび戦士を拘束したり外にいた子供たちを無理矢理デントリーさせたりした。てれび戦士を消そうとしたが、悠真に跳ね返されて逆に黒いあどミンが消滅してしまった。
- 2021年度の最終回では、パワーアップしたような状態になっていた。
- ヒソヒソヒアリング
- 人の心の中を読める、ソニアのデンリキ。
- デンリキのポーズをとった後に親指と人差し指で窓を作り相手を覗くと、対象の考えていることが吹き出しになって表示される。眠っている人に使えば夢の内容を知ることも可能。なお、バックドアーズのような感情が存在しない相手に対して使うと文字が出ず、真っ黒な吹き出しが表示されてしまう。
- 写生の授業中に無自覚で発現したため、コード命名前は指で窓を作っただけで勝手に発動していたが、命名後は発動するタイミングを制御できるようになった。
- マイに罵倒された結果「人の心の中身が分かっても、自分の思い通りにすることはできない」と感じたソニアはあどミンにデンリキを返却してしまう。
- あどミンがこのデンリキを食べたことにより「チョウカザグルマ」というエリアが修復された。
- 第85回では黒いあどミンに使ったところ、白いあどミンが封じられていたことが判明した。
- 第150回ではソニアの電キャが使用。KANAKOの本心を暴いた。
- テレテレポート
- 照れると人を瞬間移動させられる、理音のデンリキ。
- 発動者が照れた時に考えていた相手を他所にテレポートさせる。理音は元太に褒められた[注 7]際に無意識に発動させてしまい、山荘の人々を失踪させる事件を引き起こしてしまった。
- あどミンがこのデンリキを食べたことにより「チョウイヌ」というエリアが修復された。
- 第85回では黒いあどミンの襲撃時に発動させ、てれび戦士全員をゴミ捨て場に着地させた。
- ブンシンダブルーン
- 「ダブル」と呼ばれる分身を生み出すことができる、芹奈のデンリキ。
- ダブルは発動者本人からはどう見ても偽物にしか見えないが、周囲からは本物そっくりに認識される。ダブルに向かって手を振りながら「バイバイ」と言うと消滅する。ダブルに命令すればその通りに動く。あどミン曰く「自分がこのデンリキを食べてもダブルは消えない」。
- 芹奈が「身代わりが欲しい」と言った瞬間無自覚に発現・発動したが、コード命名後は出現と消滅のタイミングを制御できるようになった。しかしダブルが自我を得てしまってからは制御が利かなくなり、「バイバイ」と言っても消えなくなってしまった。手裏剣投げ対決をきっかけにダブルは再び芹奈の指示に従うようになった。最後は笑顔で別れることができた。
- あどミンがこのデンリキを食べたことにより「チョウトマト」というエリアが修復された。
- 第85回では生み出したダブルと一緒に手裏剣を投げ、バックドアーズの足止めに利用した。
- ドッゲラカーン
- 相手を笑わせられる、照太のデンリキ。
- 例えそのギャグが面白くなくても、それを聞いた対象を爆笑させられる。発動者のギャグでなくても発動者の周囲で発せられればいいようで、劇中では悠真のダジャレを聞いたみやぞんエンジとギュナイが爆笑していた。持続時間も長く、照太が楽屋で発動させた際には本番まで効力が続いていた。
- 照太は漫才を見せる前に逐一発動させていたが、あどミンは長い間待ちぼうけを食らっていたため、最後のライブに臨む前に勝手に食べられてしまった。
- あどミンがこのデンリキを食べたことにより「チョウサングラス」というエリアが修復された。
- 第85回ではゆらのデンリキで呼び出したバッケ達を笑わせて囮にした他、黒いあどミンに酢昆布を食べさせる際に使用し口を開けさせた。
- スラスララクショウ
- 描いた絵を実体化させる、元太のデンリキ。
- 実体化させた物体は本物と同じように使用することが可能。実在・非実在を問わず生物を実体化させた場合は動き出す。持続時間はかなり長いようで、元太が実体化させた龍(部外者たちからは新種生物だと思われていた)はあどミンがこのデンリキを食べた後も実体化したままだった。
- コード名の由来は元太が幼い頃から絵を描く時に言っていた口癖「すらすら楽勝さ」。そのため、元太が「すらすら楽勝さ」と言った瞬間無自覚に発動してしまったこともあった。
- あどミンがこのデンリキを食べたことにより「チョウサメ」というエリアが修復された。
- カオカオスッポカン
- ドラムスティックで叩いた物体に顔を出現させる、ゆらのデンリキ。
- 左手で叩くと顔が出現し、右手で消すことができる。顔を出した物体とは会話が可能(この際、語尾をつけて喋る)。元々顔がついている物体に使った場合、効果は発揮されない。
- 発動者本人のドラムスティックを使わないといけないため、顔を出現させている間にドラムスティックを失くすと取り返しがつかなくなる。人に見られると大変なことになるため、みやぞんエンジはゆらにスティックを失くさないことと使ったらすぐに顔を消すことを忠告している。
- みやぞんエンジがあどミンを呼んでいる間にゆらは右手用のスティックを紛失してしまったが、最終的に見つけ出してデンリキを食べてもらった。
- あどミンがこのデンリキを食べたことにより「チョウマッチ」というエリアが修復された。
- 第85回ではバッケ達を呼び出し囮に使った。
- チョキチョキチョッキング
- 見えない糸を断ち切る、悠真のデンリキ。
- アヤ×2ツリングネットワークの対抗となるデンリキである。相手を頼ろうとしないそのまに対して、「こんがらがった糸を切る」という悠真の決心に呼応し発現した。第54回では双方のデンリキを駆使し巨大バグを消去した。
- あどミンがこのデンリキを食べたことにより「チョウハンニャ」というエリアが修復された。
- 第85回で黒いあどミンが使った際には効果が多少異なり、多数の刃を放つ攻撃となっている。
- シモシモカメーヨ
- 人間以外の生き物と会話できる、眞生のデンリキ。
- 亀が餌を食べなくなり、獣医からも「治療法はない」と言われた眞生が「痛いなら痛いって言ってよ」と言った瞬間発現した。
- 「カメ」という言葉がコード名には入っているものの、亀以外の生物に対しても有効。第57回では「生命の泉」の場所を訊ねるために猫や御神木に対して使用していた。
- あどミンがこのデンリキを食べたことにより「チョウコイン」というエリアが修復された。
- デリシリトリヨッセン
- 離れた物体を取り寄せる、ギュナイのデンリキ。
- 前の物としりとりになるようにしか取り寄せる物を指定できない。また、「ん」で終わる物を取り寄せようとすると、それを取り寄せることができないどころか、発動者は電撃を喰らってしまう。
- ギュナイは理科の教科書を忘れた際に無意識に発動させ、たまたましりとりの「り」と理科の教科書の「り」が繋がったため自宅から教科書を取り寄せることができた。だが当初は「欲しいものを何でも出現させるデンリキ」だと勘違いしていたため、「イケメン」「パフェ」などと言ってみたものの、しりとりになっていなかったため発動しなかった。みやぞんエンジの説明を聞く前に「醤油ラーメン」と言ってしまったため感電し、「先に言ってよ…」と困り果てていた。その後は体育倉庫で眞生のプレゼントを探すがてら小便小僧→浮き輪→わさび→ビー玉→マラカス→スルメイカとしりとりを繋いでいった。
- 倉庫内に閉じ込められてしまってからは脱出のためにかまぼこ板(大量に出てきたため工作をしてみたが特に何も役に立たず)→太鼓(思い切り叩いたが用務員は寝ていて気付かなかった)→子犬(チワワ。窓から放して助けを呼ぼうとしたが、なかなか出ていかなかった挙げ句足元に放尿された)→ヌンチャク→屑籠→ごま塩→お歳暮(調味料の詰め合わせ)→ボルト→トライアングル→ルーズソックス→水筒→鰻(食べ物を出そうとして最初は「うどん」と言い失敗、その次に出したが桶に入っている生きた鰻だった)と繋いでいったものの、興奮した子犬が鰻が入った桶を倒してしまい対処に困る事態になってしまった。
- 改めて眞生のプレゼントをギター→たこ焼き器→金太郎飴→眼鏡と出し続け、次に脱出用にネジ回し(ドアをこじ開けようとしたがネジの形が合わなかった)→シャベル(地面を掘ろうとしたが固すぎて失敗)→ルーズリーフ(数式を書いたが何もわからず)→フライ返しと出したもののことごとく失敗。反射的に「照太」と言って呼び出した照太に取り寄せた道具の一部[注 8]を駆使して鰻を調理してもらった。ギュナイが照太に鯛焼きを取り寄せるのを見せたところで鰻の匂いに誘われた用務員が扉を開け2人は倉庫から出られた。その後はキャビア→あどミンと繋げ「ん」が付いてしまったが、何故かギュナイは感電せず普通にあどミンが現れデンリキを食べた。
- あどミンがこのデンリキを食べたことにより「チョウリュウ」というエリアが修復された。
- 第85回では取り寄せた多数の日用品が囮や防具に使われた他、「ん」で終わる物を取り寄せようとすると発動者は電撃を喰らう事を利用して巨大バグを感電させた。
- 第167回でも使用され、この能力で芹奈、元太、紅緒、萌衣を呼び寄せた。
- ペラリンブックック
- 本の中の世界に入ることができる、紅緒のデンリキ。
- 発動者は物語の登場人物に扮して、物語の内容を追体験できる。本に挿絵があれば、発動者が扮しているキャラクターの顔が発動者のものに変化する。稀に周囲の人を巻き込んでしまうこともある。作者が内容の明言を避けて適当に書いていた場合、辻褄を合わせるために上手い具合に解釈されたことが起こる。最後まで到達すると効果が切れて発動者は現実に帰ってこられる。この際、言動・行動が演じている登場人物と違っていても結果が同じなら元の世界に戻れる。そのため、入った物語が未完成の場合だと、最後の台詞を発したキャラクターが壊れたようにその台詞を何度か繰り返したあと、周囲が真っ白な世界に変わり発動者は本の世界に閉じ込められてしまう。他の人が話の続きを書き足せば脱出可能。
- 最終的に本の世界を思う存分満喫した紅緒は「満足した、デンリキを使わなくても読むことで本の中の世界に入れる」とデンリキをあどミンに食べさせた。
- あどミンがこのデンリキを食べたことにより「チョウトリイ」というエリアが修復された。
- ガチャガラポン
- 自身が見た相手と精神を入れ替える、生のデンリキ。
- 使用すると自身と相手の頭から緑色の煙のようなものが立ち上り、一定時間お互いの体を使うことが出来る。声は中身の人物のままであるため、喋る際には怪しまれないようにしなければならない。使用可能回数は発現時も含め3回のみ。稀に周囲の人を巻き込んでしまうことがあり、生が3回目を使った際には自身と入れ替わったあどミンに加えてゆらと眞生、芹奈と悠真の計3組6名の体を入れ替えてしまっている。
- 生が「誰からも尊敬されたい」と叫んだ瞬間無意識に発現・発動させ、公園で踊っていたダンサーと入れ替わった。
- 生が3回目を使い終えた帰り道にあどミンに食べられた。
- あどミンがこのデンリキを食べたことにより「チョウユキダルマ」というエリアが修復された。
- サイコグルメトリー
- 食べ物に宿った記憶を見ることが出来る、理音のデンリキ。
- デンリキ発動後に何かを食べると、その食べ物の周囲で起こった出来事が脳裏に浮かぶ。悠真曰く「サイコメトリーの食べ物版」。音声は再生されないため、発動者が曲解してしまうこともある。
- あどミンがこのデンリキを食べたことにより「チョウチョキンバコ」というエリアが修復された。
- デルデロダッシュ
- 写真に写っている物体を実体化させる、ゆらのデンリキ。
- 本物そっくりに写った物を出すことが出来るが、出した物は様々な意味で薄くなってしまう[注 9]。写真を伏せると出現させたものは消滅する。
- あどミンがこのデンリキを食べたことにより「チョウカギ」というエリアが修復された。
2021年度[編集]
てれび戦士が抱いた願いがあどミンと強く呼応すると、あどミンの口から吐き出される形でデンリキが授けられる。また、使用者の電キャがデンリキを吸収すると喋れるようになるほか、電キャが自発的にデンリキを発動させることもある(2020年度に登場したデンリキも発動可能)。このことからデンリキが電キャに吸収されてもデンリキが無くなる訳ではない模様。
なお、※が付いているデンリキはあどミンからデンリキを受け取るシーンがカットされているため、最初に使った時は使用者が無意識に発動させている。
- ツルツルツール
- ダジャレを言うと自身が滑る、悠真のデンリキ。
- 自宅であどミンから与えられ発現した。「ヒャックリカエル」と同じく悠真は制御できず、空の前で使うも自分が滑ってしまい、彼からは呆れられた。また、第88回ではクリプトオンズに使おうとしたがまたしても自身に作用してしまった。しかしその拍子で大量のスーパーボールが入った段ボールが上に置いてある棚にぶつかり、クリプトオンズを撹乱させることに成功した。
- 第133回では悠真を守ると決心した電キャが使用。クリプトオンズを転倒させ、電こんぶを取り返した。
- 第167回では悠真がクリプトオンズの追っ手から逃れるために使用。
- シュルシュルディスタンス
- 相手を弾き飛ばす、空のデンリキ。
- コードを唱えた後、「シュルシュル○○(相手の名前)」と言いながら構えを取ると、矢印のようなエフェクトが出て相手を弾き飛ばすことができる。かけられる側は他の物を盾に使うとある程度効果を抑制できるため、第90回ではソニアが悠真の家にあったお盆を、第91回では悠真がソニアから託された鍋の蓋を使って矢印を防いだ。
- 悠真に負けそうな時に「このままじゃ負けちゃう」と思った瞬間あどミンから与えられた。その後は悠真との再戦を邪魔する者を妨害するために使い、彼に負けてしまったことでデンリキが暴走を始めてしまう。しかし悠真に説得され、自分が恐れていたことは敗北ではなく孤独であるということに気づいたことにより暴走が収まった。
- 第136回では空の電キャが使用。カイに対して声を荒らげたのを聞き発動させたが、その後不本意にカイを弾き飛ばしてしまった空に怒られてしまった。
- キエルスケール
- 体が透明になる、麻理亜のデンリキ。
- 使うと一定時間相手から姿が見えなくなる。時間が過ぎると効果が解除される。声は聞こえるため、喋らなければ完全に気配を消すことができる。
- カードデダース※
- カードに描かれたものを実体化させる、萌衣のデンリキ。
- 最初の発動時に触れたカードの絵柄のみ実体化可能。その後の使用時はカードをめくれば呼び出し、伏せれば消滅させることができる。
- 第167回では萌衣の電キャが伊達政宗を召喚するために使用。
- イッツショウワタイム
- 昭和時代を体験できる、元太のデンリキ。
- コードを唱えたあとに扉を開けると、その先が昭和の世界に繋がっている。ただしタイムスリップしている訳ではなく、あくまで“体験するだけ”なので、基本的に相手からは姿も声も認識されない。蛙のお面を頭に付けた、クラリネットで「遠き山に日は落ちて」を演奏する謎の男性が現れると元の時代に戻る。
- 第139回では発動されていないが、元太やみやぞんエンジの台詞でのみ登場している。
- 第167回では発動者ではない人物を対象に取れる点を利用し、萌衣の電キャが召喚した伊達政宗を昭和時代に飛ばした。
- スーハーストップルン※
- 時間を止められる、ソニアのデンリキ。
- 発動者が息を止めている間のみ有効。そのため、ソニアは初めて発動させる際にタイミングを掴むことができなかった。
- 第151回ではソニアの電キャが使用。ソニアを撮影所から逃がした。
- 第167回では悠真を消そうとしたライデェンの動きを止めるために使用された。
- コピコピコピッペ
- 相手の才能を自分のものにできる、紅緒のデンリキ。
- 相手を指差しながら「コピッぺ(相手の名前)の(奪いたい能力)」と言うと発動する。このデンリキを使うことを「コピッぺする」と言う。複数のことをコピッペすることもできるが、相手の弱点も丸ごと得てしまうことになる。
- ヒョイットヒョウイーン
- 周囲の物体に乗り移れる、芹奈のデンリキ。
- 発動後、物に意識を憑依させて自由に動き回れる。一定時間が経つと解除される。発動中はその場に倒れ込み肉体は無防備になってしまうため、発動者の体に何かあると元に戻れなくなる危険がある。
- ダレッポイント
- 特定の物事に対する世間からの評価を可視化する、礼のデンリキ。
- 発動時に知りたいことを言うと、その人に対する評価が100点満点中何点かで表示される。あくまで"世間からの評価"なので、例え表示された点数が高くても、本当にその人と反りが合うかは使った時点ではわからない[注 10]。また、発動者自身の点数は2枚の鏡に写した姿を覗き込むことでしか見ることができない。
- ヘンシュウデワンスモア※
- 自身にとって都合の悪いことを編集して無かったことにできる、ギュナイのデンリキ。
- 発動するとパソコンのある暗い部屋にワープし、動画編集ソフトを操作する要領で都合の悪いシーンを切り貼りできる。切り取った部分は現実に戻った際に筒状になって上から降ってきて、この筒を覗くとそのシーンを見ることができる。
- スッポリスンポール※
- 段ボール箱に入ると体が小さくなる、照太のデンリキ。
- 小さくなった箱に入ったまま浮遊・移動もできる。また、デンリキを有している間は小人の姿が見えるようになる。
- 第153・154回では無人の折り紙教室に潜入したり、折り紙の後ろに身を潜めるのに使われた。
- パラレルレルパー
- パラレルワールドに移動できる、眞生のデンリキ。
- 発動させると目の前にワームホールが出現し、これをくぐるとパラレルワールドに行ける。パラレルワールドのみやぞんB曰く「パラレルワールドは星の数だけ存在する」ため、どの世界に辿り着くかは到着するまではわからず、パラレルワールドにいる状態で使っても元の世界に帰れるとは限らない。
- マイマイウーマ※
- 食べ物の味や食感を変える、そのまのデンリキ。
- 発動後、対象を指差して何の味にしたいかを言うと効果が発揮される。みやぞんエンジ曰く「発動者の味覚を変えるのではなく、食べ物そのものの味が変わっている」ため、発動者以外が食べても効果はある。
- サトリンパッカーン
- 心を落ち着かせて集中力を極限まで高める、眞生のデンリキ。
- 発動中は口調が敬語に変わり、物事の本質を見抜くことができる。一定時間が経つと解除され、発動者の口調も元に戻る。
- クルクルブショーン
- 戦国武将と入れ替われる、萌衣のデンリキ。
- 発動すると任意の武将の名前が書かれたカプセルが体内に入って記憶や人格がその武将のものとなる。その代わりに発動者の魂はカプセルに閉じ込められて外に出される。カプセルに入れられた発動者の魂は他人からは見えないが、体に憑依した武将とは会話できる。
2022年度[編集]
- ユキーツモ ドリーツ
- ダイヤルで周囲の行動の時間を取り戻せる、礼のデンリキ。
生放送専用[編集]
- ミエミエマルットハート
- 2020年度のデントリー編生放送で使用される汎用デンリキ。
- バグモンスター化した電空の住人の「大事にしている言葉」を可視化させ、4つの選択肢として表示する。
- 2学期以降、使われない回が多くなった。
- バイバイバグリムーブ
- 2020年度のデントリー編生放送で使用される汎用デンリキ。
- 4つの選択肢から茶の間戦士が選んだ「大事にしている言葉」をエネルギー体にしてバグモンスターにぶつけ、デバッグして元の電空の住人の姿に戻す。
- ドコドコフィッシュ
- 超大間にて元太が使用。海で発動させると魚のいる場所が光ってわかるようになる。
- ジャバジャバ・ツッカルーン
- 超別府にて照太が使用。「バイバイバグリムーブ」でも取り除けなかった鬼化したベプコのバグを、このデンリキでビバビバの湯に浸からせ元に戻した。
- 超バイバイバグリムーブ
- 超仙台にてギュナイが使用。巨大化した状態で使用し、マキムネのバグを元に戻した。
- モウヤメサセメモラウワー!
- 超大阪にて照太が使用。ツッコミの力でアホタのバグを元に戻した。
- タツマキ・キエテーナ
- 超新潟にてそのまが使用。バグを帯びた竜巻をバグごと消滅させることができる。
- ヒジキシャワー
- 超チコシティでゆらが使用。「こんにゃくのツブツブは何?」という問いを出したトレーニングロボットに対して使用し、ビームでロボットを破壊した。
- ボーットイキテンジャネーヨ
- 超チコシティで生が使用。由来はチコちゃんの決め台詞、「ボーッと生きてんじゃねーよ!」。バグモンスター化したチコちゃんをデバッグした。
- カムカムエクスプロージョン
- 2021年度のデントリー編生放送で使用される汎用デンリキ。
- 体力切れ寸前のペコドローンに対して使うことで、ペコドローンを爆発させることができる。ただし事前にチャージが必要。
- ドコドコストーン
- 超銀河鉄道の採掘場で元太が使用。埋まれた石を探知する。
- フレフレ ウォーターリフレッシュ
- 2021年度のデントリー編生放送で使用される汎用デンリキ。
- 火の玉のダメージにあたった電キャを水玉で降って元の状態に戻す。
- バイバイバタフライ
- アーカイブ星で芹奈が使用。バタフライの能力で敵を消し去る。
- スポンジ ワクワクック
- スイーツ研究室で紅緒が使用。スポンジケーキを焼き上げられる。
- ニコニコ ハッピーレシピ
- スイーツ研究室で眞生が使用。敵から笑顔のレシピを取り戻す。
- イイネ・デ・アンインストール
- デンキンマンションで萌衣が使用。周りの応援を力に変えて攻撃する。
- モグモグ・スシクイネェーション
- マグロ研究室でギュナイが使用。言い間違いはせずに寿司の力で攻撃する。
- ガオガオ パオーン
- 電空サファリパークでソニアが使用。動物愛護に込めてガーディアンに攻撃する。
- キラキラ・スタースパーク
- 電空の織姫と彦星で空が使用。七夕の願いを込めて発動する。
- カキカキ・イマジネーション
- デンクー出版で悠真が使用。漫画の想像力から得た能力で攻撃する。
- メリクリロケット・ゴゴゴドーン
- 電空航空宇宙局で照太が使用。サンタクロースを困らせた敵を宇宙ロケットで攻撃する。
- ドコドコ・クロマグロ
- アーカイブ星最終決戦で空が使用。能力でクロマグロを探知する。
- キラキラ・スターバースト
- アーカイブ星最終決戦でソニアが使用。流れ星の能力で敵から宝を奪還する。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ つまりデンリキは、いずれあどミンに返さなければならない物である。
- ↑ 小声でコードを唱えたり信一に「企業秘密」と称して後ろを向かせたギュナイや、誰も見ていない場所や自室で発動していた生など。また、人前で発動した結果校外をも巻き込む騒動になってしまった紅緒の例もある。
- ↑ 第7回では照太がデンリキを発現させたギュナイを羨ましがっていた。また、第25回・第26回ではゆらがデンリキを得るためにあどミンと仲良くなろうとした。
- ↑ そのため、眞生が校内放送を使って発動した際には全校に効果が及んだ。
- ↑ 劇中、夕飯の唐揚げを高速で完食した紅緒は「顎が疲れた」と感じていた。また、ソフトクリームを高速で食べようとした際には普段よりも早く頭が痛くなってしまった。
- ↑ 第27回で喧嘩していたところをこのデンリキで謝罪するよう仕向けられた子供2人はかなり不服そうな表情だった[1]。また、第30回でこのデンリキにかかったゆらは「意識は保っているのだが自分の思うように体が動かない」という感覚に陥っていた[1]。第53回では悠真にデンリキファイルを取りに行かせる際、抵抗できないようにわざわざ眠らせてから指示を出していた[1]。
- ↑ めぐみを消失させた時は「あそこでめぐみが泳いでいる」と元太に言われた際、異性である彼女の水着姿を恥ずかしさのあまり直視できなかったため発動した。
- ↑ 眞生のプレゼントとして照太が元々持っていた包丁、まな板代わりとして大量に繋ぎ合わせたかまぼこ板、鰻を固定するネジ回し、鰻を焼く鉄板代わりのたこ焼き器、味付けに使ったお歳暮、扇ぐために使ったルーズリーフ
- ↑ 第73回で加代子に食べさせるために出したたい焼きは薄味気味になってしまい彼女からは酷評されてしまった。また、第75回で出現させた竹子はやたら薄っぺらい態度だった。
- ↑ 例えば美佐子は点数こそ高かったが、実際には礼からの相談をうっとおしがっていた上に金に汚い人間だった。また清水は点数も高い上に優しい性格だったが、当初は愛想がない態度で接していたため、礼は自分に合っていないと考えてしまった。