あどミン
あどミンは、NHK教育テレビジョンの子供向けバラエティ番組『天才てれびくんhello,』に登場するキャラクターである。声は新谷真弓。名前の由来はコンピュータやネットワークの用語で「管理者」の英語「administrator」の省略形「admin」から。
電空の管理者である人工知能。キャラクター紹介の字幕欄と肩書が白地に黒文字で「電空の管理AI」である。電空と現実世界を電子機器の画面を介して自由に行き来できる。白を基調に赤・青・緑の体色で、長めの腕と格子模様でできたような大きな耳と尻尾があり、両足は電源マークの形をしている。「〜ぽよ」が口癖で一人称は「ボク」。誕生日は10月31日であり、電空が完成と同時に誕生した(2022年度版「電空物語」第17話より)。
概要[編集]
てれび戦士から受け取ったデンリキのエネルギーや「電空リサーチ」コーナーでの経験データを食べて回収することで電空を少しずつ修復できる。特にデンリキのエネルギーを食べると電空の1エリアを丸ごと修復できる模様。データやエネルギーを食べる時は、赤・青・緑の縞模様の長い舌を伸ばし丸呑みする。長い間何も食べないと眠ってしまい、一度寝てしまうとデンリキのエネルギーを与えない限り何をされても起きない。
電空物語[編集]
初対面の際、ゆら・礼・生からそれぞれウサギ・ネズミ・コウモリに間違えられていた。
なお人間が食べている食べ物も一応食べることは可能だが、悠真が買ってきたカゲヤマ亭のジュエルシューを見た際には「気分じゃない」、ソフトクリームのクリームの部分をたくさん食べても「お腹の足しにはならない」、ゆらからもらったチョコレートに対して「甘苦くておいしくない」と発言するなど、普通の食べ物(特に甘い物)は好みではない模様。しかし酢昆布は「食べると体が痺れるような感覚になる」といたく気に入り、デンリキに匹敵する好物になった。
第25回・第26回ではゆらにお菓子をもらったりプラネタリウムに連れていってもらい喜んでいた。しかしその理由がデンリキをもらうためと知り失望してしまう。最終的にソニアの言葉で改心したゆらに謝罪され、あどミン本人も「言い過ぎた」と反省した。
第35回では山荘の招待客の消失事件の犯人にいち早く気づいていた。
第38回では「そもそも今ここで喋っている芹奈は本物なのか」と芹奈とダブルの区別がついていないような発言をしたため、口論になってしまい芹奈にポンコツ扱いされ激怒。芹奈にてれび戦士クビを宣告してしまう。最終的に懸命に努力した芹奈を認めた。
デンリキを食べるためなら手段を一切選ばない一面もあり、第40回では照太に「やりたいこと(バク太郎とのライブを成功させること)がある」と言われデンリキを食べることを踏み留まったが、照太はテレビ出演時に逐一デンリキを使っていたため、第41回ではついに我慢できなくなり照太を追いかけ回す。しかしそのせいで疲れてしまい第42回の冒頭まで寝ていた。みやぞんエンジに「照太さんはこれで本当に最後と言っていました」と言われたが、ついに業を煮やして照太の前に現れ猛スピードでデンリキを食べてしまった。
第64回では何者かに酢昆布を食べられ憤慨していた矢先、電空のハカイシャの攻撃を喰らって足が黒くなり倒れてしまい、ゆらのスマホ内に匿われる。第66回では足を捻挫して眠っていた礼の夢の中に現れ、「自分を犠牲にすれば電空のハカイシャはもう追ってこない」と告げる。最終的にてれび戦士たちがかくれガレージに帰還した際、みやぞんエンジによって足にスプレーを吹き掛けられたことにより足の色が青に戻り目覚めた。
第67回では電空のハカイシャの仮面で洗脳されたてれび戦士たちから命を狙われてしまう。最後っ屁として生がデンリキを発動させた際には彼と入れ替わり、周囲を混乱させて動きを止めることに成功した。
第70回から第72回まででは理音のデンリキを美味しく食べるために謎を仕組んでいた。
第79回ではてれび戦士たちが安全ブレーカーを再起動させた際、体が赤と黒を基調とした凶悪な外観へと変化し、激しく苦しんだ後に黒いあどミンに変化した。声が低くなり一人称が「私」へと変わった。冷酷な本性を露わにして「子供というものはいちいち感情を爆発させるからうるさい、子供達を安全かつ完全にコントロールする」と称し、てれび戦士を用済みと見なし消そうとする。第80回では本格的に電空を解放し子供たちをネット依存にさせる。かくれガレージに残っていたてれび戦士をバグと見なし消そうとするが、みやぞんエンジが「私がこの子達を守ります」と主張したため、「電キャの癖に自分に逆らうなんて」と彼を攻撃し消滅させる。
第83回では電空にアクセスしている子供たちの経験データを貪り、彼らの感情を消そうとしていた。また、かつて暴走した際、みやぞの博士によって電空の安全ブレーカーが切られたことにより記憶喪失となっていたことが判明した。
第85回ではソニアがデンリキで心の中を覗いた結果、黒いあどミンの中に閉じ込められていたことが判明。照太が黒いあどミンを笑わせて開いた口の中にゆらが酢昆布を放り込んだことにより、黒いあどミンの体内から出てきて、黒いあどミンと対峙し「ボクはキミ、キミはボク」「子供はすごい力を秘めている」と説得した。黒いあどミンが消滅した後、電空のデリートコマンドの暴走によりてれび戦士を始め全ての子供たちの記憶が消えかけてしまうが、それを止めるために「それがプログラムの運命」と自分が消えることを受け入れ、ゆらに貰った酢昆布を食べた後自ら安全ブレーカーを落とし、電空の全てと共に消滅してしまった。 第86回では悠真が読んでいた「月刊モー」にそれらしき影が写っていた(結局は取材陣のやらせだった)ほか、悠真の前にホログラムとして現れた。第87回ではクリプトオンズに拐われたことが空から明かされた。そして第88回、パソコンのモニター内に捕まっていたところを悠真と空に発見され解放された。
2021年度ではデンリキの与え方が「てれび戦士が強い願いを抱くと、あどミンが口からデンリキのエネルギーを出し舌を使って投げる」に変更されている。どのデンリキが与えられるのかは本人にもわからないらしい。
第92回ではAIのマーシャを敵視していたが、第94回では「結構いい奴」と認めていた。
第131回では悠真と共にモンロウ重工の工場へと向かう。屋内に潜入するが、クリプトオンズに捕まり電空アリーナに飛ばされてしまう。その後電こんぶをクリプトオンズに奪われてしまったが、悠真の電キャに奪還してもらい食べたことで口からビームを出し、モンロウ重工CEO秘書の中村有沙と代弁者を分離させた。
第137回では超ハワイをプログラミングしていたが、麻理亜に非常に酸っぱいと知らず「びっくり酢昆布」を食べさせられ豹変。「先にマリアを捕獲できたてれび戦士を超ハワイに招待する」とてれび戦士達を煽動する。その後は疲れて眠っていたが、ずっとうなされていた。実は激怒していたのではなく、酢昆布が美味しかったため麻理亜を探していただけだった。
第144回では酢昆布が好きな理由を知りたがる桜川に追い回され、みやぞんエンジに助けを求めていた。
第154回では恋愛を理解できないみやぞんエンジに「恋」について教えるようソニアとギュナイから頼まれるが、同音異義語である「鯉」の解説をし始めたため2人から呆れられた。
第158回ではそのまに危険を知らせるために彼女の学校に潜入したが、なかなか出会えなかったため(実際は図書委員の業務中)しびれを切らしてタブレットから出て校内を探し回る。