国立異次元獣対策センター
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国立異次元獣対策センター(こくりついじげんじゅうたいさくセンター)は、2014年から2017年までに放送されたNHK教育テレビジョンの子供向け番組『Let's天才てれびくん』に登場する架空の機関である。略称はITAISEN(イタイセン)。
設定[編集]
異次元獣による危機から地球を守るために22世紀に設立された機関。
人物[編集]
- 時空関係調整課長 - 大野拓朗
- 22世紀から来た未来人。国立異次元獣対策センター(ITAISEN)・時空関係調整課の課長。
- やや脳天気で女性に甘く、各地で紹介される料理に気が逸れたり、緊張感が必要な場面でダジャレを言うなど、指揮官としては頼りなく見える所があるが、「地球を守る」という内に秘めた使命感は本物であり、虎南分析官やてれび戦士たちからも表向きはなんやかんや言われるものの人望は厚い。
- 2014年度の神奈川編では、カスタネット異次元獣の引き起こす怪現象の影響でカスタネットに噛まれてしまった。2015年度の山口編では、幕末からタイムスリップしてきた自分に生き写しの長州藩の武士・野村靖(大野の二役)の凛々しく頼もしげな姿を見て指揮官としての自信を失いかけるが、その野村から「君にしかできないことがある」と励まされ、立ち直った。また、福島編では福島どちゃもん・さすらかすらを励ますために雪合戦に参加し、金魚1号に乗り込んで清掃課の手からさすらかすらを守った。
- 特定脅威分析官 - 虎南有香
- 環境保安省からITAISENに派遣された分析官。木曜日の生放送ミッションではミッション内容の説明なども行う。
- 常に冷静かつ真面目で、不真面目な態度を取る大野課長を叱責することも多いが、自身に関連する話題やネタなどに関しては大野課長以上にはしゃぐことも多く、2015年度兵庫編では男装をしてどちゃらづか歌劇団の男役のオーディションに合格したり、茨城編では2105年第77代ミス納豆娘コンテスト納豆ネバネバ特別賞を受賞していたり、2016年度北海道編ではタラバガニの甲羅を弾丸としたタラバズーカを放って北海道どちゃもん・るるを助けたり、宮城編では本部から課せられた極秘ミッション「虎南に頼らず、てれび戦士の力だけで宮城どちゃもん・ぎやみを立ち直らせる」のために置き手紙を残して第5やたがらす丸から姿をくらませるなど、自由な行動をとることも多い。また、生放送での謎解きでは「名探偵虎南」として振る舞うことも多い。2016年度の三重編ではうぎろう異次元獣の引き起こす怪現象の影響で一時的に麿長官と立場が入れ替わった。
- 茶の間戦士訓練教官 - 蝶野正洋
- 環境保安大学校から第5やたがらす丸に派遣された訓練教官で茶の間戦士(データ放送で参加する視聴者)の訓練を行う。強面だが、好物はプリンとババロアでダジャレも嗜む。訓練に対しては厳しいものの、不甲斐ない成績だった茶の間戦士にも奮い立たせる言葉をかけるなど部下思いである。2016年度では「ニセ教官」として原口あきまさが乱入してくるようになった。
- 装備開発課主任研究員 - 中田敦彦(オリエンタルラジオ)
- ITAISEN装備開発課の主任研究員で、てれび戦士たちからは「博士」と呼ばれる。会った人や考えたこと、歩いた歩数から体重まですべて記録している。2016年度では研究のために自ら呼び寄せたナマハゲによって五郎の手紙を奪還したことが勝因となった。
- 装備開発課助手 - 藤森慎吾(オリエンタルラジオ)
- ITAISEN装備開発課の助手。見た目と言動がチャラいが、中田博士からは信頼されている。
- 次元ダンスマスター - ジョンテ・モーニング
- 22世紀のニューヨークからやってきたスーパーダンサー。麿長官に招聘され、パワーを生み出すダンスを開発している。
- 長官 - 麿赤児
- ITAISENの最高責任者で大野課長や虎南分析官の上司。第5やたがらす丸を21世紀に送りこんだ。2014年度ではダンベルスプーンを使っていた。2015年度ではカメラ異次元獣の引き起こす怪現象の影響で金縛り状態になったり、2016年度の三重編ではうぎろう異次元獣の引き起こす怪現象の影響で一時的に虎南分析官と立場が入れ替わったり、こまちまちこ異次元獣の引き起こす怪現象の影響でなまはげに襲われたりした。
- 現地調査アンドロイド
- ITAISENが開発した調査用アンドロイド。いち早く最前線に送り込まれ、てれび戦士の活動をサポートする。日本古代の軍事武装を思わせるヘルメットとアーマーを装備し、各機体で性能や性質が異なる(演者の性格やキャラクターが基になっている)。多数の芸人(森崎9号のみ演劇ユニット)が演じており、各機体に演者の名前とナンバリングを組み合わせた名前がつけられている。また、各機体共通の機能として、機能停止したら左耳を引っ張ると再起動する、停止状態からの起動は名前を呼んで目覚まし時計を鳴らすというシステムがある。
- 小出水7号 - こいで(シャンプーハット)
- 森崎9号 - 森崎博之(TEAM NACS)
- ノブ13号 - ノブ(千鳥)
- 大悟14号 - 大悟(千鳥)
- 田村4号 - 田村裕(麒麟)
- 川島3号 - 川島明(麒麟)
- 庄司2号 - 庄司智春(品川庄司)
- 益子18号 - 益子卓郎(U字工事)
- 福田17号 - 福田薫(U字工事)
装備・発明品[編集]
- 第5やたがらす丸
- ITAISEN時空関係調整課が運用する大型タイムシップ・やたがらす型の5番艦。2095年1月竣工。22世紀と21世紀の、ちょうど100年離れた2つの時点の間を行き来できる。全長66.6m、重量120t。空間内の最高飛行速度はマッハ2.5。名前が示す通り3本足の鳥のような外見で、背中の上には天守閣を思わせるデザインのメインブリッジがある。メインエンジンは鼓のような形状をしており、メカの手のようなパーツで革を打つ事で稼働するシステムである。桃花は略して「ごやまるちゃん」と呼んでいた。2016年度の富山編では清掃課のコンピューターウイルスによって風邪を引いてしまったが、キッチリンAで正常化した。
次元エントリーシップ[編集]
- 金魚1号
- 人間が生身で侵入すると危険な、どちゃもんの巣などの空間用に開発された次元エントリーシップ・金魚型の1番機。名前のごとく白い金魚のような外見をしている。2人乗りで、ロケに行ったてれび戦士か乗員選抜試験の成績優秀者が搭乗する。どちゃもんをくすぐる「こちょこちょビーム」やどちゃもんの技を防ぐ防御用のバリア、時間の影響から搭乗者を守る「ウラシマバリア」が装備されている。また、機体の下にはアイテム運搬用のクローを装備。「どちゃもん二次元化装置」でゴキゲンにしたどちゃもんをカードに収め、仲間として使役できるようにする。なお、2016年度は登場しなかったが、異次元獣にされた岐阜どちゃもん・うぎろうを救う手がかりを得るためにてれび戦士が巣の探索に向かった話が出てくる。同型機として、緊急脱出用に配備された単体でもタイムワープ可能な金魚2号もあり、スプーン異次元獣戦に際して大野課長らが一旦22世紀に戻る際に使用された。
- 金魚R
- テレビのリモコンを使って遠隔操作する、茶の間戦士専用の小型次元エントリーシップ。Rはリモート(Remote)の略称で、大量生産されている。どちゃもんの巣やオモイデ界で活動することができ、金魚1号同様こちょこちょビームやアイテム運搬用のクローを装備する。金魚1号や超蝶野ロボの護衛・サポートを行う。
- 超蝶野ロボ
- 2015年度から登場する遠隔操縦式探索・戦闘用ロボットで、操縦はてれび戦士1名が行う。全高3m。超音波ビームを放って蝙蝠を追い払う「蝶野ロボ(2014年12月18日放送回に登場)」の改修型。茶の間戦士訓練教官・蝶野正洋をモデルにしており、蝶野教官の顔に短い手足がついたような外見で腕は4本ある。下側の腕はロケットパンチとして発射可能で、主に超次元ゴミ回収カプセルの破壊に使われる。他にはこちょこちょビームと防御用のバリアを装備し、背部には蝶の羽に似た形状の翼がある。後に清掃課の忘れ物の超次元バッテリーを搭載され、強力な体当たり攻撃「超蝶野アタック」が使えるようになった。2016年度東京編では清掃課に盗み出されてネットオークションに1億円で出品され、それを東京どちゃもん・もものうちが購入。てれび戦士は手作りのおもしろロボットを製作してもものうちに交換を持ちかけ、無事超蝶野ロボを取り戻した。
- 万能リモコン“オテモト”
- 虎南分析官が使用する携帯端末。第5やたがらす丸のメインコンピューターを経由して22世紀の国立異次元獣対策センター本部のウルトラスーパーコンピューターとリンクしている。あらゆる情報の検索、船内の機器の操作を行うことができる。
- 茶の間エネルギー転送装置・チャランポリン
- 2016年度の対異次元獣戦で使用される、茶の間戦士がテレビリモコンで送信したアイテムのパワーを戦場のどちゃもんに転送する円形の小型トランポリン。現地にいる出張茶の間戦士(事前応募によって選ばれた視聴者)が使用し、これで何度も跳ねることでパワーが転送される。
- 次元通信機・ドダイNS-1号
- どちゃもん研究会(下記参照)の際に、ゲストとなるどちゃもんと通信するための装置。立体投影システムを備えた円柱形の台座のような形状で、本体上の空間にどちゃもんの姿が立体映像として映る。
- どちゃもん探知バー
- 略称「どたんバー」。どちゃもんを探す際に使われる探知機。アイスバーに酷似した外見とは裏腹に、人間に化けたどちゃもんにも反応するほどの高性能を誇る。
- うずましーん
- 周囲から吸い取った回転力をエネルギーに変えて放出する装置。超次元バリアに閉じ込められた徳島どちゃもん・かさぽんたすの救出に使用された。
- アンドロイドリセット装置・しょきかそうる
- 清掃課の超次元きびだんごで洗脳されてしまった大悟14号を初期状態にリセットする装置。てれび戦士はカラオケで「ultra soul」を歌う事でこの装置にエネルギーをチャージし、リセットビームとして第5やたがらす丸から大悟14号に照射するが、リセットによって自分との思い出が消えてしまうことを恐れたノブ13号が大悟14号に組みつき、ビームの狙いを外させた。
- I.M.O.(いったりもどったりおいも)
- サツマイモに含まれる「時空跳躍澱粉」を、サツマイモ3択クイズに答えることで活性化させて造り出された特殊な芋で、食べた者をタイムスリップさせる力を持つ。鹿児島どちゃもん・くろはやとんを郷土の英雄・西郷隆盛に会わせるために使われた。その後、一部が山口どちゃもん・ふくぺらぶうの手に渡り、幕末の長州藩の武士たちが第5やたがらす丸にタイムスリップしてくる騒ぎになった。
- ふくふくバルーン
- 人々の”福”を集める風船。長州藩の武士たちを元の時代に戻す鍵を握るふくぺらぶうを誘い出すため、使用された。
- きときと弾
- 結界に閉じ込められた富山どちゃもん・ふぁましすを救出するために使用。最初はしわしわのボールだが、富山ご当地クイズやビーチボールバレーできときとパワーを充填することで力を発揮する。
- 特製ロケットミキサー
- 人間の姿になった和歌山どちゃもん・もさくを元に戻すために用意された、果物と野菜の盛り合わせ「キラフル丼」から「モトニモドース」という成分を抽出する装置。これで生成された果汁100%ビームを第5やたがらす丸からもさくに向けて照射したが、それだけでは元に戻らなかった。
- タラバズーカ
- タラバガニの甲羅を巨大化させて弾として発射するバズーカ砲。虎南分析官が、超次元チリトラー808に潜入した北海道どちゃもん・るるの脱出を手助けするため、これで砲撃した。