ときわ (列車)
特急ときわとは、常磐線(上野東京ライン)の品川駅 - 勝田駅・高萩駅で運行している特急列車である。
概要[編集]
上野東京ライン開業時にフレッシュひたちから「ときわ」に列車名を変えた。
愛称は常磐を「ときわ」と読ませて、東北・上越新幹線上野開業前の1985年3月13日まで運行された急行列車に由来。東京・土浦・水戸の相互間を結ぶ茨城県南半分のための特急で、停車駅間隔や運転本数的にも、急行ときわの現代版の様な位置づけとされるが、国鉄の上野急行時代は常磐線全区間で設定されていた。
号数は51号 - 92号。
ほとんどの列車が東京駅・品川駅に直通するが朝夕の一部列車は上野駅発着。 上野駅発着の列車はフレッシュひたち時代同様16・17番線から発車。(品川発は8番線)
車両は全ての列車にE657系が使用されている。 停車駅パターンがとても多い。 多すぎて迷列車で行こうの動画で特急ときわの停車パターンを取り上げたものが投稿されている。しかし、大多数は後述の基本的な停車駅である。
かつては1往復(下り83号、上り64号)だけいわき駅まで運転されたが、2020年3月14日のダイヤ改正で高萩駅発着に変更され、全列車が高萩以南の発着となった。
停車駅[編集]
停車パターンが多すぎるので全ては紹介できない。主要都市中心に停車する。運転区間が全区間で特急ひたちと重なるが、ひたちは大半が上野〜水戸間ノンストップである点がときわと異なる。
日中タイプ[編集]
品川駅 - 東京駅 - 上野駅 - 柏駅 - 土浦駅 - 石岡駅 - 友部駅 - 水戸駅 - 勝田駅
これが基本的な停車駅。 夕方の下りと朝の上りを除いてこの停車駅。
朝夕タイプ[編集]
品川駅 - 東京駅 - 上野駅 - 下りのみ柏駅 - 龍ヶ崎市駅 - 牛久駅 - 土浦駅 - 石岡駅 - 友部駅 - 水戸駅 - 勝田駅
上野 - 土浦の元ホームライナータイプ[編集]
上野駅 - 柏駅 - 龍ヶ崎市駅 - 牛久駅 - ひたち野うしく駅 - 荒川沖駅 - 土浦駅
龍ヶ崎市 - 土浦は各駅停車だが、各停区間で乗車券のみの乗車を認める東武の「リバティ」とは違い、この区間だけの乗車でも特急券が必要。
このタイプの列車は1往復を除き土浦発着の列車は廃止されたが、土浦までこのタイプで停車する勝田発着の列車も存在する。
勝田駅以北[編集]
1日4往復が高萩駅発着。
日中タイプの水戸駅までの停車駅 - 勝田 - 東海駅 - 大甕駅 - 常陸多賀駅 - 日立駅 - 高萩駅
歴史[編集]
「ときわ」初命名の列車は、1955年に上野 - 水戸間に設定された準急列車である。
1966年には急行となり、最遠で相馬発着列車が存在した。
1978年に水戸→仙台、仙台→上野の気動車急行だった「そうま」を編入、1982年11月には、東北本線に乗り入れていた急行「もりおか」を編入したが、1985年3月の常磐線優等列車の総特急化で「ときわ」は定期列車の愛称としては一旦消滅した。
その他[編集]
- かつては、水戸駅で「フレッシュひたち」と「スーパーひたち」を乗り継ぐ際、特急料金の通算特例があったが、全車指定席になって「ときわ」になった際に廃止された。このため、「ときわ」のみの停車駅と湯本、いわき、原ノ町方面を往来する際や、先行列車で移動後、水戸駅の駅ナカや飲食補充でNewdaysに立ち寄った後に再乗車する際、打ち切り計算となって、特急料金の負担が重くなった。
- 「フレッシュひたち」時代に停車していた北千住、松戸、我孫子、取手の各駅は現在停車していない。
関連項目[編集]
- 似たような立ち位置の系統のある特急列車
- かいじ (列車) - 中央東線甲府駅・竜王駅折り返し系統
- すずらん (列車) - 室蘭本線室蘭支線乗入れ系統
- とかち (列車) - 根室本線帯広駅折り返し系統
- 大雪 (列車) - 函館・石北本線旭川駅折り返し系統
- サロベツ (列車) - 函館・宗谷本線旭川駅折り返し系統
- ひだ (列車) - 高山駅、飛騨古川駅折り返し系統が似た立ち位置だが、別愛称の設定がない。
- くろしお (列車) - 白浜駅折り返し系統が似た立ち位置だが、別愛称ではない。
- スーパーまつかぜ - 過去には「いなば」の別愛称が付けられたが、現在は設定がない。
- 夜間・早朝限定で似たような立ち位置の系統のある特急列車