快速ラビット

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浦和駅に停車する快速ラビット

快速ラビット(かいそく-)とは、東日本旅客鉄道(JRひがしにほん)が運行する快速列車である。なお、本項目では宇都宮線で運行されていた快速スイフト(かいそく-)および通勤快速(つうきんかいそく)についても記述する。

概要[編集]

1988年春のJRグループダイヤ改正で登場した。当時、上野駅から宇都宮駅黒磯駅までエル特急である「新特急なすの」が毎時1本程度結んでいたが、あまりにも不評で通勤ラッシュ時間帯に運行される全車自由席の便を除き閑散としていた。JRは185系の捻出やイメージアップを図るためにこの「新特急なすの」の一部を格下げし「快速ラビット」として運行を開始した。その後も「新特急なすの」の衰退は止まらず、1995年国鉄時代から設定されてきた「なすの」は新幹線愛称を譲り、在来線は通勤時のみ愛称を変えて残ったものの、後に東武直通以外の宇都宮線の優等列車そのものが姿を消した。
一方で快速ラビットは増便の一途をたどった。一方で停車駅はどんどん増えていった。
大きな変化が起こったのは2004年10月改正で、湘南新宿ラインの快速列車に変更され、朝と土休日の夕方のみの運行となった。なお、黒磯発着は2019年3月改正で廃止されたほか、2024年3月改正では上り・上野行き列車が消滅した。

使用車両[編集]

E231系(1000番台)[編集]

2000年115系の置き換え用として登場した。小山車両センターまたは国府津車両センターに所属し、10両編成と5両編成が存在する。2015年から機器更新が行われ、磁界音が変化した。現在は前照灯のLED化も施工されている。

E233系(3000番台)[編集]

211系を取り換えるために登場。E231系と共通運用を組んでいる。ボックスシートを装備しているが、液晶ディスプレイの設置は見送られた。

停車駅の変遷[編集]

凡例
● - 全列車停車
○ - 一部停車
― - 通過
改正 上野 尾久 赤羽 浦和 さい新 大宮 土呂 東大宮 蓮田 白岡 新白岡 久喜 東鷲宮 栗橋 古河 野木 間々田 小山 小金井 自治医大 石橋 雀宮 宇都宮 この間の各駅 黒磯
1988.3
1994.12
1995.12
2019.3
2021.3

停車駅間隔は普通のほぼ3倍、新幹線の1/3~1/4で、ちょうど普通列車と新幹線の中間という位置づけである。

快速スイフト/通勤快速[編集]

ラビットと同時に「快速スイフト」として誕生した。「スイフト」は早い、迅速といった意味を持つ。1990年に「通勤快速」の名称に改められた。なお、1994年までは毎日運行であったが、土休日ダイヤが導入されたため平日夕方のみの運行となった。上り・下りともに概ね毎時1本ずつ運行されていた。快速ラビットが通過する尾久駅に停車する一方、蓮田駅は通過していた。しかし、停車駅がややこしかったからか2021年3月のJR東日本ダイヤ改正で全列車「ラビット」に統合され廃止された。

関連項目[編集]


東北本線宇都宮線
現存する列車 きぬがわ - スペーシア日光 - 快速ラビット
過去の列車 日光 - スペーシアきぬがわ - 通勤快速 - 快速スイフト - カシオペア - 北斗星 - フェアーウェイ - はくつる - 北星 - 八甲田 - 津軽 - なすの - とちぎ - おはようとちぎ・ホームタウンとちぎ - あいづ - ばんだい - ひばり - まつしま - はつかり - やまびこ
高崎線上越線吾妻線
現存する列車 あかぎ - 草津・四万 - 快速アーバン
過去の列車 スワローあかぎ - 草津 - 白根 - 通勤快速 - 快速タウン - 水上 - ゆけむり - 谷川 - あけぼの - 出羽 - 鳥海 - いなほ - 天の川 - 北陸 - はくたか
常磐線常磐快速線
現存する列車 ひたち - ときわ - 特別快速
過去の列車 ゆうづる - みちのく - 十和田 - エアポート常磐 - 我孫子踊り子 - おはようライナー土浦 - ホームライナー土浦 - 通勤快速
JR東海道線 (JR東日本)
現存する列車 踊り子 - 湘南 - サンライズ出雲 - サンライズ瀬戸
過去の列車 快速アクティー - 通勤快速 - 湘南ライナー - 東海 - サンライズゆめ - リゾート踊り子
その他臨時列車 あしかが大藤まつり - シュプール
関連する新幹線 東北新幹線 - 上越新幹線 - 北陸新幹線
在来線関連項目 東北本線優等列車沿革 - 上野東京ライン - 湘南新宿ライン