快速アーバン
快速アーバン(かいそく-)とは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が運行する快速列車である。アーバンとは英語で「都市」を意味する。なお、本項目では並行して高崎線で運行されていた「通勤快速」および「快速タウン」についても解説する。
概説[編集]
平成元年の1989年3月ダイヤ改正で登場した。兄弟列車とも言える快速ラビットより1歳年下である。当初は専らJR高崎線の高崎駅から上野駅を結んでいたが、1998年に東北貨物線を経由して池袋駅まで直通する列車が設定された。当時は日中概ね1時間ヘッドで運行され、大宮以南ではラビットも合わせて30分毎に快速が運行されていた。しかし、2004年10月改正によりJR湘南新宿ラインの特別快速が新設されたことにより、アーバンの日中便は特快に置き換えられる形で廃止された。また、数本あった池袋直通もこの改正で全廃されてしまった。以後は上野発着の快速アーバンは土休日の夕方〜夜間時間帯のみの運行となった。2021年には後述する通勤快速の格下げ統合で平日にも運行されるようになり、現在は平日に下り4本・上り3本と土休日に下り5本・上り4本が設定されている。この他にも、朝時間帯に東海道線からJR上野東京ラインを経由し高崎線に直通するアーバンが下り2本のみ設定されている[1]。2023年現在の途中停車駅は、赤羽駅・浦和駅・大宮駅・上尾駅・桶川駅・鴻巣駅・熊谷駅と熊谷〜高崎〜前橋の各駅である。湘南新宿ライン特別快速が通過する北本駅は通過となっている。設定当初は籠原駅・岡部駅・神保原駅・倉賀野駅・井野駅も通過していた。
2024年のダイヤ改正で上り便および前橋発着便が全廃された。
通勤快速/快速タウン[編集]
アーバン登場の1年前に、夕ラッシュ時の快速列車として「快速タウン」が設定された。詳しい理由は不明だが、わずか3年後の1991年に「通勤快速」に改名された。アーバンの通過する尾久駅に停車する一方で、上尾駅・桶川駅は大半が通過していた[2]。このようにともかく停車駅が分かりづらかったせいか、2021年3月のJR東日本ダイヤ改正で「快速アーバン」へ全列車格下げされ、「通勤快速」は廃止となった。
使用車両[編集]
似たような名前の列車[編集]
注釈[編集]