踏切

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踏切(ふみきり)とは、鉄道道路が交差する場所の設備のことである。

概要[編集]

踏切には様々な種類があり、日本においては、

  • 遮断機と警報機のついた「第1種」
  • 係員が時間帯を限定して手動で遮断機を操作する「第2種」
  • 警報機のみの「第3種」
  • 警告標識などが掲げられている「第4種」

の、4つに分けられている。なお、2021年時点で第2種は既に現存していない。

踏切警標は黄色と黒の縞模様の板をX字に組み合わせた標識。踏切の警報機は警報音は電鐘式電鈴式があったが、最近は減少し、電子回路とスピーカーの組み合わせの電子式がほとんどである。警報音ランプは赤色ランプが交互に点滅している。レンズは、LED灯器の場合でも、無色透明ではなく、赤く塗ってある。踏切の警報機(警報音)が鳴り始める時間は、列車(電車)が来る30秒以上前~35秒前に鳴り出す。警報機が鳴り始めてから、約30秒後に列車が来る。赤が交互に点滅する時間は、点灯時間・消灯時間共に0.612秒。

普通は、鉄道優先で、列車が走る時に車道・歩道側の遮断機が下りる形である。このため、よく交通渋滞の原因になる。車は、通行可・不可にかかわらず踏切手前で一時停止しなければならない。赤の点滅信号と同じである。ただし、踏切に交通信号機がある場合は、信号の表示に従って走行するので、一時停止せずに通過できる。踏切用交通信号機は、左側の色は、「青信号」と「黄色の点滅信号」の2種類である。

また、バス専用道と一般道の踏切もある。この場合は、専用道側に遮断機を設け、バスに一時停止を求めるケースもある。

踏切の構造[編集]

踏切の棒は上下に動き、通行可の時は上がり、通行不可の時は下りる。実は前後にも動き、踏切の外方向に動かすことが可能である。故に、万がー、で走行中に、警報機の無い踏切を通過中に遮断機が下りたとしても、前にそのまま進めば脱出できる。ただし、そういう事態にならない様にすべき。

踏切の廃止[編集]

鉄路道路が交差する時、踏切を設けるのが最も低コストであるが、列車の本数が多いと通行不可の時間が増え、道路側で交通渋滞が酷くなる(開かずの踏切)。これを解消するために、鉄路道路のいずれかを高架または地下にして立体交差させ、踏切を廃止することがよく行われる。
フル規格新幹線は踏切の設置を前提としない。

名前[編集]

踏切の多くは名前を持っている。JR西日本や阪急、阪神、山陽はローカルな名前をつける一方で、関東の大手私鉄の多くは「駅名+〇〇号」という命名法である。

宝殿〜加古川間の「出張中」踏切、東加古川〜土山間の「勝負中」踏切など珍名踏切も時々ある。

その他[編集]

国鉄時代、車両性能的に在来線でも最高160km/hが可能との成果を出しているが、信号閉塞や踏切鳴動装置が運輸省令で決められた「ブレーキをかけてから600m以内に停車」に対応した影響で、現在も踏切のある在来線では130km/h以上出すことはできない。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]