阪急電鉄
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | 日本 〒151-0053 大阪市北区芝田一丁目16番1号 |
設立 | 1907年10月19日 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 鉄道事業 不動産業・エンタテインメント事業 |
代表者 | 取締役社長 杉山健博 |
資本金 | 1億円 |
主要株主 | 阪急阪神ホールディングス 100% |
外部リンク | 阪急電鉄 公式サイト |
阪急電鉄株式会社(はんきゅうでんてつ、英語: Hankyu Corporation)は、大阪府大阪市北区に本社を置く(登記上の本店は大阪府池田市)阪急阪神ホールディングスの中核企業である鉄道会社。大手私鉄のひとつ。略称は 「阪急」。神戸線系と宝塚線系と京都線系よりなる。
戦時中の1943年(昭和18年)、合併前の「阪神急行電鉄」という社名を略して、阪急と呼ばれることとなった。京阪神急行電鉄時代も略称は同じであった。その後、「阪急電鉄」が正式な社名になった。
概要[編集]
鉄道と不動産開発をあわせて行い沿線イメージを向上するタイプの鉄道会社の先駆けである。宝塚歌劇団などエンターテインメント、レジャー施設にも積極的に取り掛かり映画で沿線の高級さを宣伝し物件を購入してもらい鉄道の使用や沿線の関連施設で買い物してもらい利益を挙げるスタイルを確立。特に住む場所は家庭なら奥様側が選ぶ傾向が強いので女性に支持される、おしゃれで高級な雰囲気が鉄道会社の利益やイメージにつながっている。ただし、このような阪急ブランドは関西のみで有効で、関西以外からは鉄道や土地に詳しい人や関東の数少ない「阪急村」の大井町駅周辺以外の人には知られていない。似たスタイルは東急と小田急があるが、こちらのほうが有名である。
- 世のため人とのためアニメシリーズ「小林一三物語」YouTube▶ 1
中吊り広告[編集]
週刊誌系の中吊り広告については、週刊誌の広告にはごくまれに公共の場所にふさわしくない内容が含まれる場合があるため、阪急電鉄側は一切断っている[1]。
路線[編集]
HK 神戸線[編集]
※神戸三宮 - 新開地間は、神戸高速鉄道が施設を所有し阪急電鉄が運行する区間。
HK 宝塚線[編集]
HK 京都線[編集]
※旅客案内・運行上は大阪梅田が起点。正式には十三が起点。
列車種別の表示[編集]
列車種別は先頭車両前面の通過標識灯や種別表示器(方向幕)で識別できる。
正面の種別・行先表示は他社とは異なり、『行先』・『種別』と逆の表示になっている。
通過標識灯の点灯パターンは以下の通りである。
- 正面から見て両側が点灯 - 特急・特急日生エクスプレス・通勤特急・準特急・回送・臨時・貸切・試運転
- 正面から見て右側が点灯 - 急行・通勤急行・通勤準急・準急
- 無点灯 - 普通
急行の点灯パターンは近畿日本鉄道と同じである。
方向幕は以下の通りである。
- 赤地に白色 - 特急・通勤特急・準特急・臨時特急・快速特急・直通特急・回送・臨時・貸切・試運転
- 橙地に黒色 - 急行・通勤急行・臨時急行・臨時快速急行(「臨時快速急行」と表記。かつては京都本線での大晦日終夜運転などで掲示したことがあったが、現在は定期列車と同じく「快速急行」と掲示[2])
- 緑地に白色 - 通勤準急・準急
- 黒地に白色 - 普通・行き先
- 白色 - 留置中など
歴史[編集]
- 1907年(明治40年)10月、箕面有馬電気軌道設立。
- 1910年(明治43年)3月10日、宝塚線、箕面線が開業。
- 1918年(大正7年)2月、阪神急行電鉄に社名変更。
- 1920年(大正9年)7月、神戸線(梅田駅 - 神戸駅間、ただし神戸駅はいわゆる上筒井駅)、伊丹線が開業。
11月、梅田阪急ビルが竣工。
- 1921年(大正10年)9月、西宝線(西宮北口駅 - 宝塚駅間)が開業。
10月、北大阪電気鉄道線十三駅 - 豊津駅間開業。のち、1923年(大正12年)4月に新京阪鉄道に運輸事業譲受。
12月、西宮北口駅 - 今津駅間開業。これをもって西宝線を今津線へ改称。
- 1928年(昭和3年)1月、新京阪鉄道線淡路駅 - 高槻市駅間開業。
11月、同線高槻市駅 - 西院(仮)駅間開業。
11月、新京阪鉄道嵐山線開業。
- 1930年(昭和5年)9月、新京阪鉄道、京阪電気鉄道に合併される。
- 1931年(昭和6年)3月、京阪電気鉄道西院駅 - 大宮駅間開業。
- 1934年(昭和9年)6月、省線大阪駅が高架化したため、梅田駅が地上駅に移転。
- 1936年(昭和11年)4月、神戸市内高架線完成、開業。開業区間は(六甲駅)-西灘駅-春日野道駅-神戸駅(三宮)。
- 1943年(昭和18年)10月、京阪電気鉄道と合併により、京阪神急行電鉄に社名変更。
- 1949年(昭和24年)12月、京阪との合併解消と同時に、京都線・千里山線・嵐山線を獲得。
- 1959年(昭和34年)2月、梅田駅 - 十三駅間三複線完成。
- 1963年(昭和38年)6月、京都線大宮駅 - 河原町駅間開業。
8月、千里線千里山駅 - 新千里山駅間開業。
- 1967年(昭和42年)3月、千里線南千里駅 - 北千里駅間開業(新千里山駅を南千里駅と改称)。
8月、神戸線が現在の梅田駅に移転。のち、1969年(昭和44年)11月、宝塚線が現在の梅田駅に移転。
- 1971年(昭和46年)11月、京都線が現在の梅田駅に移転。のち、1973年(昭和48年)11月、ホーム増設により、新・梅田駅(当時)完成。
- 1973年(昭和48年)4月、阪急電鉄に社名変更。
- 1978年(昭和53年)3月、軌道線であった神戸線・宝塚線を鉄道線に変更。
- 1995年(平成7年)1月17日 この日の5時46分頃発生した阪神・淡路大震災による影響で神戸線(特に西宮北口駅 - 三宮駅間)が長らく不通に。
また、三宮駅、伊丹駅が大きく被災。
- 2006年(平成18年)10月、阪神電気鉄道との経営統合により阪急阪神ホールディングスグループ発足。
- 2018年(平成30年)6月18日 この日の7時58分頃発生した大阪北部地震[3]による影響で、主に阪急京都本線の高槻市駅~淡路駅間にて大きな鉄道営業設備の破損が発生した。
- 2019年(平成31年)2月28日:阪急系4社の磁気式プリペイドカード「阪急 阪神 能勢 北急レールウェイカード」の販売終了。
- 2019年(令和元年)7月7日、阪急宝塚線・能勢電鉄の時刻表改訂実施。
提供番組[編集]
テレビ番組[編集]
- 阪急ドラマシリーズ(関西テレビ) - 1970年 - 1980年代に放送されていた番組で、近畿地区では阪急百貨店・阪急不動産とともにスポンサーとなっていた。舞台は阪急沿線で、特に宝塚線・今津線・神戸線沿線が多かった。
- MBSナウ - MBSテレビで放送されていたニュース番組。
- 宝塚歌劇舞台中継(関西テレビ)
- エンター・ザ・ミュージック(BSジャパン) - 番組の性質上、CMは宝塚歌劇団関連のみが放映されている。
ラジオ番組[編集]
- ブレーブス・ダイナミック・アワー - 阪急百貨店とともに提供しMBSラジオで放送された阪急ブレーブスの試合中継・情報番組。
- 60歳からげんきKOBE - ラジオ関西にて日曜朝に放送されている番組。
映画[編集]
楽曲[編集]
- 三国駅 - aikoの楽曲。阪急宝塚本線の三国駅が舞台である。
- 始まりの場所 - 寿美菜子の楽曲。歌詞にある「あずき色した電車」とは阪急電車のことである
- ホーム - aikoの楽曲。映画『阪急電車』の主題歌。上記の映画の節を参照のこと。
脚注[編集]
- ↑ 大手私鉄の車内にあって阪急電鉄にはないもの、それは何!? マイナビニュース 2011年6月11日
- ↑ 阪急「京とれいん」による臨時快速急行を運転 - 鉄道ファン、2015年8月17日
- ↑ “大阪府北部地震” (日本語). Wikipedia. (2018-10-03) .
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
日本の主な鉄道事業者 |