紙フトタッチダウン
紙フトタッチダウン(かみフトタッチダウン、英: KAMI-FOOT TOUCH DOWN)は、2004年(平成16年)から2009年(平成21年)までに放送されたNHK教育テレビジョンの子供向けバラエティ番組『天才てれびくんMAX』のゲームコーナーである[1]。
概要[編集]
紙飛行機とアメリカンフットボールを掛け合わせた番組オリジナルスポーツである[1]。てれび戦士たちが日本全国の小学生と対戦を繰り広げる視聴者参加型企画として人気を博した[1]。
なお、「天才てれびくんhello,」の生放送「電空バトル」では、リメイクバージョンの「超・電空紙フト」が不定期に行われている。
詳細は「天才てれびくんシリーズの生放送#電空バトル」を参照
出演者[編集]
基本ルール[編集]
クォーターバック(QB)がスタートラインから紙飛行機を投げ、味方のレシーバー(WR)がそれをネットでキャッチする。見事キャッチできればその地点まで進むことができる。それを繰り返し、15メートル(2006年度のみ16メートル)先のゴールゾーンを目指す。相手チームはディフェンスとしてうちわを使ってその邪魔をするが、紙飛行機がうちわに当たるとファウルになる。また、紙飛行機がディフェンスの体に触れてもファウルとなり、ファウルの場合は攻撃側がキャッチ成功と同様、ファウル地点まで進むことができる。ゴールゾーンでキャッチするとタッチダウン(TD)となり20点獲得、フィールドのポストの上に紙飛行機を通すことができればフィールドゴール(FG)で8点獲得。紙飛行機を落とすかフィールドの外に出すとミス(2回だけではあるが、紙飛行機を手で網に入れるという反則によるミスの判定もあった)。3回ミスしてしまうと攻守交代となる。前後半行い獲得得点の多いチームの勝利。同点時はゴールまで5メートルの地点からのフィールドゴール対決(両チームの選手3人が1回ずつ投げて多く入った方が勝利、3人が投げた時点で同点ならサドンデス)を行い決着をつける。
各年度の特徴[編集]
2004年度[編集]
各回RGかUWFのメンバー3人と地元小学校のチーム3人が戦う。視聴者チームはてれび戦士のチームとは逆のチームの名前(RGがてれび戦士ならUWF、UWFならその逆)と地名を組み合わせたもの。メンバー構成は毎回変わる。
2005年度[編集]
この年度以降は全ての戦士が固定チームに参加し、チームごとで優勝を競う形に変更された。
- 1学期:まずは開幕戦として3名ずつのチーム3組が総当たり戦を行い、その後それぞれのチームが視聴者チームと2戦ずつ試合を行う。勝利数の最も多いチームの優勝。勝利数が一番少ないチームが下部リーグのK-2へ降格(勝利数が同数の場合得失点差で優劣を決める)。
- 2学期:1学期上位2チームと新チームが参加。1学期とは異なり、まず全チームが2戦ずつ視聴者チームと試合をした後にチーム間での総当たり戦が行われた。
- 3学期:事前にK-2昇格戦が実施(ただし、2学期でもこの昇格戦は行われていた可能性はある)され、優勝したチームがK-1へ昇格する。その他ルールは同じ(このステージ以降は勝利数が同数の場合はフィールドゴール決戦で決着をつける)。
- 昇格戦では今まで出たチームと新チームの5チームがトーナメントで競った。ただし、この年の戦士の数は両チーム11人ずつの計22人だったため、1チームだけ4人、さらにそのチームだけ所属チームが混合されていた。
- 本選のルールは基本的には2学期と同一。ただし、視聴者チームとの試合が3戦に増加した。なお、この回では最後の総当たりの時点で全チームの戦績が2勝1敗であったため、事実上この総当たりの結果だけで決着がつく形となった。
2006年度[編集]
基本ルールは変わらないがこの年のみフィールドゴールの支柱の上にネットが設けられ、そこに入るとスーパーゴール(SG)として50点加算された(成功者なし)。また、通常は画面に向かって左側に攻めるのだが右側に攻めることもできるようになった。この年から年度末に年間王者を決定するチャンピオンシップが開催されるようになった。また、チームも戦士としての所属チーム(この年はスチームナイツ〈SK〉とジョーキマホーンズ〈JM〉)が混合されるようになった。
- 1学期:まずは開幕戦として3名ずつのチーム3組が総当たり戦を行い、その後それぞれのチームが視聴者チームと3戦ずつ対戦、最後にもう一度全チームで総当たり対戦を行う。勝利数の最も多いチームの優勝という展開だったが3チームの勝敗が並んでしまいフィールドゴール対決で順位を決め、最下位だったチームが下部リーグのK-2へと降格した。
- 2学期:事前にK-2昇格戦が実施され、1学期とほぼ同様のルール。ただし、視聴者チームとの対戦が2戦に減少。
- この年度の昇格戦より前のシーズンにK-2落ちしたチームを除く5チームがトーナメントで競った。
- なお、1シーズン、2シーズン共に全試合終了時点での勝敗数では決着がつかなかったのでフィールドゴール対決で順位を決定した。
- 3学期:2シーズン目と同じく事前にK-2昇格戦が実施され、優勝したチームがK-1へ昇格する。その他ルールは同じ。
- 本選ではまず開幕戦として全チームが総当たりで対決した後、視聴者との対戦が1戦ずつ行われた。なお、このシーズンではシーズン内の優勝者は決めず、成績はこの後の年間チャンピオン決定戦の対戦カード決定のために使用され、順位に応じたアドバンテージが与えられた。
- 紙フトチャンピオンシップ:年度末に行われた年間チャンピオン決定戦。まずはこの時点でK-2の5チームのトーナメントによりK-2の代表チームが決定。その後、3rdステージ3位のチームとK-2代表チームが対戦、次に1回戦の勝者と3rdシーズン2位が対戦、最後に2回戦の勝者と3rdシーズン1位が対戦し、最終的に勝ち残った方が優勝。
- 1シーズンにK-1から降格しK-2から勝ち上がったチームが逆転優勝を果たした。
2007年度[編集]
この年からゴールゾーンでファウルした場合、それまではゴールゾーンギリギリからスタートしていたが、この年からフリースローが2回与えられるようになった。また、スタートゾーン以外からの再開の場合、クオーターバックが後方(斜め・横は含まない)に下がって紙飛行機を投げてもよい、というルールが追加された。この年度以降はK-1のチームが4チームに拡大。それに伴い、通常のK-2降格枠も下位2チームになった。
- 1学期:まずは開幕戦として4チームによる総当たり戦を行い、その後それぞれのチームが視聴者チームと2戦ずつ対戦しその勝敗数で順位を決める(ただしてれび戦士は最後の直接対決が行われないことを知らされなかった)。その後、勝敗数が並んでいた上位2チームが優勝決定戦として1試合行われた。
- 2学期:事前にK-2昇格戦が実施され、1学期優勝チームと新たに昇格した3チームの4チームが視聴者チームと3戦行いその勝敗数で優勝を決める(ただし、てれび戦士は最後の直接対決が行われないことを知らされなかった)。その後、勝敗数が並んでいた下位3チームがK1残留をかけた決定戦として前半のみ攻撃の総当たり戦が行われた(ただし、3学期にサードシーズンは行われず、後述のチャンピオンシップも1学期・2学期優勝チームが招集されたため、2学期でK1に残留したことは無意味となった)。
- この学期の昇格戦は新チーム4チームに加えて1学期の2位チームが1学期のタッチダウン数0を理由に降格。特例で昇格戦に参戦。2ブロックによるトーナメントの勝者2チームに加え、トーナメントで敗れた3チームによるフィールドゴール対決で1チーム、計3チームが昇格。
- 紙フトチャンピオンシップ:年度末に行われた年間チャンピオン決定戦。まずはこの時点でK-2の5チーム(厳密に言うとこの時点でのK2のチームは6チームだったが、1チームは1学期優勝チームのため無条件で出場権を獲得)のトーナメントによりK-2の代表チームが決定。その後、1学期優勝チームと2学期優勝チーム、K2代表チーム、更に視聴者チームの中から番組の推薦を受けたチームを加えての4チームがトーナメントで対戦。まず、1学期優勝チームとK2代表チームが対戦、次に2学期優勝チームと視聴者代表チームが対戦、最後にそれぞれのカードの勝者が対戦し、勝ち残ったほうが優勝。なお、2学期第2位のチームにはチャンピオンシップ出場チャンスは一切与えられなかった。
- オールスター戦:9月に放送されたUtoとLetsの選抜選手による特別試合。各チームの選抜選手を決める視聴者投票が6月に行われ、それぞれのベスト5がチーム代表として交代しながらゲームを行った。
2008年度[編集]
基本ルールは2007年度と同じ。2学期のK-1昇格戦は4チームによるリーグ戦を行った。
チーム一覧[編集]
2005年度[編集]
チーム名の由来はスチームナイツ / ジョーキマホーンズに言葉を加えたもの。
チーム | メンバー | 主な戦績 |
---|---|---|
スチームナイツ・サッソウ | 飯田里穂、バーンズ勇気、木村遼希 | 1stステージ:2位 2ndステージ:優勝 3rdステージ:3位 |
スチームナイツ・トオボエ | 近藤エマ、髙橋郁哉、藤田ライアン | 1stステージ:優勝 2ndステージ:2位 3rdステージ:2位 |
スチームナイツ・ザッソウ | 浅野優梨愛、前田公輝、篠原愛実 | 年間通じてK2 |
ユゲデールドリームス・ゲンソウ | 橋本甜歌、木内梨生奈、藤本七海、木内江莉 | 年間通じてK2 |
ジョーキマホーンズ・マッスル | 伊倉愛美、村田ちひろ、永島謙二郎 | 年間通じてK2 |
ジョーキマホーンズ・ワルブル | 川﨑樹音、ド・ランクザン望、笠原拓巳 | 1stステージ:3位(降格) 2ndステージ:K2 3rdステージ:優勝 |
ジョーキマホーンズ・マボロシ | 洸太レイシー、千秋レイシー、一木有海 | 1stステージ:K2 2ndステージ:3位(降格) 3rdステージ:K2 |
2006年度[編集]
チーム名の由来は地名もしくは鉄道路線名に言葉を加えたもの。
チーム | メンバー | 主な戦績 |
---|---|---|
ムサシ・ジョウネッツ | バーンズ勇気、千葉一磨、川﨑樹音 | 1stステージ:優勝 2ndステージ:2位 3rdステージ:1位 チャンピオンシップ:2位 |
ボウソウ・ゴリオッシュ | 永島謙二郎、髙橋郁哉、日向滉一 | 1stステージ:3位(降格) 2ndステージ:K2 3rdステージ:K2 チャンピオンシップ:優勝 |
キタカワチ・イチカバチカ | 木村遼希、藤本七海、藤田ライアン | 1stステージ:2位 2ndステージ:優勝 3rdステージ:2位 チャンピオンシップ:3位 |
ケイヒン・カシマシー | 木内江莉、橋本甜歌、細川藍 | 1stステージ:K2 2ndステージ:K2 3rdステージ:3位 チャンピオンシップ:4位 |
オオエド・キラメッキー | 篠原愛実、小関裕太、細田羅夢 | 1stステージ:K2 2ndステージ:3位(降格) 3rdステージ:K2 |
チチブ・オシトヤカ | 伊倉愛美、大木梓彩、加藤ジーナ | 年間通してK2 |
サイキョウ・シャカリキ | 木内梨生奈、渡邊エリー、笠原拓巳 | 年間通してK2 |
メグロ・マボロシRX | 洸太レイシー、千秋レイシー、一木有海 | 年間通してK2 |
2007年度[編集]
チーム名の由来は四字熟語から。
チーム | メンバー | 主な戦績 |
---|---|---|
唯我ドクソンズ | 千秋レイシー、加藤ジーナ、松尾瑠璃 | 1stステージ:4位(降格) 2ndステージ:K2 |
波乱バンジョウズ | 木村遼希、木内梨生奈、渡邉聖斗 | 1stステージ:優勝 2ndステージ:3位 チャンピオンシップ:優勝 |
天真ランマンズ | 一木有海、細田羅夢、丸山瀬南 | 1stステージ:2位(降格) 2ndステージ:K2 |
大胆フテキーズ | 千葉一磨、鍋本帆乃香、メロディー・チューバック | 1stステージ:3位(降格) 2ndステージ:K2 |
電光セッカーズ | 藤田ライアン、川﨑樹音、荒木次元 | 1stステージ:K2 2ndステージ:優勝 チャンピオンシップ:2位 |
切磋タクマーズ | 渡邊エリー、長谷川あかり、吉野翔太 | 1stステージ:K2 2ndステージ:2位 |
快刀ランマーズ | 細川藍、日向滉一、ミッチェル・ベンジャミン | 年間通してK2 チャンピオンシップ:4位 |
奇想テンガイズ | 笠原拓巳、小関裕太、藤井千帆 | 1stステージ:K2 2ndステージ:3位(降格) |
- 紙フトオールスター戦
チーム | メンバー | 主な戦績 |
---|---|---|
Utoオールスターズ | 千葉一磨、日向滉一、細川藍(選手兼監督)、藤井千帆、丸山瀬南 | 敗北 |
Letsオールスターズ | 木村遼希(選手兼監督)、渡邉聖斗、川﨑樹音、長谷川あかり、藤田ライアン | 勝利 |
2008年度[編集]
チーム名の由来は物の様子を表す言葉と動物から。
チーム | メンバー |
---|---|
はんなりドルフィンズ | 川﨑樹音、藤井千帆、水本凜 |
はにかみモンキーズ | 吉野翔太、丸山瀬南、ミッチェル・ベンジャミン |
しなやかパンサーズ | 荒木次元、鍋本帆乃香、木村遼 |
しゃきしゃきファルコンズ | 渡邉聖斗、加藤ジーナ、重本ことり |
のほほんエレファンツ | 小関裕太、細田羅夢、田中理来 |
ちゃっかりライオンズ | 千葉一磨、島田翼、伊藤元太 |
いささかペンギンズ | 笠原拓巳、長谷川あかり、中村あやの |
うるわしコアラーズ | 武田聖夜、メロディー・チューバック、山田樹里亜 |
脚注[編集]
- ↑ a b c お笑いナタリー編集部 (2023年1月12日). “MCは霜降り明星、「天てれ」30周年で新旧てれび戦士が「紙フトタッチダウン」対決”. ナタリー (ナターシャ) 2023年1月12日閲覧。