東武野田線
東武鉄道 TD 野田線 | |
---|---|
流山おおたかの森駅に入線する10300型 | |
基本情報 | |
通称 | 東武アーバンパークライン |
国 | 日本 |
所在地 | 埼玉県・千葉県 |
起点 | 大宮駅 |
終点 | 船橋駅 |
駅数 | 35駅 |
路線記号 | TD |
開業 | 1911年(明治44年)5月9日 |
全通 | 1930年(昭和5年)10月1日 |
所有者 | 東武鉄道 |
運営者 | 東武鉄道 |
路線諸元 | |
路線距離 | 62.7 km |
軌間 | 1,067 mm |
線路数 | 複線(大宮駅 - 春日部駅間、運河駅 - 柏駅 - 船橋駅間) 単線(春日部駅 - 運河駅間) |
電化方式 | 直流1,500 V 架空電車線方式 |
保安装置 | 東武形ATS |
最高速度 | 100 km/h |
東武野田線(とうぶのだせん 英: Tobu Noda Line)とは、埼玉県さいたま市大宮区の大宮駅から千葉県柏市の柏駅を経由して同県船橋市の船橋駅を結ぶ東武鉄道の鉄道路線である。
愛称として東武アーバンパークラインという名が与えられており、柏市の文書や東武鉄道内の旅客案内で用いられている。
概要[編集]
さいたま市の中心部から埼玉県の南東部・千葉県西部を経由する。東京都市圏30Km前後の東半分を結ぶ路線であり、途中駅の柏駅はスイッチバック構造となっている。
都心部と郊外部を結ぶ路線同士の連絡を担っており、武蔵野線と関鉄常総線・JR水戸線の中間にあたるような路線である。
駅間隔は短く、多くは1-2km間隔である。
歴史[編集]
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開業まで[編集]
当路線の沿線である東葛飾郡野田町(現 : 千葉県野田市)は江戸時代から醤油の名産地として栄えていた。当時は野田市内の工場で醤油を生産したのち、江戸川の水運で江戸まで運んでいた。明治時代になってもこのような状態が続くが、1890年代に近隣の柏や粕壁(現 : 春日部)といった町に鉄道が敷設され始めた。明治後期になると従来の水運では時間がかかるうえ、天候にも左右されるため安定した交通機関が醤油醸造業者から望まれるようになった。これを受け、千葉県は県営鉄道として常磐線と連絡する鉄道を軽便鉄道で敷設しようとしたが、醤油醸造業者は常磐線直通による貨物輸送を要望したため、鉄道院線と同じ軌間で建設されることとなった。1911年に野田町(現 : 野田市) - 柏間が開業した。
路線延伸へ[編集]
1930年8月まで、柏駅を挟んて路線は南北に分断されていたが、常磐線の乗り越し部分を建設して、現在のようなスイッチバックの路線となった。
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東武鉄道との合併後[編集]
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戦後[編集]
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2010年代以降[編集]
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2016年のダイヤ改正で「急行」が登場。 2019年に逆井~六実が複線化。 翌2020年のダイヤ改正で全線で急行運転するようになった。また今までの急行は「区間急行」となった。
運行形態[編集]
大宮 - 春日部間、運河駅 - 柏駅 - 船橋駅間および南桜井駅・梅郷駅の前後は複線区間となっているが、そのほかの区間は単線となっている。単線区間では全駅で列車交換が可能であり、朝夕ラッシュ時には単線区間でも片道毎時8本運行されている。
先述の通り、柏駅でスイッチバックをする構造となっており、交差支障や柏場内の配線の都合、柏駅で大半の乗客が入れ替わるという特性から、基本的に大宮 - 柏間および柏 - 船橋間に運用が分かれている。柏駅を跨いで運行する列車は日中時間帯の急行および早朝・深夜時間帯に七光台駅・高柳駅等での車庫の送り込みとして運行されている。
急行[編集]
2016年3月26日のダイヤ改正で新設された種別。新設当時は大宮・岩槻・春日部と春日部以遠の各駅に停車という形になっていた。また、ほぼすべての列車が大宮 - 柏間の運行となっており、船橋乗り入れは1日1往復のみとなっていた。
2020年3月16日のダイヤ改正では柏 - 船橋間での完全複線化が完了したことに伴い、運河 - 柏間でも通過運転し、主要駅だけに停車するようになった。該当区間の途中停車駅は流山おおたかの森・柏・高柳・新鎌ヶ谷となっている。日中時間帯は30分間隔で大宮 - 船橋間の通し運転となっており、春日部・運河・柏・高柳の各駅で普通と連絡する。朝夕時間帯では柏 - 船橋間の区間運転となり、日中時間帯と同様に高柳で緩急接続が行われる。単線区間を含む春日部 - 運河間では各駅に停車する。
主に、大宮 - 春日部、柏 - 船橋といった、郊外路線の拠点駅同士を結ぶ役割を担っている。
急行の停車駅[編集]
大宮-岩槻-春日部-各駅-運河-流山おおたかの森-柏-高柳-新鎌ヶ谷-船橋
区間急行[編集]
2020年のダイヤ改正で新設された。同日のダイヤ改正以前の急行の停車駅を引き継いでおり、朝夕の時間帯で大宮 - 柏間で運行されている。急行と同様に春日部で普通と連絡するほか、一部の列車は岩槻でも緩急接続が行われている。
区間急行の停車駅[編集]
大宮-岩槻-春日部 から柏までの各駅
普通(各駅停車)[編集]
その名の通り各駅に停車する。種別は普通であるが、旅客案内上は各駅停車として案内されている。先述の通り、大宮 - 柏間および柏 - 船橋間で運行系統が分割されており、同駅を跨ぐ列車は早朝・深夜帯を中心に設定されている。日中時間帯は大宮 - 柏間・柏 - 船橋間の通し運行のほかに、急行通過区間では補完として大宮 - 春日部間・運河 - 柏間に区間列車が設定されている。このため全区間で普通が毎時6本確保されている。
朝夕ラッシュ時には複線区間の境界や車庫からの入出庫の関係で春日部・七光台・運河発着の列車も運行されている。
2007年のダイヤ改正以前は、大宮 - 柏の通し運行が毎時4本で、区間運転を含めると大宮 - 岩槻間と運河 - 柏間が毎時8本、岩槻 - 春日部間と清水公園 - 運河間が毎時6本の運行であった。
過去[編集]
特急[編集]
以下の3系統が運行する。
- 浅草 → 春日部 → 大宮
- 一日1本の運行。春日部まで柏行を併結し、前寄りの3両が大宮行となる。春日部 - 岩槻間は各駅に停車し、東京から豊春・岩槻方面への着席帰宅ニーズに応えた形となっている。岩槻 - 大宮間はノンストップ。野田線内は特急料金不要。
- 浅草 → 春日部 → 柏
- 一日1本の運行。春日部まで大宮行を併結し、後寄りの3両が柏行となる。春日部 - 運河間は各駅に停車し、東京から川間・野田市方面への着席帰宅ニーズに応えた形となっている。運河 - 柏間は流山おおたかの森に停車。野田線内は特急料金不要。
- 大宮 - 柏
- 一日3往復の運行。うち下り(東行)1本は運河止、上り(西行)1本は春日部止。停車駅は急行と同じで、事実上の指定席急行と言える。下り(東行)は大宮 → 春日部間、上り(西行)は柏 → 運河間で特急料金が必要。
いずれも2024年3月のダイヤ変更で休止となった。
使用車両[編集]
駅一覧[編集]
- 普通列車は各駅に停車する。
- 単線区間の春日部駅 - 運河駅間 では全ての駅で列車交換が可能。
- #は上下待避可能駅、上下線双方に出発可能な駅(詳細は後節参照)。
- 括弧内の数字は駅番号を表す。
- ●:停車、▲:大宮方向のみ停車、|:通過、空白:運行せず
駅番号 | 駅名 | 駅間 キロ |
累計 キロ |
区間急行 | 急行 | 接続路線 | 線路 | 所在地 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
TD-01 | 大宮駅 | - | 0.0 | ● | ● | 東日本旅客鉄道:■ 東北新幹線・■山形新幹線・■秋田新幹線・■北海道新幹線・■上越新幹線・■北陸新幹線・JK 京浜東北線 (JK 47)・JU 宇都宮線・■高崎線・JU 上野東京ライン (JU 07)・JS 湘南新宿ライン (JS 24)・JA 埼京線 (JA 26)・■川越線 埼玉新都市交通: 伊奈線(ニューシャトル)() |
∥ | 埼玉県 | さいたま市 | 大宮区 | |
TD-02 | 北大宮駅 | 1.2 | 1.2 | | | | | ∥ | |||||
TD-03 | 大宮公園駅 | 1.0 | 2.2 | | | | | ∥ | |||||
TD-04 | 大和田駅 | 1.8 | 4.0 | | | | | ∥ | 見沼区 | ||||
TD-05 | 七里駅 | 1.6 | 5.6 | | | | | ∥ | |||||
TD-06 | 岩槻駅# | 2.9 | 8.5 | ● | ● | ∥ | 岩槻区 | ||||
TD-07 | 東岩槻駅 | 2.4 | 10.9 | | | | | ∥ | |||||
TD-08 | 豊春駅 | 1.3 | 12.2 | | | | | ∥ | 春日部市 | ||||
TD-09 | 八木崎駅 | 1.9 | 14.1 | | | | | ∥ | |||||
TD-10 | 春日部駅# | 1.1 | 15.2 | ● | ● | 東武鉄道:TS 伊勢崎線(東武スカイツリーライン)(TS-27) | ∨ | ||||
TD-11 | 藤の牛島駅 | 2.6 | 17.8 | ● | ● | ◇ | |||||
TD-12 | 南桜井駅 | 2.8 | 20.6 | ● | ● | ◇ | |||||
TD-13 | 川間駅 | 2.3 | 22.9 | ● | ● | ◇ | 千葉県 | 野田市 | |||
TD-14 | 七光台駅# | 2.2 | 25.1 | ● | ● | ◇ | |||||
TD-15 | 清水公園駅 | 1.5 | 26.6 | ● | ● | ◇ | |||||
TD-16 | 愛宕駅 | 1.1 | 27.7 | ● | ● | ◇ | |||||
TD-17 | 野田市駅# (Kikkomanもの知りしょうゆ館前) |
0.9 | 28.6 | ● | ● | ◇ | |||||
TD-18 | 梅郷駅 | 2.3 | 30.9 | ● | ● | ◇ | |||||
TD-19 | 運河駅# | 2.3 | 33.2 | ● | ● | ∧ | 流山市 | ||||
TD-20 | 江戸川台駅 | 1.9 | 35.1 | ● | | | ∥ | |||||
TD-21 | 初石駅 | 1.7 | 36.8 | ● | | | ∥ | |||||
TD-22 | 流山おおたかの森駅 | 1.6 | 38.4 | ● | ● | 首都圏新都市鉄道:TX つくばエクスプレス (TX 12) | ∥ | ||||
TD-23 | 豊四季駅 | 1.3 | 39.7 | ● | | | ∥ | 柏市 | ||||
TD-24 | 柏駅# | 3.2 | 42.9 | ● | ● | 東日本旅客鉄道:JJ 常磐線(快速)(上野東京ライン)(JJ 07)・ JL 常磐線(各駅停車)(JL 28) | ∥ | ||||
TD-25 | 新柏駅 | 2.9 | 45.8 | | | ∥ | ||||||
TD-26 | 増尾駅 | 1.3 | 47.1 | | | ∥ | ||||||
TD-27 | 逆井駅 | 0.9 | 48.0 | | | ∥ | ||||||
TD-28 | 高柳駅# | 2.2 | 50.2 | ● | ∥ | ||||||
TD-29 | 六実駅 | 1.7 | 51.9 | | | ∥ | 松戸市 | |||||
TD-30 | 新鎌ヶ谷駅 | 1.4 | 53.3 | ● | 新京成電鉄:SL 新京成線 (SL 11) 北総鉄道:HS 北総線 (HS 08) 京成電鉄:KS 成田空港線(成田スカイアクセス線) |
∥ | 鎌ケ谷市 | ||||
TD-31 | 鎌ヶ谷駅 | 1.9 | 55.2 | | | ∥ | ||||||
TD-32 | 馬込沢駅 | 2.5 | 57.7 | | | ∥ | 船橋市 | |||||
TD-33 | 塚田駅 | 2.4 | 60.1 | | | ∥ | ||||||
TD-34 | 新船橋駅 | 1.2 | 61.3 | | | ∥ | ||||||
TD-35 | 船橋駅 | 1.4 | 62.7 | ● | 東日本旅客鉄道:JO 総武線(快速)(JO 25)・JB 総武線(各駅停車)(JB 31) 京成電鉄:KS 本線(京成船橋駅:KS 22) |
∥ |
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ 2024年3月以降は団体列車として入選
外部リンク[編集]
東武鉄道の鉄道路線 |
TD 東武野田線(東武アーバンパークライン)の駅一覧 |