準快速

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準快速(じゅんかいそく)とは、日本の鉄道の快速列車の一種であるが、快速列車よりも停車駅が多いないしは快速列車に主に使用する車両より劣る車両を用いる場合に用いる列車種別である。

もっとも、2007年現在まで列車種別に採用したのは東武鉄道九州旅客鉄道(JR九州)の2例しかなく、JR九州が2004年3月13日より設定を行うまでは1950〜60年代に東武鉄道が使用していただけであった。ただし、追加停車をする快速や通過駅のある普通列車で準快速のような運行形態を採る鉄道会社は少なくない。

概観[編集]

基本的には準急列車急行列車の関係に似ているが、私鉄である東武鉄道では各駅に停車する普通列車より速達であった準急と観光列車でありながら補助的な役割を担った快速との中間に位置していたためであった。日本国有鉄道の後身でもあるJR九州の場合では快速列車の停車駅整理の兼ね合いでこの名称を用いたと考えられ、大手私鉄の快速急行に対する急行の立ち位置の種別であった。

また、東海旅客鉄道東海道本線首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線では区間快速の英語表記がSemi Rapidとなっている。

ちなみに国鉄名古屋地区では、東海道本線は1970年代前半の快速が、日中中心で現在の新快速の停車駅相当の「オレンジ快速」と朝夕運転で現在の快速の停車駅相当の「ブルー快速」と区別されており、「ブルー快速」は準快速に該当する列車と言えた。また、中央西線でも、通勤時の多治見〜大曽根間ノンストップの快速と日中の現行停車駅相当の快速が運行されていた。

過去に運行していた鉄道会社[編集]

JR九州[編集]

九州旅客鉄道(JR九州)の場合、鹿児島本線門司港駅博多駅間の快速列車の内、折尾駅赤間駅間を各駅に停車するものを指す。2004年3月13日より運行を開始し、2018年3月17日のダイヤ改正をもって福岡地区の輸送体系の見直しことダイヤ改悪大減便により、準快速は区間快速に置き換えられて廃止された。

停車駅はこちらを参照されたい。


東武鉄道[編集]

東武鉄道の場合、日光線1958年より1965年まで運行されたものがそれであるが、この列車は日光線特急・急行の補完的な役割を担っていた快速列車に使用していた車両の内3210系・5450系電車など通勤形電車が使用されたものにこの種別を充てたとされる。その為、急行列車とは質が落ちるが速達性はある準急列車の意味合いに近く、東武日光線快速列車専用とされた6000系電車の就役した1965年には運行を終了している。

関連事項[編集]