水木しげる
水木 しげる(みずき しげる 、1922年〈大正11年〉3月8日 - 2015年〈平成27年〉11月30日)は、日本の漫画家、妖怪研究家、紙芝居作家。
概要[編集]
太平洋戦争で南方へ徴兵され、徴兵先で爆撃に遭って隻腕となり、戦後、神戸等での紙芝居作家生活を経て上京し、1958年に『ロケットマン』で貸本作家としてデビュー。
43歳の時、別冊少年マガジンに掲載された『テレビくん』が講談社児童まんが賞を受賞。それを機にテレビ作品の原作も手がけるようになり、45歳を過ぎてから雑誌連載に恵まれた。
貸本時代からの代表作として、 『ゲゲゲの鬼太郎』、『河童の三平』、『悪魔くん』、雑誌等での代表作として『総員玉砕せよ!』、『のんのんばあとオレ』、『日本妖怪大全』などがある。
2008年、妻・布枝が著したエッセイ『ゲゲゲの女房』が映画化、テレビドラマ化されたことで、80年余りの生涯が改めて注目された。
プロフィール[編集]
別名義[編集]
貸本時代の水木は、出版社や作品などによって複数の名義を使い分けていた。特に自身が編集を任されていた貸本誌では、多数の作家が執筆しているように見せるため、1冊の中で複数の作品を別名義で書き分けていた。
以下は、名義の一覧と簡単な使用歴など[1]。
- 東真一郎
- 西宮時代に階下を貸していた歯科医の名前「東」と、兄の長男の名前「真一郎」を合わせた名前。兎月書房以外の出版社で多数使用。
- むらもてつ
- 少年時代に名乗っていた雅号から付けた名前。戦記漫画で使用。
- 関谷すすむ
- 短編漫画、読み物、イラストなどで多数使用。
- 武良茂、武良しげる
- 水木の本名。短編漫画、読み物、イラストなどで多数使用。
- 米替富夫
- 貸本時代のアシスタントの名前をいじったもの。短編漫画で使用。
- 戦記屋三平
- 戦記読み物やイラストで使用。
- なんでも屋三平
- 科学読み物やイラストで使用。
- 萩原治、堀田弘
- 出版社が勝手に付けた名前。時代劇漫画で使用。
- 猿飛佐一
- 忍者読み物やイラストで使用。
- 武取いさむ
- 出版社が勝手に付けた名前。戦記漫画で使用。
- 水木洋子
- 少女漫画で使用。同名の脚本家とは無関係。
受賞[編集]
- 1965年 『テレビくん』で第6回講談社児童漫画賞
- 1989年 『コミック昭和史』で第13回講談社漫画賞一般部門
- 1991年
- 1996年 「『ゲゲゲの鬼太郎』他一連の妖怪漫画」に対して第25回日本漫画家協会賞文部大臣賞
- 1998年
- 第37回児童文化功労賞
- 第29回星雲賞アート部門
- 2003年
- 2005年 織部賞グランプリ
- 2007年 Non Non Bâ(『のんのんばあとオレ』仏訳)で第34回アングレーム国際バンド・デシネ・フェスティバル オフィシャル2007 最優秀コミック賞。日本人が同賞を受賞するのは初。
- 2008年 調布市名誉市民
- 2009年
- 2010年
- 2011年 東京都名誉都民
- 2012年 Onward Towards Our Noble Deaths(『総員玉砕せよ!』英訳)で2012年度アイズナー賞最優秀アジア作品賞
- 2015年 Showa A History of Japan(『コミック昭和史』英訳)で2015年度アイズナー賞最優秀アジア作品賞
- 2016年 東京アニメアワードフェスティバル2016 アニメ功労部門
作品[編集]
代表作[編集]
ゲゲゲの鬼太郎[編集]
詳細は「ゲゲゲの鬼太郎」を参照
- 墓場鬼太郎(1960年 - 1964年、兎月書房 - 貸本漫画)
- 墓場の鬼太郎(1965年 - 1967年、週刊少年マガジン)
- 鬼太郎夜話(1967年 - 1969年、月刊漫画ガロ)
- ゲゲゲの鬼太郎(1967年 - 1969年、週刊少年マガジン)
- 鬼太郎のベトナム戦記(1968年、月刊宝石)
- ゲゲゲの鬼太郎(1971年、週刊少年サンデー)
- 鬼太郎とねずみ男(1973年、いんなあとりっぷ)
- 死神大戦記(1974年、学研劇画文庫)
- 鬼太郎の世界お化け旅行(1976年、少年アクション)
- 続ゲゲゲの鬼太郎(1977年、週刊実話)
- ゲゲゲの鬼太郎挑戦シリーズ(1977年、週刊漫画サンデー)
- 新ゲゲゲの鬼太郎 スポーツ狂時代(1978年、週刊実話)
- 新ゲゲゲの鬼太郎(1978年、週刊実話)
- 大ボラ鬼太郎(1980年、DONDON)
- 雪姫ちゃんとゲゲゲの鬼太郎(1980年 - 1981年、月刊少年ポピー)
- 最新版ゲゲゲの鬼太郎(1985年 - 1987年、コミックボンボン)
- 新編ゲゲゲの鬼太郎(1986年 - 1987年、週刊少年マガジン)
- ゲゲゲの鬼太郎 鬼太郎地獄編(1987年、月刊少年マガジン)
- 鬼太郎国盗り物語(1990年 - 1993年、コミックボンボン)
- 鬼太郎霊団(1996年・1997年、ビッグゴールド、漫画サンデー)
河童の三平[編集]
詳細は「河童の三平」を参照
- 河童の三平(1961年 - 1962年、兎月書房 - 貸本漫画)
- カッパの三平(1966年、月刊ぼくら)
- 河童の三平(1968年 - 1969年、週刊少年サンデー)
- カッパの三平(1993年 - 1994年、小学一年生)
悪魔くん[編集]
詳細は「悪魔くん」を参照
- 悪魔くん(1963年 - 1964年、東考社 - 貸本漫画)
- 悪魔くん(1966年 - 1967年、週刊少年マガジン)
- 悪魔くん復活 千年王国(1970年、週刊少年ジャンプ)
- 悪魔くん 世紀末大戦(1987年 - 1988年、コミックBE!)
- 最新版悪魔くん(1988年 - 1990年、コミックボンボン)
- ノストラダムス大予言(1993年・1994年、辰巳出版)
貸本漫画[編集]
シリーズ物や、長編作品を中心に記載。
- ロケットマン(1958年、兎月書房) - 漫画デビュー作。
- 戦場の誓い(1958年、兎月書房)
- 怪奇猫娘(1958年、緑書房)
- 0号作戦(1958年、緑書房)
- プラスチックマン(1958年、綱島出版社)
- スポーツマン宮本武蔵(1958年、綱島出版社)
- 怪獣ラバン(1958年、暁星書房)
- 地獄の水(1958年、暁星書房)
- 恐怖の遊星魔人(1958年、暁星書房)
- 暁の突入(1958年、兎月書房)
- 空中爆雷(1958年、兎月書房)
- 水木しげる作戦シリーズ(1959年 - 1960年、兎月書房)
- 水木しげる秘話シリーズ(1959年 - 1960年、兎月書房)
- 鬼軍曹シリーズ(1959年 - 1960年、兎月書房)
- ベビーZシリーズ(1960年、兎月書房)
- 墓場鬼太郎シリーズ(1960年 - 1964年、兎月書房・三洋社・東考社・佐藤プロ)
- 壮絶!特攻(1961年、曙出版)
- 駆逐艦魂(1961年、曙出版)
- 零戦総攻撃(1961年、曙出版)
- 墓の町(1961年、曙出版)
- 河童の三平(1961年 - 1962年、兎月書房)
- 怪奇鮮血の目(1961年、曙出版)
- 化烏(1961年、いずみ出版)
- 人魂を飼う男(1962年、曙出版)
- 墓をほる男(1962年、曙出版)
- 地底の足音(1962年、曙出版)
- 鈴の音(1962年、やなぎプロ)
- 火星年代記(1962年、やなぎプロ)
- 妖棋死人帳(1962年、セントラル文庫)
- 呪いの谷(1963年、全漫プロダクション)
- 怪談 嘆き川(1963年、セントラル文庫)
- 花の流れ星(1963年、セントラル文庫)
- 怪談 幻行燈(1963年、セントラル文庫)
- 悪魔くん(1963年 - 1964年、東考社)
- 怪談 かえり船(1964年、東考社)
- 怪談 夜の草笛(1964年、東考社)
- 深雪物語(1964年、東考社)
- 地獄流し(1964年、東考社)
- 古墳大秘記(1964年、東考社)
- 猫姫様(1965年、東考社)
- 呪われた村(1965年、東考社)
- 青葉の笛(1965年、東京・日の丸文庫)
- ゴマスリ二等兵(1965年、東京・日の丸文庫)
- 地獄(1965年、佐藤プロ)
連載漫画[編集]
『ゲゲゲの鬼太郎』、『河童の三平』、『悪魔くん』は前述。
- 新講談 宮本武蔵(1965年、ガロ)
- 子供の国(1965年、ガロ)
- なまけの与太郎(1966年、中一コース)
- 日本の民話(1967年 - 1969年、漫画アクション)
- 世界怪奇シリーズ(1968年、ビッグコミック)
- 妖怪百物語(1968年、週刊少年キング)
- サラリーマン死神(1968年 - 1969年、ビッグコミック)
- 水木氏のメルヘン(1969年 - 1970年、ビッグコミック)
- 河童千一夜(1969年 - 1970年、漫画アクション)
- 現代妖怪譚(1969年、小説エース)
- SILENT SHOCK(1970年、現代コミック)
- 妖怪水車(1970年、週刊ぼくらマガジン)
- コロポックルの枕(1970年、週刊プレイボーイ)
- コケカキイキイ(1970年、週刊漫画サンデー)
- 怪奇幻想旅行(1970年 - 1971年、漫画アクション)
- 星をつかみそこねる男(1970年 - 1972年、ガロ)
- コケカキイキイ外伝(1970年 - 1971年、週刊漫画サンデー)
- 東スポまんが展(1971年 - 1972年、東京スポーツ) - 4コマ漫画
- 野坂昭如原作 異色文芸シリーズ(1971年、漫画アクション)
- 劇画ヒットラー(1971年、週刊漫画サンデー)
- 公害戯評(1971年 - 1973年、公害新報) - 1コマ漫画
- 新・春雨物語(1973年、潮)
- 新・雨月物語(1973年、潮)
- 魔女モンロー(1973年、コミック&コミック)
- フーシギくん(1974年、テレビマガジン)
- のんのんばあ(1975年 - 1976年、週刊少年チャンピオン)
- 縄文少年ヨギ(1976年、週刊パワァコミック)
- 水木しげるの妖怪めぐり(1977年、どっかんV)
- 水木しげるの幻想劇画(1977年 - 1978年、DONDON)
- ぽけっとまん(1978年、週刊少年キング)
- 沖田総司(1978年 - 1979年、週刊実話)
- おばけのムーラちゃん(1979年、テレビマガジン)
- 猫楠(1991年 - 1992年、ミスターマガジン)
- 妖怪博士の朝食
- 不思議シリーズ(1992年 - 1993年、ビッグゴールド)
- 妖怪変化シリーズ(1993年 - 1995年、ビッグゴールド)
- ようかい百ものがたり(1994年、小学一年生)
- 東西奇ッ怪紳士録(1996年 - 1997年、ビッグゴールド)
- 神秘家列伝(1997年 - 2004年、怪)
- 木槌の誘い(1998年 - 1999年、ビッグゴールド)
- カランコロン漂泊記(1999年、ビッグコミック)※活字エッセイは97年から
- 妖怪大戦争(2004年 - 2005年、怪)
- 神秘家 水木しげる伝(2006年 - 2007年、怪)
- 水木しげるの異界旅行記(2008年 - 2009年、怪)
- 水木しげるの遠野物語(2008年 - 2009年、ビッグコミック)
- ゲゲゲの不思議草子(2010年 - 2012年、怪)
- ゲゲゲの家計簿(2011年 - 2012年、ビッグコミック)
- 水木しげるの日本霊異記(2012年 - 2014年、怪)
- わたしの日々(2014年 - 2015年、ビッグコミック)
長編描き下ろし漫画[編集]
- 総員玉砕せよ!(1973年、講談社)
- 東海道四谷怪談(1974年、学研劇画文庫 - 日本の妖異)
- 死神大戦記(1974年、学研劇画文庫 - 日本の妖異)
- 耳なし芳一(1975年、学研劇画文庫 - 日本の妖異)
- コミック昭和史 全8巻(1988年 - 1989年、講談社)
- のんのんばあとオレ 全2巻(1992年、講談社)
- ノストラダムス大予言 全2巻(1993年・1994年、辰巳出版)
- 今昔物語 全2巻(1995年・1996年、中央公論社 - マンガ日本の古典)
- ボクの一生はゲゲゲの楽園だ 全6巻(2001年、講談社)
- (改題)完全版 水木しげる伝 全3巻(2004年、講談社漫画文庫)
- 水木しげるの古代出雲(2012年、角川書店)
- 方丈記(2013年、小学館 - マンガ古典文学)
- 水木しげるの泉鏡花伝(2015年、小学館)
短編読み切り漫画[編集]
- 不老不死の術(1964年、ガロ)
- 勲章(1964年、ガロ)
- ねこ忍(1964年、ガロ)
- 神変方丈記(1965年、ガロ)
- 幸福の甘き香り(1965年、ガロ)
- テレビくん(1965年、別冊少年マガジン)
- はかない夢(1965年、ガロ)
- マンモスフラワー(1965年、ガロ)
- 宇宙虫(1965年、別冊少年キング)
- 福の神(1965年、ガロ)
- 怪物マチコミ(1966年、漫画天国)
- 河童(1966年、少年サンデー増刊) - 貸本版のリメイク
- 猫又(1966年、週刊少年キング) - 貸本版のリメイク
- 未来をのぞく男(1966年、ガロ)
- 古道具屋の怪(1966年、週刊漫画サンデー)
- 丸い輪の世界(1966年、ガロ)
- 合格(1966年、文春漫画読本)
- 釣り落とした魚(1966年、漫画娯楽読本)
- 錬金術(1967年、ガロ)
- 「幸福」という名の怪物(1967年、週刊アサヒ芸能増刊)
- 最初の米・よみのくに(1967年、週刊少年サンデー)
- 星をあやつる男(1969年、サンデー毎日)
- 化木人のなぞ(1969年、週刊少年キング)
- 原始さん(1969年、文春漫画読本)
- 一番病(1969年、ビッグコミック)
- 終電車の女(1970年、週刊女性)
- 敗走記(1970年、別冊少年マガジン)
- ベーレンホイターの女(1970年、漫画アクション)
- 糞神島(1971年、漫画アクション)
- 偶然の神秘(1971年、COM)
- ヘンラヘラヘラ(1971年、希望の友)
- 血太郎奇談(1972年、希望の友)
- 不思議な手帖(1973年、コミックミステリー)
- 姑娘(1973年、リイドコミック増刊)
- 突撃!悪魔くん(1973年、月刊少年ジャンプ)
- 快傑くまくす(1973年、週刊漫画サンデー)
- 落第王(1974年、週刊漫画サンデー)
- 漫画狂の詩-池上遼一伝-(1975年、週刊少年サンデー増刊号)
- 死神マボロシちゃん(1976年、マンガ少年)
- キンドコング(1977年、週刊パワァコミック)
- 花町ケンカ大将(1978年、週刊少年キング)
- 地獄と天国(1979年、月刊少年ワールド)
- レーモン河畔(1980年、ビッグゴールド)
他、多数。
著作[編集]
エッセイ[編集]
- 娘に語るお父さんの戦記 小さな天国の話(1975年、河出書房新社)
- のんのんばあとオレ(1977年、筑摩書房・「ちくま少年図書館」 / 1990年、ちくま文庫)
- ほんまにオレはアホやろか(1978年、ポプラ社 / 2002年、新潮文庫 / 2004年、ポプラ社・「私の生き方文庫」 / 2010年、ポプラ社・新装版 / 2016年、講談社文庫)
- 水木しげるの不思議旅行(1978年、サンケイ出版) - 1977年から1978年にかけて『月刊小説』で連載。
- (改題)不思議旅行 (1984年、中公文庫)
- (改題)怪感旅行(2001年、中公文庫)
- 水木しげるの不思議旅行(2016年、中公文庫)
- ねぼけ人生(1982年、筑摩書房 / 1999年、ちくま文庫)
- 妖怪天国(1992年、筑摩書房 / 1996年、ちくま文庫)
- 水木しげるのラバウル戦記(1994年、筑摩書房 / 1997年、ちくま文庫)
- トペトロとの50年(1995年、扶桑社)
- (改題)ラバウル従軍後記 トペトロとの50年 (2002年、中公文庫)
- 水木しげるのカランコロン(1995年、作品社)
- (分冊・改題)妖怪になりたい(2003年、河出文庫)
- (分冊・改題)なまけものになりたい(2003年、河出文庫)
- カランコロン漂泊記(2000年、小学館文庫 / 2010年、小学館・新装版) - 1997年、1999年に『ビッグコミック』で連載。
- 生まれたときから「妖怪」だった(2002年、講談社 / 2005年、講談社+α文庫)
- 水木サンの幸福論(2004年、日本経済新聞社 / 2007年、角川文庫) - 2003年に『私の履歴書』(日本経済新聞)で連載。
- 水木しげるのんのん人生 ぼくはこんなふうに生きてきた(2004年、大和書房)
- 本日の水木サン 思わず心がゆるむ名言366日(2005年、草思社) - 大泉実成・編の名言集。
- (改題)水木サンの迷言366日 (2010年、幻冬舎文庫)
- 水木しげる 人生をいじくり回してはいけない(2010年、日本図書センター・「人生のエッセイ」) - 再録エッセイ・インタビュー集。
- (改題)人生をいじくり回してはいけない(2015年、ちくま文庫)
- ちゃんと食えば、幸せになる 水木三兄弟の日々是元気(2012年、保健同人社)
- (再構成・改題)よく食べ、よく寝て、よく生きる 水木三兄弟の教え(2016年、文春文庫)
- 戦争と読書 水木しげる出征前手記(2015年、角川新書) - 荒俣宏との共著。
- ゲゲゲのゲーテ(2015年、双葉新書)
- 水木サンと妖怪たち 見えないけれど、そこにいる(2016年、筑摩書房)
画集・図鑑[編集]
- 水木しげる妖怪画集(1970年、朝日ソノラマ)
- 水木しげる妖怪画集 改訂版(1985年、朝日ソノラマ)
- 水木しげる妖怪画集 愛蔵復刻版(2017年、復刊ドットコム)
- 妖怪なんでも入門(1974年、小学館)
- (改題)水木しげる 妖怪大百科(2004年、小学館)
- 東西妖怪図絵(1975年、読売新聞社)
- 東西妖怪図絵 愛蔵復刻版(2017年、復刊ドットコム)
- 水木しげるの妖怪事典(1981年、東京堂出版)
- 水木しげるのあの世の事典(1983年、東京堂出版)
- 水木しげるの続・妖怪事典(1984年、東京堂出版)
- 水木しげるの世界妖怪事典(1985年、東京堂出版)
- 妖怪世界編入門(小学館 1986年)
- 水木しげるの中国妖怪事典(1990年、東京堂出版)
- 水木しげるの続・世界妖怪事典(2000年、東京堂出版)
- 日本妖怪大全(1991年、講談社)
- 図説 日本妖怪大全(1994年、講談社+α文庫)
- 続・日本妖怪大全(1994年、講談社)
- 図説 日本妖怪大鑑(2007年、講談社+α文庫)
- 決定版 日本妖怪大全 妖怪・あの世・神様(2014年、講談社)
- 妖怪画談(1992年、岩波新書)
- 続 妖怪画談(1993年、岩波新書)
- 愛蔵版 妖怪画談(2002年、岩波書店) - 上記、妖怪画談2冊を再編集したもの。
- 幽霊画談(1994年、岩波新書)
- 水木しげるの憑物百怪(1995年、学習研究社) - 1991年から1995年に掛けて『月刊ムー』で連載。
- 水木しげるの憑物百怪 上・下(2005年、小学館文庫)
- 愛蔵版 水木しげるの憑物百怪(2016年、学研プラス)
- 妖精画談(1996年、岩波新書)
- 妖鬼化(むじゃら) 全8巻(1998年 - 1999年、Softgarage)
- 妖鬼化(むじゃら) 全6巻(2003年 - 2004年)
- 妖鬼化(ムジャラ)完全版 全12巻(2008年 - 2010年)
- 水木しげる 妖怪道五十三次(2003年、やのまん)
- 水木しげるの日本全国神様百怪(2010年、小学館)
- 妖怪 水木しげる画集(2019年、講談社)
絵本[編集]
- のんのんばあ カッパの水(1975年、文研出版)
- のんのんばあ おばけどろぼう(1976年、文研出版)
- 水木しげるのおばけ学校 全12巻(1980年 - 1983年、ポプラ社)
- ゲゲゲの鬼太郎おばけのくに 全8巻(1987年 - 1988年、ポプラ社)
- 絵巻えほん 妖怪の森(1995年、こぐま社)
- 絵巻えほん ゲゲゲの鬼太郎 妖怪島へ(1996年、こぐま社)
- 水木しげるのふしぎ妖怪ばなし 全8巻(2007年 - 2009年、メディアファクトリー)
- 水木少年とのんのんばあの地獄めぐり(2013年、マガジンハウス)
- 水木しげるの妖怪なぞなぞめくり 家の中の巻(2015年、こぐま社)
- 水木しげるの妖怪なぞなぞめくり 山里の巻(2015年、こぐま社)
監修[編集]
作詞[編集]
- 「悪魔くん」- 山下毅雄の作曲、ボーカル・ショップの歌唱。
- 「ゲゲゲの鬼太郎」(主題歌) - いずみたくの作曲で、熊倉一雄が歌唱した。
- 「カランコロンの歌」(ゲゲゲの鬼太郎 第1期・第2期のエンディングテーマ) - いずみたくの作曲で、加藤みどり&ひばり児童合唱団が歌唱した。
論文[編集]
ゲーム[編集]
「ゲゲゲの鬼太郎」関連作品についてはゲゲゲの鬼太郎#ゲームを、「悪魔くん」関連作品については悪魔くん#ゲームを参照。
- 水木しげるの妖怪百鬼夜行(1995年、ケイエスエス、スーパーファミコン)
- 水木しげるの妖怪武闘伝(1997年、ケイエスエス、プレイステーション)
- 水木しげるの妖怪図鑑 総集編(1998年、講談社、セガサターン)
- 水木しげるの妖怪写真館(1999年、SNK、ネオジオポケットカラー)
- 妖怪花あそび(2001年、アンバランス、プレイステーション)
- 水木しげるの新・妖怪伝(2001年、プライムシステム、ゲームボーイ)
- 四八(仮)(2007年、バンプレスト、プレイステーション2) - シナリオ提供
その他[編集]
- 映画『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994年、高畑勲監督) - 井上ひさしらとともに資料提供などに協力しておりエンドロールの「協力」にクレジットされている。この映画に登場する水木先生のモチーフともなっている。
- 『てれび絵本 えほん寄席 死神』(NHK教育) - アニメーションの原画を担当。死神のデザインは「サラリーマン死神」のものと酷似。落語家のデザインはねずみ男に似ている。目玉おやじもゲスト出演。
出演・関連作品[編集]
出演[編集]
テレビ番組(出演)[編集]
- 新世界紀行(TBS、1988年8月、1989年6月4日)
- ETV8「妖怪たちはどこへ行った 〜水木しげるのねぼけ人生」(NHK、1989年5月4日)
- 妖怪博士水木しげるの夢探検シリーズ(テレビ東京、1990年:日本編、1991年:台湾編、1992年:タイ・スリランカ編)
- いのちの響(TBS、1998年7月5日)
- いつみても波瀾万丈(日本テレビ、2000年1月30日)
- たけしの誰でもピカソ(テレビ東京、2004年7月30日、2008年10月24日)
- グレートマザー物語「水木しげるの母・琴江〜神様になった鬼太郎」(テレビ朝日、2005年8月14日)
- 妖怪・水木しげるのゲゲゲ幸福論(BSジャパン、2006年3月18日)
- 知るを楽しむ〜人生の歩き方。「百歳まで生きるでしょう」(NHK教育テレビ、2008年6月、全4回)
- 衝撃速報!アカルイ☆ミライ(TBS、2012年6月3日)- 水木三兄弟で出演。
- 水木しげる93歳の探検記〜妖怪と暮らした出雲国〜(2015年9月、山陰放送、JNN中四国ブロック(9月5日)・BS-TBS(9月6日))
『ゲゲゲの女房』がヒットした2010年には『あさイチ』(NHK総合、2010年5月19日)、『ボクらの時代』(フジテレビ、2010年8月15日)などに夫妻で出演。
ドラマ・映画(出演)[編集]
- 月曜ドラマランド ゲゲゲの鬼太郎(1985年) - 霊界郵便配達夫役
- 月曜ドラマランド 悪魔くん(1986年) - 先生役
- 妖怪天国(1986年) - 巡礼者役
- ゲゲゲの鬼太郎 妖怪奇伝・魔笛 エロイム エッサイム(1987年) - 霊界郵便配達夫役
- 京極夏彦 「怪」 第4話「福神ながし」(WOWOW、2000年9月15日) - 鳥山石燕役
- 妖怪大戦争(2005年) - 妖怪大翁役
- 水木しげるの妖怪ワールド 恐山物語 (2006年)- ナレーター
水木を扱った作品[編集]
テレビ番組[編集]
- BSマンガ夜話「悪魔くん千年王国」(NHK、1998年8月27日)
- 出演:大月隆寛、いしかわじゅん、夏目房之介、岡田斗司夫、北野誠、清水ミチコ
- 夏目房之介は、水木しげるの作品に通底するテーマを世界に対する不合理と不可思議であると指摘し、前者が『悪魔くん』に代表される革命漫画、後者が『鬼太郎』に代表される妖怪漫画の系譜に至っており、1970年代以降は後者の作品が残っていった点を指摘している。また、絵柄の特徴として細密な背景と単純な線で描かれた人物キャラクターの対比され、これが「卑小な人間」と「革命」や「偉大な自然」などテーマの対比にもなっている点を指摘している。
- また、夏目やいしかわじゅん、岡田斗司夫らは、『悪魔くん』の革命思想は1960年代の左翼運動や白土三平の影響がありつつも、水木自身は上記の「卑小な人間」の観点から革命の成就に関して諦観をもっている点を指摘している。
- 驚きももの木20世紀(テレビ朝日、1996年7月26日)
- 知ってるつもり?!(日本テレビ、2000年8月20日)
- 20世紀の遺伝子(フジテレビ、2002年6月1日)
- 生活ほっとモーニング(NHK、2005年8月30日)
- マンガノゲンバ(NHK BS2、2010年1月11日、1月15日)
- しげると布枝〜漫画家夫婦の旅路(NHK、2010年3月24日、25日)- 戸井十月によるドキュメンタリー
- ぴったんこカン・カン(TBS、2010年8月20日、9月3日、9月10日)
- 中居正広の金曜日のスマたちへ「ゲゲゲの女房 大ヒットの真相」(TBS、2010年9月24日)
- ゲゲゲを発掘した男 〜奇の編集長・内田勝〜(CSファミリー劇場、2013年1月12日)
- ザ・ドキュメンタリー「“ゲゲゲの鬼太郎” 水木しげる〜妖怪漫画家が見た天国と地獄〜」(BS朝日、2016年11月10日)
- クローズアップ現代+「オイ鬼太郎!ワシの幸福論を聞いてくれ 〜未公開 水木しげるの日記〜」(NHK、2017年1月5日)
- THE LAST STORY 〜マエストロたちの遺言〜(BS日テレ、2018年10月7日)
- ザ・プロファイラー 〜夢と野望の人生〜「水木しげる ゲゲゲの夢見た幸福人生」(BSプレミアム、2018年12月6日)
- 池上彰の戦争を考えるSP 終戦75周年特別企画〜感染症の悲劇〜(テレビ東京、2020年8月15日)
ドラマ・映画[編集]
- 『のんのんばあとオレ』(NHK、1991年8月19日 - 23日・1992年8月24日 - 28日)
- NHKスペシャル『鬼太郎が見た玉砕〜水木しげるの戦争〜』(NHK、2007年8月12日)
- 『総員玉砕せよ!』を原作としたドラマ。
- 妻の自伝を原作としたドラマ・映画。
舞台[編集]
- 『ゲゲゲの女房』(2011年)
- 『ゲゲゲの先生へ』(2018年)
- 水木の世界観を表現した舞台作品。脚本・演出は前川知大。
DVD[編集]
- 水木サン大全 - 水木しげると荒俣宏の対談(2004年)
- 妖怪水木しげるのゲゲゲ幸福論(同テレビ番組のDVD版)
CM[編集]
脚注[編集]
- ↑ 山口信二 『水木しげる貸本漫画のすべて』 やのまん、2007年5月。
- ↑ “第43回ギャラクシー賞受賞作品”. 放送批評懇談会. 2019年3月21日確認。