NHK総合テレビジョン

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NHK総合テレビジョン(えぬえいちけいそうごうてれびじょん、英:NHK General TV)は日本放送協会の主要な地上波テレビ放送サービス。

概要[編集]

NHK総合」または「総合テレビ」と通称。当初は教育放送も実施されたので「総合」と通称されたが、徐々に大都市部から混合編成を解消して、教育放送を教育テレビへ分離した。

日本国内向けに主音声は日本語とし、一部番組では英語等の副音声で放送されている。ジャンルはニュースドラマバラエティ音楽スポーツアニメ古典芸能ドキュメンタリーなどである。商業放送とは競合関係にある。視聴者からの受信料で運営されている。

地域情報番組は、千葉、横浜、さいたまを除く各都道府県庁所在地および北海道の函館、旭川、帯広[注 1]と北九州にある地域放送局が製作しているが、日祝日のニュース等は、東京の放送センターおよび地域拠点局の札幌仙台名古屋、大阪、広島松山福岡の各放送局が製作している。
このうち、大阪放送局は東京災害時に本部として機能させるバックアップ放送局の役割を強化。2023年度の金曜日午後は大阪発番組の時間が多かった。現在も13、14時台の「列島ニュース」が大阪局主管で放送されている。

沿革[編集]

  • 1939年5月13日 - NHK放送技術研究所からテレビジョンの電波を送出した[1]
  • 1953年
    • 2月1日 - 日本放送協会(NHK)東京テレビジョン(JOAK-TV)が本放送を開始。
    • 2月20日 - NHKで初のクイズ・ゲーム番組『ジェスチャー』を放送開始した。チームキャプテンは白組を柳家金語楼、紅組を水の江滝子が務め、司会は小川宏(当時NHKアナウンサー)らが務めた[2]
    • 5月、 大相撲中継を開始。最初のNHKテレビでの中継は5月場所で、蔵前国技館で開催された。
  • 1954年 - 初めてのテレビ視聴率調査を実施(京浜地区)[3]
  • 1960年 - カラーテレビ本放送開始。
  • 1961年 - 日立中継局茨城県)が、国内初のUHF中継テレビ実験局として開局。
  • 1967年 - 琉球政府認可法人として沖縄放送協会(OHK)設立。先島諸島で総合テレビ放送(混合編成)を開始。
  • 1968年 - 沖縄放送協会が、沖縄本島周辺で総合テレビ放送(混合編成)を開始。
  • 1969年 - NHK高松、佐賀両放送局で初のUHF総合親局の県域放送開始。
  • 1970年 - 東京、大阪で大都市部UHF帯実験局の放送開始(1974年度まで放送実施)
  • 1971年 - NHK大津総合テレビジョンで近畿広域圏初の県域番組開始。
  • 1972年 - 沖縄返還で、沖縄放送協会をNHK沖縄放送局に改組。同時に教育テレビ番組を分離。
  • 1973年 - 中京広域圏のNHK岐阜、津放送局で県域番組開始。
  • 1984年 - 衛星試験放送でサイマル放送開始。本土難視聴地域や小笠原、大東の遠隔離島で総合テレビ番組が視聴可能になる。
  • 1987年6月 - 衛星でのサイマル放送を終了。
  • 1996年 - 通信衛星経由で、小笠原諸島に中継局を設置。
  • 1998年 - 通信衛星経由で、大東諸島に中継局を設置(但し、放送は関東広域圏と共通)。これにより国内の有人遠隔離島まで総合テレビの視聴が可能となった。
  • 2003年 - 地上デジタルテレビ放送とのサイマル放送が始まる。
  • 2004年 - NHK水戸デジタル総合テレビジョンで関東広域圏初の県域放送を開始。
  • 2006年 - ワンセグサービス開始
  • 2008年 - NHKオンデマンド番組配信サービス開始[注 2]
  • 2011年
    • 7月22日 - 大東諸島に沖縄放送局の地上デジタルTVの中継局が設置され、ねじれ状態が解消される。
    • 7月24日 - 地上テレビ放送の完全デジタル化が完成する。(岩手、宮城、福島の3県を除く)
  • 2012年3月末 - 岩手、宮城、福島の3県での正午前の特別番組終了をもって、地上テレビ放送の完全デジタル達成。
  • 2020年4月 - Eテレと共に、インターネット同時配信サービスおよび見逃し配信サービス『NHKプラス』を開始。

主な放送番組[編集]

Category:日本放送協会の番組」も参照

定時ニュースやスポーツ中継、バラエティ番組、音楽番組、ドラマ等幅広いジャンルの番組を放送。

ニュース[編集]

  • 平日日中は毎正時にニュースを放送。
  • 朝、正午、夜7時、夜9時は時間を拡大。
  • 平日18時台は地域の話題を拡大放送する裁量枠となっている。

スポーツ中継[編集]

いずれも、試合が終了するまで生中継。

野球
サッカー
大相撲

地域情報番組[編集]

  • 平日11時台後半は地域の生活情報を放送する裁量枠となっている。
  • 金曜19時台後半は、地域裁量枠としてローカル特集番組を放送(再放送は土曜11時台)。「チコちゃんに叱られる!」の本放送を振り替えて20時台まで拡大する放送局もある。
  • 日曜13時台前半も地域裁量枠となっている。

ドラマ[編集]

  • 月~金曜の8時から連続テレビ小説を放送 (再放送は12時45分から) 。土曜日は8時からと12時45分から1週間の総集編を放送[注 4]
  • 日曜20時から大河ドラマを放送 (再放送は土曜13時05分から) 。

脚注[編集]

  1. 室蘭、北見、釧路の各局も放送局としては残している。
  2. NHKの過去放送のテレビ番組をブロードバンド経由でパソコンや対応機能付きテレビ向けに配信するサービス。
  3. 北京冬季五輪とJ1第1節が重なった2022年は、第1節の横浜F・マリノスセレッソ大阪戦をBS1で、第2節の浦和レッズガンバ大阪戦を総合テレビで生中継。
  4. 2020年上半期の『エール』からこの体制。それ以前は月曜から土曜までドラマ本編を放送していた。
参考文献
  1. テレビ放送開始日本放送技術発達小史
  2. 番組エピソードNHKアーカイブズ
  3. 歴史NHK放送文化研究所