悪魔くん
ナビゲーションに移動
検索に移動
悪魔くん(あくまくん)は、水木しげるによる日本の漫画作品、およびそれを原作としたテレビアニメ・テレビドラマ。
概要[編集]
悪魔の力を借りることができる少年を主人公とした物語。主人公は年代によって異なり、松下一郎、山田真吾、埋れ木真吾に分かれる。
歴史[編集]
元漫画家の桜井昌一が経営していた東考社から刊行された貸本漫画(松下一郎が主人公)が最初。貸本時代の評価は芳しくなく、3巻で終了した。
講談社児童まんが賞受賞後、東映が「墓場の鬼太郎」の映像化を狙ったが、雑誌漫画家としては新進であることやスポンサー事情などで難航。まず、制作費の安い実写版として、貸本頒布済の「悪魔くん」に映像化の白羽の矢が立ち、水木の決断でNET放送のテレビドラマとして制作されることになり、ドラマに連動した週刊少年マガジンの書き下ろし作品(山田真吾が主人公)が1966年から1年間連載された。
埋れ木真吾版は、テレビアニメに連動し週刊コミックボンボンで1988年から2年間連載された。
その他[編集]
- 水木しげる作品で最初に映像化された作品である。
- 映像化の打診があった際、映画化の選択肢もあったが、水木が「映画なら1回きりだが、テレビは継続してその恩恵を受けられる」ということで、映画斜陽化前にも関わらず異例のテレビドラマ化を選択した。
- 水木は、テレビドラマのシナリオ構成に柔軟で、原作とかけ離れることに寛容的だった。