大系 民主社会主義
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『大系 民主社会主義』(たいけい みんしゅしゃかいしゅぎ)は、1980年から1981年に民主社会主義研究会議(民社研)が文藝春秋から刊行した全6巻の叢書。
概要[編集]
民主社会主義の思想と、その立場からする政治や経済などの諸問題に対する指針について論じた本。1980年に『第1巻 思想』『第2巻 政治』『第3巻 経済』『第4巻 労働』『第5巻 福祉』、1981年に『第6巻 国際関係』が刊行された。民主社会主義研究会議(民社研)の創立20周年の記念事業の1つで、「日頃本会議の事業に支援協力して頂いている専門家」が分担して執筆している[1]。大きな項目を数人の人で分担するという「中項目主義」をとっている[2]。
吉田忠雄によると、1973年に民社党・同盟・民社研の三者の集まりの中で「民主社会主義の思想をまとめた決定版」を出したらどうかという話が出て、1977年に民社研の理事全員の賛成を得られたという[2]。関嘉彦によると、民社研創立20周年を記念するような「民主社会主義についての学問的労作を将来に残すのが我々の使命ではないかと」1979年の理事会に諮り、その結果、8人を編集委員に、3人を編集顧問に依頼したという[3]。関によると、ヨーロッパにも「これだけ多くの人たちの協力によって、これだけ体系的に民主社会主義の考え方を論じた本」[2]「民主社会主義についての百科全書的なもの」[3]は見当たらないという。
編集委員会[編集]
民主社会主義研究会議[大系 民主社会主義]編集委員会
執筆者[編集]
- 『第1巻 思想』:関嘉彦、内海洋一、佐瀬昌盛、伊原吉之助、中村勝範、片上明、永山泰彦、大井孝、本間長世、佐藤寛行、碧海純一、勝田吉太郎、丸尾直美、大島康正、武藤光朗、林健太郎、猪木正道、徳田教之、林三郎、宮本盛太郎
- 『第2巻 政治』:堀江湛、大谷恵教、内田満、芳賀綏、殿岡昭郎、林卓男、富田信男、上條末夫、磯村英一、渡辺朗、関嘉彦、佐瀬昌盛、山本一郎、岡野加穂留、木村汎、石川忠雄、小島朋之、中村勝範、野田福雄、佐藤寛行
- 『第3巻 経済』:加藤寛、丸尾直美、野尻武敏、丹羽春喜、正村公宏、竹内靖雄、気賀健三、福田川洋二、神代和欣、小松雅雄、木下和夫、玉井一雄、熊谷彰矩、原豊、矢島鈞次、稲葉秀三、川野重任、藤枝省人、赤沢昭三、香川敏幸、土屋清
- 『第4巻 労働』:重枝琢巳、富永健一、慶谷淑夫、孫田良平、深沢敏郎、藤田至孝、和田春生、津田真澂、前島巌、永山泰彦、高木邦雄、中村建治、山口義男、上西正雄、井上甫、松井七郎、佐藤寛行
- 『第5巻 福祉』:吉田忠雄、小山路男、佐口卓、小寺勇、地主重美、市川洋、三浦文夫、藤田晴、高橋芳郎、内藤英憲、高須裕三、兼清弘之、土屋清、伊藤善市、音田正巳、柿木健一郎、村田宏雄、西義之、藤田至孝、江上照彦、加藤富子、待井和江
- 『第6巻 国際関係』:関嘉彦、佐瀬昌盛、漆山成美、花井等、高坂正堯、柴田穂、入江通雅、志水速雄、桃井真、田久保忠衛、矢野暢、深海博明、喜多村浩、猪木正道、浦野起夫、神谷不二、衛藤瀋吉、木村汎、林建彦、西原正