入江通雅
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入江 通雅(いりえ みちまさ、1928年 - 2006年7月25日)は、外交評論家[1][注 1]。青山学院大学名誉教授。
経歴[編集]
愛媛県生まれ[2]。1954年東京大学教養学科(国際関係論)卒業[3][注 2]。同大学院修了[4][注 3]。東京大学新聞研究所卒業[5]。
成蹊高等学校英語科講師を経て[6]、1955年NHK解説委員室勤務[3]。1963~1964年エール大学、スタンフォード大学などに留学。帰国後、NHK国際局報道部勤務、「ニュース解説」を担当[3][7]。1971年京都産業大学法学部教授(国際関係、戦後日本外交史、国際政治学、国際法などを担当)[3]。1982年青山学院大学国際政治経済学部教授[2][8]。1996年青山学院大学名誉教授[8]。
国際勝共連合顧問団[9]。世界平和教授アカデミー理事[10]。世界平和教授アカデミーの「ナショナル・ゴール研究プロジェクト」の政治研究部会の部長[10]、プロジェクト委員会の副委員長[11]。『世界日報』論説委員[12]。
民主社会主義研究会議(民社研)理事[13]。1971年10月に林健太郎、藤島泰輔、馬場義徳らが発足させた「法と秩序研究会」の役員[14]。1977年9月自民党田中派の政策集団「新総合政策研究会」顧問[15]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『反米ナショナリズムの終着駅――危機に立つ日米関係の将来』(自由民主党広報委員会出版局[学習シリーズ]、1968年)
- 『自由のときこそ自由を――安保条約理解のために』(自由民主党広報委員会出版局[安全保障シリーズ]、1969年)
- 『七〇年代の安全保障――一問一答』(自由民主党広報委員会出版局[安全保障シリーズ]、1970年)
- 『これが中共だ――日本はどう対処すべきか』(国民協会[国民協会シリーズ]、1971年)
- 『戦後日本外交史講義』(嵯峨野書院、1977年)
- 『戦後日本外交史』(嵯峨野書院、1978年、増補版1981年)
- 『最新国際関係概説』(嵯峨野書院、1978年)
- 『東欧の悲劇――ポーランドにみる』(自由民主党広報委員会出版局編、自由民主党広報委員会出版局[時局シリーズ]、1982年)
- 『現代国際関係論』(嵯峨野書院、1984年、新版1986年、最新版1990年)
- 『新々現代国際関係論』(嵯峨野書院、1991年)
- 『ソ連消滅と日米危機』(嵯峨野書院、1992年)
- 『冷戦後世界と日本』(嵯峨野書院、1994年)
- 『戦後50年現代国際関係史』(嵯峨野書院、1995年)
共著[編集]
- 『大国日本の進路』(衛藤瀋吉、坂本二郎ほか共著、自由社[自由選書]、1971年)
- 『中国の現実と日本の国益』(桑原寿二、林三郎、漆山成美、中村菊男、柴田穂、前田寿夫、小谷秀二郎共著、自由社[自由選書]、1971年)
- 『新聞亡国論』(三好修、衛藤瀋吉ほか共著、自由社[自由選書]、1972年)
編著[編集]
- 『ニクソン訪中後の日中――日中問題の見方・考え方』(編、原書房、1971年)
- 『民主連合政権――その歴史の証言』(武藤光朗共編、永田書房、1973年)
- 『「真の家庭主義」の提唱――日本再生への処方』(渡辺久義、菊谷清一、中山潔共編著、東西南北統一運動国民連合、発売:光言社、1999年)
訳書[編集]
- ドワイト・ディビット・アイゼンハワー、ジョン・フォスター・ダレス『アメリカ外交の新基調(続)』(時事通信社[時事新書]、1958年)
- ドワイト・ディビット・アイゼンハワー、ジョン・フォスター・ダレス『アメリカ外交の新基調(3)』(時事通信社[時事新書]、1959年)
- マーカス・カンリッフ『ワシントン』(時事通信社[時事新書]、1959年)
- フランク・モラエス『一つの世界を求めて――インドの立場』(時事通信社[時事新書]、1959年)
- フランク・モラエス『チベットの反乱』(時事通信社[時事新書]、1960年)
- 『ケネディ大統領の考え方 2』(外交知識普及会[普及会資料]、1961年)
- デクスター・パーキンス『アメリカの外交政策』(時事通信社、改訂新版1961年、改訂増補版1965年)
- ジョン・F.ケネディ、ディーン・ラスク、アドレイ・スチブンソン述『ニュー・フロンティア(2)』(時事通信社、発売:時事通信社出版局、1961年)
- サルバドル・デ・マダリアガ『冷戦の解剖学』(時事通信社[時事新書]、1962年)
- E・P・ウィットモア『三大新聞批判』(時事通信社[時事新書]、1962年)
- ジョン・F.ケネディ、ディーン・ラスク、アドレイ・スチブンソン述『ニュー・フロンティア(3)』(時事通信社、発売:時事通信社出版局、1963年)
- バーナード・A・ワイズバーガー『アメリカの新聞人』(時事通信社[時事新書]、1964年)
- ジョン・C・ドライアー『米州機構と西半球の危機』(時事通信社[時事新書]、1965年)
- リチャード・N・ガードナー『世界秩序をめざして――アメリカ合衆国と国際連合(上・下)』(時事通信社[時事新書]、1966年)
- ドエイン・ブラッドレー『新聞と民主主義』(時事通信社[時事新書]、1966年)
- アーネスト・グリフィス『合衆国の政治制度』(時事通信社[時事新書]、1967年)
- マックスウェル・テーラー『ベトナム戦争と世界戦略』(時事通信社[時事新書]、1967年)
- マレー・クラーク・ヘブンズ『民主政治への挑戦――コンセンサスと過激分子』(時事通信社[時事新書]、1968年)
- デクスター・パーキンズ『新時代のアメリカ外交』(時事通信社[時事新書]、1969年)
- B.クロージャー『自由への戦略』(世界日報社、1980年)
- エドワード・ケネディ『E.ケネディ演説集――アメリカの課題と挑戦』(世界日報社、1980年)
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ 国民講座・日本の安全保障編集委員会編『国民講座・日本の安全保障(7)』原書房、1969年
- ↑ a b 入江通雅『現代国際関係論』嵯峨野書院、1984年
- ↑ a b c d B.クロージャー著、入江通雅訳『自由への戦略』世界日報社、1980年
- ↑ 入江通雅「宗教の自由と新しい世界秩序」『世界平和研究』1998夏季号(通巻138号)、1998年8月
- ↑ E・P・ウィットモア著、入江通雅訳『三大新聞批判』時事新書、1962年
- ↑ ドワイト・ディビット・アイゼンハワー、ジョン・フォスター・ダレス著、入江通雅訳『アメリカ外交の新基調(続)』時事新書、1958年
- ↑ ドエイン・ブラッドレー著、入江通雅訳『新聞と民主主義』時事新書、1966年
- ↑ a b 名誉教授 青山学院大学
- ↑ 国民政治年鑑編集委員会編『国民政治年鑑 1970年版』日本社会党機関紙局、1970年、881頁
- ↑ a b 佐藤達也「世界平和教授アカデミーの正体」『現代の眼』1978年4月号
- ↑ 茶本繁正「早稲田・筑波 各大学に浸透する原理研の怖るべき陰謀」『新評』第26巻第3号、1979年3月
- ↑ 林田豊「調査レポート 統一協会『世界日報』のマスコミ戦略」『現代の眼』1978年11月号
- ↑ 『改革者』第147号、1972年6月
- ↑ 高野孟「高野孟の政・財相関図「法と秩序研究会」のうさん臭さ」『現代の眼』1981年7月号
- ↑ 佐藤達也「筑波野に巣くう不気味な人脈」『現代の眼』1979年6月号