京王相模原線

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京王電鉄
KO 相模原線
基本情報
日本国旗.png日本
所在地東京都神奈川県
起点調布駅
終点橋本駅
駅数12駅
路線記号KO
開業1916年6月1日
最終延伸1990年3月30日
所有者京王電鉄
運営者京王電鉄
車両基地若葉台検車区
使用車両車両の節を参照
路線諸元
路線距離22.6 km
軌間1,372 mm
線路数複線
電化方式直流1,500 V 架空電車線方式
閉塞方式速度制御式
保安装置京王ATC
最高速度110 km/h

京王相模原線(けいおうさがみはらせん)とは、京王電鉄が運営する東京都調布市調布駅から神奈川県相模原市緑区橋本駅までの鉄道路線である。

概要[編集]

多摩ニュータウンのアクセス路線として計画され、1971年京王多摩川駅から京王よみうりランド駅までが開業した。1974年京王多摩センター駅への延伸により多摩ニュータウンへのアクセスが可能となった[1]

京王多摩センター駅 - 橋本駅間の延伸工事は、1982年(昭和57年)12月に着手して開業を目指していたが、橋本駅付近での用地取得が難航し、開業が遅れた。入居が進む多摩ニュータウン西部の足の確保は急務であったため、1988年5月に工事が進んでいた京王多摩センター駅 - 南大沢駅間を暫定開業した。1990年3月になって橋本駅まで全線が開通した。その後、1991年に多摩境駅が開業する。

1991年9月には、橋本 - 本八幡間で快速が直通運転を開始し、神奈川県から千葉県まで直通する路線となった。1992年5月には新宿駅 - 橋本駅間の38.1キロを36分で結ぶ特急が生まれた[2]

なお、相模原線の京王稲田堤駅は神奈川県川崎市多摩区に、若葉台駅は神奈川県川崎市麻生区に、橋本駅は神奈川県相模原市緑区にある。京王電鉄の路線で神奈川県内に駅があるのはこの3駅のみである。京王相模原線にはトンネルが多く、また高架区間も多いため踏切は1か所もない。

沿革[編集]

  • 1916年(大正5年)6月1日、多摩川支線(調布 - 京王多摩川)1.1kmが開通する。
  • 1971年(昭和46年)4月1日、相模原線(京王多摩川 - 京王よみうりランド間2.7km)が開通。
  • 1974年(昭和49年)10月18日、相模原線(京王よみうりランド - 京王多摩センター間9.8km)が開通する。
  • 1988年(昭和63年)5月21日、相模原線(京王多摩センター - 南大沢間4.5km)が開通する。
  • 1990年(平成2年)3月30日、相模原線(南大沢 - 橋本間4.4km)が開通し、相模原線全線が開通する。
  • 1991年(平成3年)4月6日 - 多摩境駅開業。
  • 1992年(平成4年)5月28日、初代特急が運行開始された。(2001年3月27日まで)
  • 2012年8月19日、調布駅が地下駅となった。
  • 2013年2月22日、2代目特急が運行開始された。
  • 2015年9月25日、ダイヤ改正により準特急が運行開始された。
  • 2018年2月22日、座席指定列車「京王ライナー」が導入された。有料の座席指定列車で平日・土休日とも新宿発下りのみであった。
  • 2018年3月17日、相模原線に設定されている加算運賃が引下げられた。
  • 2019年1月22日、「京王ライナー」に橋本駅発上りが登場した(平日は橋本駅6時20分発、橋本駅8時49分発)。
  • 2019年2月22日、平日の朝の「京王ライナー」に橋本発2本(上り)を増発した。
  • 2019年10月1日、相模原線に設定されていた加算運賃が引下げられる[3]。消費税率引き上げに伴う運賃改定とあわせて実施される。
  • 2019年10月2日、京王相模原線稲城駅の列車接近メロディーが東京ヴェルディのテーマ曲に変更された[4]。稲城駅前南口広場で列車接近メロディーの導入記念式典として、稲城市長、東京ヴェルディ株式会社社長、稲城駅長によるあいさつやテープカット、音源披露と記念撮影のほか、東京ヴェルディ株式会社羽生社長から稲城市長と稲城駅長へサイン入り公式試合球の贈呈が行われる。
  • 2022年3月12日、新ダイヤで運行開始。準特急を特急に変更。

基本事項[編集]

  • 路線距離:22.6km[5]
  • 軌間:1,372mm(4 ft 6 in) スコッチゲージ(Scotch gauge)[6]
  • 駅数:12駅(調布駅を含む)
  • 単複:複線
  • 電化:1,500V直流

駅一覧[編集]

  • 区間急行、快速は相模原線内は各駅停車となる。
  • △京王多摩センター駅から橋本駅間の特急・急行の半数が各駅停車で運転。
  • ※:京王よみうりランド駅は「よみうりランド」イベント開催時に特急・急行・京王ライナーの一部が臨時停車する。
  • ※:京王多摩川駅は「調布市花火大会」「京王閣競輪場」開催時に特急・急行の一部が臨時停車する。
駅番号 駅名 駅間キロ 累計キロ 急行 特急 京王ライナ| 接続路線 所在地
調布から 新宿から
 
KO18 調布駅 - 0.0 15.5 KO 京王線 (新宿方面直通) 東京都調布市
KO35 京王多摩川駅 1.2 1.2 16.7
KO36 京王稲田堤駅 1.3 2.5 18.0 JN 南武線 (稲田堤駅:JN 16) 神奈川県川崎市多摩区
KO37 京王よみうりランド駅 1.4 3.9 19.4 東京都稲城市
KO38 稲城駅 1.6 5.5 21.0
KO39 若葉台駅 3.3 8.8 24.3 神奈川県川崎市麻生区
KO40 京王永山駅 2.6 11.4 26.9 OT 小田急多摩線 (OT 05) 東京都多摩市
KO41 京王多摩センター駅 2.3 13.7 29.2 OT 小田急多摩線 (OT 06)
TT 多摩都市モノレール (TT 01)
KO42 京王堀之内駅 2.3 16.0 31.5 東京都八王子市
KO43 南大沢駅 2.2 18.2 33.7
KO44 多摩境駅 1.9 20.1 35.6 東京都町田市
KO45 橋本駅 2.5 22.6 38.1 JH 横浜線 (JH 28)・相模線 神奈川県相模原市緑区

車両[編集]

延伸計画[編集]

以前には神奈川県の津久井湖近くの相模中野までの延伸計画があったが、採算面から立ち消えとなった。

1966年(昭和41年)に免許を得て鉄道建設、そして沿線開発を進めるべく旧・城山町、旧・津久井町で用地買収を進めていたが、昭和50年代中頃に用地を手放すようになった。

加算運賃[編集]

相模原線の新線建設にかかったコストに充てるため、京王多摩川駅~橋本駅間を乗車する場合および同区間と他の区間とにまたがって乗車する場合に、基本運賃に加え、京王多摩川 - 橋本間の乗車キロに応じた加算運賃を設定されていた。加算額は、大人普通が10円 - 80円、通学定期(1か月)が160円 - 1330円、通勤定期(同)が380円 - 3020円であった。加算運賃収入等による相模原線建設事業費の回収が進捗したことから、2018年(平成30年)3月に加算運賃は廃止された。

調布駅の立体交差[編集]

2012年(平成24年)、調布駅が地下化され、京王線と相模原線の平面交差が解消されて立体交差になった。相模原線から京王線新宿方面、都営新宿線方面の直通がスムーズになった。

リニア新幹線[編集]

2027年(令和9年)にはリニア中央新幹線の駅が橋本駅にできる計画となっている。橋本駅 - 名古屋駅間の所要時間は約35分程度と推測されるため、京王線沿線から相模原線経由でリニア中央新幹線を利用して名古屋方面への移動の新しい経路となる見込みである。

外部リンク[編集]

参考文献[編集]

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脚注[編集]

  1. 相模原線の進展
  2. 相模原線の全通
  3. 京王相模原線 加算運賃引き下げ鉄道チャネル、2019年3月19日
  4. 東京ヴェルディ創立50周年記念2019年9月25日]
  5. 営業キロ 京王電鉄
  6. 馬車軌間、偏軌・変則軌道ともいう
京王電鉄の路線
現存路線
京王線系統 KO 京王線 | KO 京王新線 | KO 高尾線 | KO 相模原線 | KO 競馬場線 | KO 動物園線
井の頭線系統 IN 井の頭線
廃止路線 御陵線 | (旧)高尾線