琵琶湖線架線断線事故
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琵琶湖線架線断線事故(びわこせんかせんだんせんじこ)は、2017年(平成29年)7月26日に発生した鉄道事故である。
22時32分頃、滋賀県大津市のJR西日本琵琶湖線の瀬田駅 - 石山駅間で、下り外側線の架線が断線し火花・小爆発の現象が発生した[1]。その付近を走行中の播州赤穂発野洲行き新快速電車(223系2000番台・225系100番台12両編成、石山駅22時30分発・南草津駅22時33分着)の運転士が現場を発見し、非常ブレーキを扱うも間に合わず、パンタグラフや屋上機器などを破損しながら進入し、瀬田駅構内で停止した。列車の乗客約300人にケガは無く、列車は自走が出来ないと判断されたため全員が瀬田駅ホームに降車した。このため、米原駅 - 山科駅間の上下線で終日運転を見合わせ、乗客約62,000人に影響が出た[2]。
架線や列車の復旧は当日までには処理できず、翌日の7時頃に復旧作業が終了し7時24分に運転を再開した。事故当該列車は事故翌日に、後続の列車に救援され20両編成となって13時頃に網干総合車両所宮原支所野洲派出所へと回送された。調査の結果、エアセクション区間において2組の吊架線の間を導電性の物体がまたぐように介在し、吊架線の相互を短絡し電流が流れ、不完全接触により吊架線が断線したと推定されている[3]。
脚注[編集]
- ↑ JR東海道線:架線切れ、運転見合わせ 山科-米原間 毎日新聞 2017年7月26日
- ↑ 琵琶湖線(東海道線)瀬田~石山駅間で発生した架線切断事象について 西日本旅客鉄道 2017年7月27日
- ↑ 琵琶湖線(東海道線)瀬田~石山駅間で発生した架線切断事象の調査結果と対策について 西日本旅客鉄道 2017年9月14日
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