馬込車両検修場脱線事故
馬込車両検修場脱線事故(まごめしゃりょうけんしゅうじょうだっせんじこ)とは、東京都交通局馬込車両検修場構内にて発生した脱線事故である。
概要[編集]
2023年6月5日、都営浅草線馬込車両検修場より65Tとして出庫中(回送列車)の5500形の5507編成の5~7号車の3両が脱線。脱線が発生した箇所が入出庫の際必ず通る引き上げ線上であったため、馬込検修場構内に留置中の全車両が出庫出来なくなった。その影響で車両不足が発生し、列車の運休や所定運用と異なる社局の車両での代走が多発した。
代走[編集]
多くの代走が行われたため、ここでは主な例を掲載する。 京成線では3600形リバイバル車(3688編成)がA35(日中快速運用)、3000形に関しては6連が代走などあった。3016編成55TK(なんと6連北総線充当、印旛日本医大→西馬込だが高砂で打ち切り。その後も押上北総線↔)
京急線でも1500形1527編成(6連)が59Tなどの代走があった。
原因[編集]
執筆時点(2023年6月上旬)において原因は調査中であるが、ポイント上での脱線であったためポイントに何らかの不具合が発生したのではないかという説や、事故当時の台車の状況から車両側に問題があったのではないかという説がある。(どちらもネット上のある程度知識をもっているとみられる一般人の推測であり、関係者や専門家の見解ではない。)また事故報告書がまだ完成していないもののためはっきりとはしていないが枕木不良の可能性の一つとして上げられている。
復旧[編集]
現場検証等が終了した18時半ごろから復旧作業が開始された。脱線した車両を1両ずつ切り離しジャッキアップして線路上に戻したのち、人力(作業員の手押し)で留置場所に移動した。また脱線していない当該編成の車両を数両ずつに分け入換用モーターカーで移動させている様子が目撃されている。日没後も続けられた作業の結果、22時半ごろ全車両の入出庫線からの撤去が完了した。事故当時脱線箇所付近での軌道変位や信号設備の損壊が確認されていたため、その修復も実施したものとみられる。
被災した5507編成は押上方の4両が事故廃車された。
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