JR京浜東北線脱線事故
ナビゲーションに移動
検索に移動
JR京浜東北線脱線事故(JRけいひんとうほくせんだっせんじこ)は、2014年2月23日に発生した鉄道事故である。
概要[編集]
2014年2月23日1時11分ごろ、神奈川県川崎市川崎区のJR川崎駅構内で、京浜東北線の北行蒲田行き回送電車(E233系1000番台)が、軌道上の工事用車両と衝突、先頭の1両目 (10号車)のクハE233-1077と2両目 (9号車)のサハE233-1277が脱線して1両目が完全に横転し、正面と進行方向右側面に激しい損傷を受け、2両目も傾斜して停止した。当該列車の運転士と車掌が救出されたが、いずれも軽傷だった[1][2]。原因は作業員が京浜東北線の終電車確認を怠って作業用車両を誤って出したため。
この影響で京浜東北線・根岸線は2月23日いっぱいまで蒲田駅 - 鶴見駅間で運転を見合わせた。24日未明に事故列車を側線に移動させたことで、24日の始発から運転を再開した。このため、運転見合わせ中は並行して走っている東海道本線との乗り換えが必要だった。また、復旧作業による送電停止の影響で、南武線の川崎駅 - 武蔵中原駅間で同日午前10時から11時頃まで運転を見合わせた[3]。
この事故で運用を離脱したウラ177編成は復帰せず編成ごと廃車となり[注 1]、E233系初の廃車となった。
なお、2018年10月3日付のJR東日本ニュースによると、脱線、大破した10号車、9号車と工事用車両を、事故の歴史展示館に、事故当時の状態を再現するとしている[5]。
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ “京浜東北線の回送電車が横転 蒲田―鶴見間で見合わせ”. 朝日新聞. (2014年2月23日). オリジナルの2015年2月14日時点によるアーカイブ。 2015年4月9日閲覧。
- ↑ 「間違って線路に載せた」 JR川崎駅で京浜東北線の回送電車横転 作業車と衝突、2人軽傷 (アーカイブ) 産経新聞 2014年2月23日閲覧
- ↑ “JR東日本、京浜東北線蒲田 - 鶴見間運転見合わせ - 川崎駅脱線事故の影響で”. マイナビニュース. (2014年2月23日) 2015年4月9日閲覧。
- ↑ 『JR電車編成表』2017夏、交通新聞社、2017年、 356頁、 。
- ↑ 「事故の歴史展示館」の拡充について(PDF)
外部リンク[編集]
- 東日本旅客鉄道株式会社 京浜東北線 列車脱線事故 - 運輸安全委員会
鉄道での事件・事故 |