読売ジャイアンツ
読売ジャイアンツ (よみうりジャイアンツ、英語:Yomiuri Giants) は日本のプロ野球チーム。セントラルリーグに所属している。
東京都をフランチャイズとし、文京区の東京ドームを一軍の本拠地としている。
プロフィール[編集]
- 会社名 - 株式会社読売巨人軍
- 球団名 - 読売ジャイアンツ
- 親会社 - 読売新聞グループ本社
- 創設年度 - 1934年
- オーナー - 老川祥一
- リーグ優勝 - 37回 (直近:2019年)
- 日本一 - 22回
経歴[編集]
- 1934年に大日本東京野球倶楽部 (だいにっぽんとうきょうやきゅうくらぶ) として発足した、日本の現存12球団で一番歴史の長い球団である。翌年にアメリカに遠征に向かう際の船の上で、案内人として同行したフランク・オドールの提案でニックネームをつけるようになり、このときに当時の強豪チームだったサンフランシスコ・ジャイアンツの名にちなみ 「東京ジャイアンツ」 (とうきょうジャイアンツ) と名付けられる[1]。これが日本に戻ってきたあとも 「ジャイアンツ」 の部分を 「巨人軍」 に変え、戦前は 「東京巨人軍」 (とうきょうきょじんぐん) と呼ばれるようになった。
- 戦争の悪化により活動の休止を余儀なくされるが、終戦後の1947年から親会社が読売新聞社になり、現在の 「読売ジャイアンツ」 というチーム名になる。1949年にはファームチームも発足、1954年から1960年のファームは読売ジュニアジャイアンツのチーム名を名乗っていた。
- 1965年から1973年にかけ、川上哲治監督のもと9年連続日本一に輝いた。この記録は今でも破られていない。
- 原辰徳監督のもと2007年から2009年までの3年間と2012年から2014年までの3年間において、二回の三連覇を達成。しかし近年は優勝から遠ざかっており、高橋由伸監督が率いた2017年シーズンにはとうとうBクラスに転落してしまう。
- 2018年はAクラスへの復帰が期待され、結果は負け越しで3位に終わった。この年は山口俊と菅野智之の2選手がノーヒットノーランを達成。シーズン終了後高橋監督が辞任した。
- 翌年度、後任に原辰徳が4年ぶりに監督に復帰。選手は日本球界に復帰した岩隈久志や、オリックス・バファローズを自由契約となった中島裕之を獲得したほか、同年のリーグ優勝チームである、広島東洋カープから丸佳浩を、埼玉西武ライオンズから炭谷銀仁朗をFAで獲得。一方でFAの人的補償により内海哲也が西武に、長野久義が広島に移籍したことには多くの反発があった。
- 原監督が3度目の監督就任初年となった2019年は途中で首位が入れ替わることもあったが、6月20日から長きにわたり首位を維持し、8月24日に優勝マジック20が点灯。9月1日に一旦消滅するも9月10日にマジック9が再点灯し、優勝マジック2で迎えた9月21日の、2位・横浜DeNAベイスターズとの直接対決では延長戦を制し5年ぶり37回目のセ・リーグ優勝を決めた。
2020年も38度目のリーグ優勝を成し遂げたが、その後の2年間はリーグ優勝から遠ざかっている。
略称[編集]
当球団の略称は巨人を使うのが一般的である[2]。これは球団名が「東京巨人軍」だった時代から使われていた略称[3]が「読売ジャイアンツ」になったあとも、慣習としてそのまま使われ続けているものである。同じく1文字での略称も巨と表記される。なお、当球団を指して 「巨人」 という場合、アクセントは 「きょじん」 となる。
なお、プロ野球ドラフト会議などでは当球団は読売と呼ばれるが、これは日本野球機構 (NPB) での略称が、球団名からニックネームを外したものを略称としているからである[4]。
自称球界の暴力団盟主。マスコミに対し、球団名のニックネーム使用を奨励しているのに、選手には漢字フルネームでの選手登録しか認めない。何か矛盾めいている。
マスコット[編集]
巨人のマスコットはジャビットとその一族のジャビットファミリー。「巨人軍は常に紳士たれ」の遺訓を守り、礼節をわきまえ、つば九郎やドアラ、トラッキーのように暴走することはなかったが、2017年6月8日の対西武戦(メットライフドーム)にて、球団連敗新記録となる13連敗の直前にてレオの前で突然変なおじさんの真似やコマネチをやり始めた。ジャビットも13連敗は耐えられなかっただろう。
2014年には球団創立80周年を迎え、白い髭を生やした 「おじいちゃんジャビット」 が登場。V9時代のクリーム色のユニフォームを着ており、川上哲治監督がモデル。
巨人ファン[編集]
他球団ファンと巨人[編集]
前述の通り巨人は9年連続日本一を達成した経験があるが故、セ・リーグ他球団のファンを中心にライバル視する声が上がっている。
「アンチ巨人」も参照
- 東京ヤクルトスワローズと巨人は同じ東京都内に本拠地をおいている[5]ため、ファンからは巨人を敵対視する声が上がっていた。なお、ヤクルトファンからの野次は近年は以前に比べると減少傾向である。
- 中日ドラゴンズと巨人はどちらも親会社が新聞社[6]であり、ファンからは巨人を敵対視する声が上がっている。中日ファンからの野次はナゴヤドームよりも東京ドームの方が多い。
- 阪神タイガースと巨人は長年のライバルであり、東京ドームも阪神甲子園球場も関係なくセ・リーグのどの球団よりも特段に野次が多い。
ファンを公言する有名人[編集]
東京都に本拠地があるものの、実際はNPB球団のない甲信越地方や正力松太郎の縁故地でもある北陸地方にファンが多い。また、関西にもファンが多く、オリックスファンの数を上回っている。
- 生田絵梨花 (乃木坂46) - アレックス・ラミレスのファン。
- 石田明 (NON STYLE) - 大阪府出身だが巨人ファン。
- 石田靖 - 兵庫県出身だが巨人ファン。
- 井上和香 - 阿部慎之助のファン。
- 岡田有希子 - 愛知県名古屋市出身だが、生前は巨人ファンだった。
- 孫正義 - 福岡ソフトバンクホークスのオーナーであるが、ソフトバンクの社長に就任する前から熱狂的な巨人ファンであった。
- 徳光和夫 - 熱狂的な巨人ファンで長嶋茂雄のファン。
- 中居正広 - 熱狂的な巨人ファンで原辰徳のファン。2012年に日本一に輝いた後のビールかけにも参加した。
- 浜田雅功 (ダウンタウン) - 巨人時代の仁志敏久のファンだった。
- ビートたけし - 長嶋信者。
- 福田充徳 (チュートリアル) - 京都府出身だが巨人ファン。
- 橋本環奈 - ZIP!でジャイアンツ愛を語っている。ホークスファンでもある。
ファンサークル[編集]
脚注[編集]
- ↑ この 「東京ジャイアンツ」 の名は今でも公式ツイッターのアカウント名 (@TokyoGiants) で使われている。
- ↑ 同じく新聞社が保有している中日ドラゴンズの略称は 「中日」 。但し、1971年まで正式社名ではなかった。
- ↑ 当初は「東京セネタース」や「大東京軍」という東京を名乗るチームが他にもあったため、「東京」ではなく「巨人」が略称とされたのは当然である。
- ↑ このため、東京ヤクルトスワローズは 「東京ヤクルト」 、広島東洋カープは 「広島東洋」 となる。
- ↑ 巨人は東京ドーム、ヤクルトは明治神宮野球場。
- ↑ 巨人は読売新聞グループ本社、中日は中日新聞社。他に産業経済新聞社が東京ヤクルトの株、北海道新聞社が北海道日本ハムの株を持っている。
関連項目[編集]
- 正力松太郎 - 球団創設者。
- 伝統の一戦 (日本プロ野球)
外部リンク[編集]
- 読売巨人軍公式WEBサイト
- 読売ジャイアンツ (@TokyoGiants) - 公式Twitter