ノーヒットノーラン

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ノーヒットノーランとは、野球において、投手がバッターに1本もヒットを打たれず、かつ1点も入れさせず、終了した試合のことを指す。多くの場合、1人のピッチャーによって成し遂げられたもののことを指すが、継投によるノーヒットノーランをさすこともある。略称ノーノー。日本語では、無安打無得点試合(むあんだむとくてんじあい)。

概要[編集]

ピッチャーにとっては大きな目標であり、名誉であるといえる。逆に、ノーヒットノーランに押さえ込まれてしまったチームにとってはひどい屈辱を受けることになるかもしれない[1]

ノーヒットノーランのノーが表すのは、無いという意味で、ヒットはもちろんヒット、ランは得点を表す。誤解されていることがあるが「ノーラン」は「1人の走者も出塁させない」ことではない。ノーヒットノーランは、必ず完封試合である。そのため、ヒット0本でも1点入ってしまうとノーヒットノーランではなくなる(ノーヒットアリラン ()などと呼ばれることもある)。日本プロ野球では過去2例ある。

例:四球(1塁)→エラー(1,2塁)→犠打(2,3塁,1アウト)→スクイズ(1点)

また、四球、死球、エラー、フィルダースチョイス、打撃妨害、パスボール、暴投、ボークにおける出塁はされてもOK。出塁が一切ない試合を完全試合、ヒットも含めて1出塁しかされていない無失点勝利試合を準完全試合という。

ポストシーズン[編集]

NPBにおいて、ポストシーズン(クライマックスシリーズ)でのノーヒットノーランは一度しか達成されておらず、達成した投手は、菅野智之であり、対戦相手は東京ヤクルトスワローズである。この試合での出塁は、山田哲人のフォアボールでの出塁のみのため、準完全試合にもなっている。なお、参考記録ではあるが、中日ドラゴンズ2007年日本シリーズ第5戦で、8回まで山井大介、9回岩瀬仁紀による継投による完全試合を達成させている。

注釈[編集]

  1. それも引退試合や優勝争いなどで達成された場合はたまったものではない。例えば2012年ソフトバンク小久保裕紀の引退試合でオリックス・バファローズ西勇輝がノーヒットノーランを達成した。