ラブジョイ彗星

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ラブジョイ彗星(ラブジョイすいせい)とは、2011年末に、観測史上3番目に太陽に近いところを通過して生還した彗星近日点を通過するところが確認された彗星としては最も近く、サングレーザーとしても初めてだった。

物理的性質[編集]

直径は500mほどしかなく、当初は太陽に近付いたときに燃え尽きて消滅すると考えられていた。離心率は0.999929、遠日点距離は約120億kmで、公転周期は約698年。

経過[編集]

2011年11月27日に発見された。このときすでに、金星の軌道より内側にあり、14等星だった。当時はケンタウルス座の方向に見えた。12月9日には水星の軌道を、水星に接近しながら通過した。このころには11等星で、じょうぎ座にあった。その後もぐんぐん太陽に近づきながら増光し、12月16日には太陽の中心から約83万km、つまり太陽の表面から約13万kmの地点で近日点を通過した。このときには-5.7等と、金星より明るく輝き、へびつかい座の方角にあった。数時間後には国際宇宙ステーションから、生還が確認された。12月22日に水星の軌道を通過した後もほとんど暗くならず、クリスマスの頃にも長い尾を伸ばした彗星の姿がはっきりと観測された。ちなみにクリスマスイブの夜には、さそり座の方角にあった。南天のため、日本ではよく観測できなかった。年が明けた2012年1月6日には金星の軌道を通過した。このときには図らずも天の南極のあるはちぶんぎ座の方角にあり、日本では全く観測できなかった。翌1月7日地球に約7500万kmまで接近したときも同じ状況だった。1月19日に地球の軌道を通過したときにはレチクル座の方向にあり、日本の南部では観測できたが、このころにはかなり暗くなっていた。その後、2月26日にはオリオン座の方角で火星の、2013年2月にはおおいぬ座の方角で木星の、2014年9月にはいっかくじゅう座の方角で土星の軌道を通過した。2019年3月14日現在は、土星と天王星の軌道の間にあり、34等星でおおいぬ座の方角にある。今後は2020年8月にいっかくじゅう座の方角で天王星の軌道を、2031年1月にはおおいぬ座の方角で海王星の軌道を通過する見込み。次回の遠日点通過は2360年、近日点通過は2709年の見込み。