太陽
太陽(たいよう、英:Sun)とは、地球からもっとも近距離にある、いわゆる恒星。「恒星」は「天球上で動かないから Fixed Star」のはずなのだが、地球がその惑星であるために用語の混乱がある。天動説では地球が中心であったが、地動説が普及してからは太陽系の中心とみなされている。そのため太陽系の惑星は太陽を中心に公転している。太陽系を構成するただ一つの恒星である。したがって太陽系は連星系ではない。
概要[編集]
第二世代の恒星であり、どちらかというと小型の恒星であるため、陽子と陽子が直接反応する「p-p反応」ではなく、「CNOサイクル」によって核反応を維持していると考えられている。
太陽一つだけで、広大な太陽系全体の質量を占める割合は95%を越える。G型("Oh, Beautiful And Fine Girl, Kiss Me Right Now." "Smack!" という語呂合わせで憶えられ、「O-B-A-F-G-K-M-R-N-S」に分類されるが、途中で分岐するので厳格な順序ではない。)の主系列星で、表面温度は約6000℃[1]である。「太陽黒点」はある程度温度が低く、四千℃前後、地球の内核と同等の温度であり、中心部は千五百万℃から千六百万℃と推定される。地球から約十一億五千万kmの場所にあり、直径は約140万km。ただしコロナ部分は百万℃ほどあると謂われ、太陽表面温度の六千℃とはかけ離れているわけで、なにかしらの電子レンジ的な作用があるらしい。
地球から見て月に隠されると日蝕が見られる。月よりも四百倍も大きいが、同時に四百倍地球の遠方に位置するため、地表から見た大きさはほぼ同じ。日蝕を奇跡と評する声もある。いわゆるツタンカーメン日蝕が著名である。
組成は90%が水素で10%がヘリウムである。水素のプラズマから直接ヘリウムが構成される「p-p 反応」を起こすには質量が足りないため、「CNO サイクル」と呼ばれる核反応が起きているとされる。[2]。
人類を含めた地球上の生命の生活を支えている星といってよい。
なお、スペクトル分布から察するに完全黒体とほぼ一致するため、「太陽は黒い」と言っても嘘ではないし偽でもない。
太陽からは地球にばんばん太陽風が吹きつけてくる(太陽嵐とかも起きる)ので生物は痛い目に遭っているはずだが、地球にも磁場があるので電荷を持つ粒子は地表面には届かないらしい。ただし大型の太陽フレアが起きると電波障害が起きることがある。このあたりは極光(オーロラ)に影響を与えている。
構造[編集]
チャンドラセカールの『星の構造』によれば、中心に核があり、核融合はその核で行われていて我々人類が見ているのはその上っ面部分であって、大気に相当する部分はエンベロープと呼ばれる。エンベロープ部分はダイナモ効果によって磁性を帯びているらしい。
太陽の表面では太陽黒点やプロミネンスなどが観測される。ただし太陽表面は約三千度であるのに対し、コロナの温度は百万度ほどあるため、「太陽は巨大な電子レンジである」という見方もある。
寿命[編集]
太陽が誕生したのは約50億年前、それから1億年に10%ずつエネルギーを増大させている。
あと50億年経てば太陽は赤色巨星となり、寿命を迎える。その過程で直径が現在から200倍以上膨張し、地球軌道にまで到達し消滅する可能性がある。ただし、巨星になる過程で太陽が質量を失い惑星の軌道半径が拡大した場合、地球が太陽に直接飲み込まれる事は無いと言う見方もある。何れにせよその頃には地球の表面が1000℃以上に達しており生命はとっくの昔に絶滅しているだろう。その後は白色矮星に変化しゆっくり冷えて行くと予想される。
ベテルギウスなど赤色巨星・超赤色巨星の巨大さを強調するための目安として扱われ、恒星の中では相対的に小さいというイメージが広がっているが、近年の研究では、太陽よりも質量が小さい赤色矮星が多数観測されているといい、実際は第二世代の恒星の中では結構大きい方であるという報告もあるという。
コンドラチェフ周期[編集]
約11年の周期で「平穏期」「活発期」を繰り返し、これを「コンドラチェフ周期」という。平穏期には黒点数が減り、同時に日蝕時に見られるコロナが「有翼日輪型」となって非常にバエる。 「コンドラチェフ周期と台風の進路には相関があり、活発期には台風は迷走する」ということを発見したのは現役の高校生であったという。
もしも太陽がなかったら[編集]
地球はたちまち凍り付く。以下、太陽戦隊サンバルカンの歌詞。