太陽系外縁天体
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太陽系外縁天体(たいようけいがいえんてんたい)とは、近日点でも海王星の軌道より外側にあるが、もしくはわずかに内側に入るだけの太陽系の天体のこと。
場所[編集]
太陽系外縁天体は、近日点が海王星の軌道からそう離れていないところに多く存在する。ここには、最初に発見された太陽系外縁天体である冥王星をはじめ、エリス、マケマケ、ハウメアなど、準惑星である天体もある。ここをエッジワース・カイパーベルトという。また、海王星の軌道から離れた場所にも、セドナなどの太陽系外縁天体が発見されている。これは、内オールトの雲に存在する天体だと考えられている。そして、今までのところ発見されていないが、海王星の軌道の数百倍から数千倍の距離のところには、オールトの雲が存在すると考えられている。ここにあるのは小さな氷の粒で、太陽に近づくと彗星になる。
物理的特徴[編集]
太陽系外縁天体は、微惑星や原始惑星が、太陽系の外縁部で物質が少ないために成長できずに残ったものだと考えられている。そのため、発見されている全ての太陽系外縁天体が水星より小さい。中には天王星サイズの惑星(プラネット・ナイン)がここに存在すると主張する者もいるが、確実な証拠はない。また、原始惑星系円盤がほとんど形成されない領域だったので、離心率や軌道傾斜角が大きい天体が多い。