エッジワース・カイパーベルト天体
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エッジワース・カイパーベルト天体 ( - てんたい、Edgeworth-Kuiper Belt) は太陽系の外縁、海王星軌道の外側にある、氷を主成分とする小天体の集団が存在する領域「エッジワース・カイパーベルト」に存在する多数の小天体を指す天体の分類である。短周期彗星の起源であると考えられている。
概要[編集]
主に水を原材料とする氷から成る小さな天体がある領域で、当初は黄道面にベルト状(帯状)に小天体が分布する領域であると考えられていた。
1992年8月30日にエッジワース・カイパーベルト内で天体1992 QB1が発見され、これがエッジワース・カイパーベルト天体最初の発見となり仮説から事実へとなる転機となった。現在までに同領域では約1,000個の天体が発見されている。
発見が進むにつれ、当初予測されたベルト状領域から外れた場所でも天体が存在することが分かってきていることから、現在ではオールトの雲などの別領域なども含め、海王星軌道より外側に存在する天体をまとめて太陽系外縁天体と総称されている。これら太陽系外縁天体の中には冥王星より大きな天体、冥王星に匹敵するサイズの天体も発見されており、これらの事実が2006年8月に惑星の定義を書き換える論拠となった。
詳細は「太陽系外縁天体」を参照
発見された天体の中には、非常に長い時間をかけて公転しているものもある。
参考文献[編集]
- “エッジワース・カイパーベルト天体とオールトの雲の起源(太陽系外縁部の基礎知識 : 一般編)”. 国立天文台. 2016年4月1日確認。
関連項目[編集]
すばる望遠鏡 | - | アメリカ合衆国ハワイ州ハワイ島のマウナ・ケア山山頂にある日本の大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台の国営ハワイ観測所にある天体望遠鏡で、エッジワース・カイパーベルト天体についても観測を行っている。 |