小惑星帯
ナビゲーションに移動
検索に移動
小惑星帯(しょうわくせいたい)とは、火星と木星の軌道の間にある、小惑星が多く集まっている場所。
成因[編集]
かつては、一つの大きな惑星が壊れた跡だと考えられていたが、それにしては各々の小惑星の性質が違いすぎることが分かった。現在は、ここだけ偶然微惑星から成長しきれずに残ったものだと考えられている。
軌道[編集]
小惑星帯全体に満遍なく分布しているのではなく、偏りがある。ほとんどの小惑星は火星よりの軌道長半径2天文単位から3.3天文単位のところに集中している。中でも、軌道長半径2.4天文単位、2.6天文単位、3.2天文単位のところに多く存在する。一方で、木星の重力の影響で、軌道長半径2.5天文単位、2.9天文単位のところには小惑星が少なく、カークウッドの間隙と呼ばれる。この他、火星や木星のトロヤ群小惑星も分布している。
密度[編集]
小惑星帯には100万個以上の小惑星が存在すると考えられているが、最大のケレスでも直径1000kmほどで、ほとんどは100kmに満たないので、密度は意外に低い。ほとんどは最寄りの現在発見されている小惑星まで、地球と月の距離以上離れている。平均500万kmで、大きさが平均100kmとしても、「サッカーボールが上野公園の北端と南端に一つずつある」くらいの密度なので、木星より先に向かう探査機が、小惑星帯で小惑星に衝突して壊れたことはない。