アイソン彗星

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アイソン彗星(アイソンすいせい)とは、非周期彗星の一つ。2013年、太陽に近づくと、熱で大半が蒸発した。

軌道[編集]

近日点距離が約187万kmの双曲線軌道で、離心率は1.000003。

観測と位置[編集]

2012年9月21日かに座で発見された。当時は18.8等だった。当初の予測では、2013年末に満月より明るくなるとのことだった。2013年に入るとふたご座に移動し、4月時点の予想では、太陽に近づいたときに熱で蒸発する可能性は低い、とのことだった。8月から9月は再びかに座を移動した。10月1日には火星に接近した。しかし、10月に入ると、予想通り明るくならず、金星くらいの明るさに留まるのではないか、との予測が大勢になった。それでも、11月16日ころには肉眼で見えるようになり、同じ頃、スピカのそばを通過した。11月21日には5等星、11月24日には4等星、11月26日には3等星、11月27日未明には2等星、その夜遅くには1等星と、ぐんぐん明るくなっていくはずだった。ただし、11月26日を過ぎると太陽に近くなり、観測条件は悪くなった。11月28日朝には0等星に達した。これは2007年マックノート彗星以来だった。昼過ぎには-1等星、夕方には-2等星に達し、太陽以外のどの恒星よりも明るくなるはずだった。夜遅くには-3等星、翌日午前0時には-4等星、午前2時には-5等星、午前6時には-6等星とピークになり、肉眼でも昼間でもはっきり見えるはずだった。12月に入ると明け方の空に輝き、11月より観測条件はよくなるはずだった。12月27日には地球に接近し、2014年1月半ばまで肉眼で見えるはずだった。

蒸発[編集]

しかし、11月24日朝に異変が起こった。予測より早く11月20日には3等星になっていたのに、前日より暗くなっていたのだ。11月29日にはコロナに突入し-2等星になったが、それが最後だった。結局、大部分が蒸発して大幅に小さくなり、その残ったものも太陽の潮汐力でバラバラに破壊され、一気に暗くなった。かくしてアイソン彗星は、満月より明るくなる史上最大の大彗星のはずが木星並の、数年に一度の彗星になり、さらに近日点を通過した直後に大望遠鏡でないと観測できないごくごくありふれた彗星になった。

恒星太陽
惑星
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地球
外惑星火星
外惑星
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