天体衝突
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天体衝突(てんたいしょうとつ)とは、宇宙空間で2つの天体が衝突することである。
概要[編集]
宇宙空間には無数の天体があるが互いに大きく距離が離れており、滅多に衝突することはない。しかし、軌道が交差している場合、衝突することが稀にある。大気のある大きい天体に小さい天体が衝突するときは、その大気によって蒸発してしまうが、やや大きい天体の場合は隕石や隕鉄といった形によって地表に達する。しかし、大きい天体は重量が大きく、地球に落下する場合は重力による加速もあり、衝突のエネルギーは原水爆を上回る場合がある。
2013年にロシアに落下した隕石(チェリャビンスク州隕石落下)は直径約17m、質量70万トン、時速6万8千キロで大気圏突入し、地表に激突した場合の威力は広島型原爆30発分以上(500キロトン)と見積もられている。
- ※1この隕石は高空で爆発したことで被害が軽微に抑えられた。しかし地上に到達した衝撃波により地表に物的損害と千人を超える負傷者が出ている。
- ※2仮に地上に落下した場合、直接死者は数百万人から数千万人で大都市消滅規模、被害の影響は(地表から巻き上げられた土砂が宇宙空間に到達、衛星軌道上を周回する日光を遮る分厚い雲となることで氷河期状態になり)数十年から数百年継続、隕石落下による農作物などへの影響で数億人が餓死する可能性があった。同様に大気圏に達した火山灰の影響で全地球規模で冷害を引き起こし多数の餓死者を出した前例として宝永大噴火(富士山)がある。
地球に衝突しなかった例[編集]
- 1994年 - シューメーカー・レヴィー第9彗星の木星への衝突が観測されたが、地球への影響は無かった。
- 1910年 - ハレー彗星が地球に衝突すると言われていたがハレー彗星は地球の近くを通過しただけで被害はなかった。
地球や地球の大気に衝突した例[編集]
- 原始地球に隕石がぶつかったショックで地球の一部が分裂、地球から引き千切られた岩石が月になったという説がある。
詳細は「ジャイアントインパクト説」を参照
- 太古の昔 - 直径約10kmの巨大隕石が現在のメキシコ、ユカタン半島付近に落下。地球上最大のクレーターを残し、恐竜絶滅の原因になった。
- 1908年と2013年にはロシア上空で彗星か小惑星が大気中で爆発した。地表に衝突する前に強い空気抵抗(
風圧断熱圧縮)により爆発したのである。 - 1979年 - アメリカの宇宙ステーション、スカイラブがオーストラリアに落下。
- 2001年 - ロシアの宇宙ステーション、ミールが南太平洋に落下。
- 2017年 - 中国の雲南省に隕石が落下。
- 2018年-アメリカのミシガン州に隕石が落下。
- その他、地球上には天体衝突によって出来たクレーターとおぼしい地形が多数、点在している。
- 2018年-ボツワナに隕石が落下。
- 2023年-パキスタン北部に隕石が落下。
動画[編集]
対策[編集]
アメリカ式[編集]
- 映画「メテオ」のように、地球に接近する天体を核兵器で破壊する。
- 映画「ディープ・インパクト」のように、核兵器と避難を併用する。
- 映画「アルマゲドン」のように、核兵器と、神への祈りを併用する。
- ロケットや観測機などを故意に衝突させて小惑星のコースを変える。
- 小惑星にロケットエンジンを取り付けてコースを変える。
日本式[編集]
- アニメ「君の名は。」のように衝突を食い止めるのではなく、落下が予想される場所から避難する。
アラビア式[編集]
ユダヤ式[編集]
- 子羊の血を塗って災いが過ぎ去るのを待つ。具体的に言うならば、イエスがメシアであることを認めて悔い改める。山に逃げる。山に逃げるのが間に合わない場合は、頑丈な欄干のある高い建物の屋上に登り欄干に掴まって津波に備える。イスラエルでは何かあればシェルターに隠れるのが普通だが、天体衝突の場合は津波が起こる可能性が高いので高台に逃げるべきである。それが過ぎ越しの祭の直前の場合、大災害によって過ぎ越しの祭どころではなくなるかも知れない。
ユダヤ式補足[編集]
- メシアが来るのはユダヤ教最大の祭である過ぎ越しの祭の日になる可能性が高い。しかし、過ぎ越しの祭の日にメシアが来なくても落胆してはならない。過ぎ越しの祭は一ヶ月遅れで祝われる場合があるのである。
- その場合は、詩篇121篇2節を暗唱しながら一ヶ月遅れの過ぎ越しの祭の日まで待つ。そのとき、偽のメシアに惑わされてはいけない。メシアは雲に乗って来るからである。
- 患難時代にイエスを信じたユダヤ人で、七年間の患難時代の末期まで生き延びる者もいるだろう。しかし、天体衝突のときにシェルターに入った者の多くはは助からない。高台や屋上に逃げたた方が生き延びられる可能性が高い。
生き残った者の内、偽のメシアを信じず、第二の過ぎ越しの祭まで待った者は生きたまま神の国に住むことになるのである。
海に落下する場合[編集]
- 核シェルターや地下室に隠れる方法は必ずしも正しいとは言えない。地球は陸よりも海の方が多く、天体は陸よりも海に落ちる可能性が高い。海に落ちた場合、内陸部に及ぶ程の大津波の発生が予想される。核シェルターや地下室に隠れると、場合によっては自殺行為となる。
- 海に落ちる場合は、山や高台、屋上などに逃げた方が生き残れる可能性が高い。
- ディープ・インパクトでは巨大津波が発生したが、主人公の少年はバイクに彼女を乗せて山に駆け上がって生き延びた。生き延びた僅かな人達と人類を再興することになるのであろう。
- 島や半島に落下した場合は、単に海に落下した場合よりも被害が大きくなると考えらる。
衝突の破壊力[編集]
衝突の破壊力は重量に比例する。更に速度の二乗に比例する。重量が二倍になれば衝突による破壊力は二倍になり、速度が二倍になれば破壊力は四倍になる。
重量が三倍の天体が、二倍の速度で衝突した場合、破壊力は十二倍になる。
関連項目[編集]
- 月 - 月には大気がないので、全体に渡って隕石衝突跡であるクレーターだらけである。特に裏側はぼっこぼこで可哀想になるレベル。
- アポフィス (小惑星)
- ティアマト彗星
天体衝突を描いた作品[編集]
天体衝突関連の映画は大ヒットする傾向がある。