恒星

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恒星(こうせい)とは、本来は「恒星天」に貼りついている天体を称し、「惑星」や「衛星」「彗星」とは対立される語である。数光年単位の距離から観測できるため、「天球上で動かない星(fixed star)」と命名された。
常に核融合反応によって光と熱を発している星。寿命は天体の質量によって違い、最短数百万年〜最長で十数兆年と大きく差がある。

概要[編集]

太陽がこれにあたる。また、通常「夜空の星」は太陽系外の恒星のことである。
最低でも地球半径の10倍程度の大きさがあり、質量は地球の比ではない。
一部の恒星は、多重星である。太陽のような単独恒星は、半数以下だと謂われている。
そのを公転している天体として、惑星が付属している。太陽以外の恒星の周囲を公転軌道とする惑星は、系外惑星と呼ばれい、いわゆる「ハビタブルゾーン」[1]に存在する系外惑星も発見されていることから、その一部には生命が存在するのではないかと推測されている。恒星の名は地上から観て天球に張り付き動いていないように見える事から命名さられた。
肉眼で見える星(等星6等までの数は6000個程度だが、これでも氷山の一角でありこの銀河系だけでも1000億個にのぼる恒星が存在している。
質量の下限は太陽の0.08倍とされており、それより小さければ軽すぎて恒星になり損ねた星褐色矮星に分類される。褐色矮星では重水素による核融合が発生するが、その後は短期間で反応が止まり暗く冷たくなっていく(大型の系外惑星と誤認されることもある。)

一般的な恒星の興亡史[編集]

まず、宇宙空間に存在するガス星雲が、自重により徐々に圧縮され、原子恒星が誕生する。
原子恒星の周囲にはガス円盤が存在することがあり、この円盤の成分の多くは遠心力によって恒星の重力を逃れるが、一部が惑星になることがある。

恒星の内部では水素核融合を中心とする核融合反応が進行し、熱と光が外部に放射される。

恒星内部の水素が底を尽きるにつれ、ヘリウムなどのより重い元素の核融合反応も進み、やがて核融合を起こさない安定元素までの元素が生成される。

完全に燃料が尽きてくると、赤色巨星に変化し、恒星は膨張する。

しかし、自重が十分大きければその一部が再び収縮し、中性子星ブラックホールへと変貌する。残りの成分は拡散されるが、この時の原子間の衝突によって、ウランプルトニウムなどの鉄より重い元素が生成されると考えられている。

一部の赤色矮星では巨星にはならず青色矮星を経てそのまま白色矮星になる。

代表的な恒星[編集]

太陽のおよそ2倍の質量を持つ。太陽よりは短命と見られている。
かなり大きい赤色巨星。太陽系の中心に置くと木星付近まで飲み込む。近い将来には中性子星に変貌すると予測されている。

脚注[編集]

  1. 水の三重点が可能な領域。

関連項目[編集]

本のアイコン.pngよみものプロジェクトのライターが『恒星までの距離を求める』を執筆しています。