神山繁

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神山 繁
こうやま しげる
性別 男性
生年月日 1929年1月16日
死没日 2017年1月3日(満87歳没)
死没地 京都府京都市右京区
出身地 広島県呉市
職業 俳優・舞台俳優
活動期間 1952年 - 2017年
血液型 A型

神山 繁(こうやま しげる、昭和4年(1929年1月16日 - 平成29年(2017年1月3日)は、日本俳優。妻は女優文野朋子。特技は英語趣味は美術鑑賞と陶器収集。身長は175センチ。血液型はA型。

経歴[編集]

昭和4年(1929年)1月16日、広島県呉市に生まれる。東京で育ち、海軍経理学校に入学する。戦後はGHQの通訳などを務めた。

昭和27年(1952年)に文学座に入団し、当初は演出助手を務め、のちに俳優に転身する。昭和28年(1953年)に映画「にごりえ」に出演する。昭和38年(1963年)に芥川比呂志小池朝雄仲谷昇岸田今日子らと文学座から脱退して現代演劇協会の劇団雲を結成し、昭和50年(1975年)に芥川らと演劇集団円の創設に参加する。

以後、晩年まで多くのドラマや映画に出演し、名脇役としてその名を不動の物にした。重厚な演技の持ち主で、エリート高官から悪役など、作品に重みを与える俳優の一人であった。有名な作品では映画踊る大捜査線シリーズや華麗なる一族ブラック・レインなど多数があるが、その英語力が抜群なことからブラック・レインでは高倉健演じる刑事の上司の警察幹部役で出演している。遺作は平成26年(2014年)度下半期のNHK連続テレビ小説マッサンにおける玉木鉄二演じる主人公の故郷の寺の和尚役である。

平成28年(2016年1月に間質性肺炎を患ってしばらく療養を続けたが改善せず、3月から京都市内の病院に入院し、退院後は京都の自宅で療養を続けていた。このため北野武監督の新作であるアウトレイジ最終章に出演予定であったが拒否したという。5月に退院して以後は京都の自宅で過ごしたという。

平成29年(2017年)1月1日元旦には元気に新年の挨拶を受けていたが、その後に容態が急変し、1月3日に肺炎により京都府京都市右京区の自宅で死去した。享年87。存命していれば88歳(米寿)の誕生日だった1月16日に所属事務所によりその死が発表され[1]、神山の遺言である「葬式無用、戒名不要」から葬儀告別式は行なわれないという。神山本人は「たまに思い出してくれればいい。亡くなったらただのカルシウムだよ」と話していたという。

死去する際は静かに逝ったという。最期を看取ったのは平成4年(1992年)に再婚した夫人だった(文野朋子は昭和62年(1987年7月19日に死去)。

著書に「呑んべえのうつわ」「旨い物たべあるき」などがある。また、松本幸四郎北大路欣也渡辺謙などから死去に当たり惜しまれる言葉が発表された。

人物像[編集]

神山は「出演作品が気に入らないとやらない人で、美学を持っていた」と言われる。

また青山二郎美術評論家)、小林秀雄文芸評論家)、白洲正子随筆家白洲次郎夫人)らと交流があり、骨董や美術に精通していた。京都に自宅を構えていたのもそのためで、死去する1年前に自宅で過ごしていた際も美術品を楽しみながらという、文人俳優だった。

出演作品[編集]

テレビドラマ[編集]

映画[編集]

舞台[編集]

演出[編集]

  • ママに捧げる鎮魂歌(1978年、演劇集団 円
  • 山の巨人たち(1982年、演劇集団 円)
  • ほんとうのハウンド警部(1987年、演劇集団 円)

バラエティ[編集]

CM[編集]

脚注[編集]

  1. 夫人は当初、亡くなったことを発表するのも控える意向だったが、周囲の勧めもあって米寿に発表したという。