遺言
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遺言(ゆいごん、いごん)とは、自分が死んだ後の事を心配して、死後の相続や財産分与といった法律関係についての最終意思を表示することである。遺言状(ゆいごんじょう、いごんじょう)とは、それを法的に文書化したものである。日本の場合は民法に定めた方式に従ってない遺言状は無効とされることが多い。これに対して遺書(いしょ)とは自らの死を目前にして、遺される家族すなわち遺族や友人に宛ててメッセージを記す手紙という意味合いが強いが、仮に遺書として書かれていたとしても、法的な要件を満たしている場合には民法に定められた方式に則っていると見なされて、遺言と見なされる場合が多い。
日本で有名な遺言としては、元亀4年(1573年)4月12日に武田信玄が死去する際、後継者の勝頼に宛てた遺言などがある。ただ、遺言した人物が死去すると、後継者やその関係者による政変が起こることが多く、遺言が忠実に守られることは極めて少ないのが実情である。