木枯し紋次郎

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木枯し紋次郎(こがらしもんじろう)とは、笹沢左保の時代小説から生まれた主人公の一匹狼の渡世人、およびそれを描いた時代劇ドラマである。

概要[編集]

時代設定は江戸時代末期。天保の大飢饉が起こった頃である。

原作小説を元に、1970年代前半に中村敦夫主演のチャンバラ時代劇としてフジテレビ系列で放送。以降、シリーズ1作、スペシャル2作が制作された。映画も菅原文太主演2作。中村敦夫主演1作が制作された。

フジテレビドラマの主題歌『だれかが風の中で』もヒットした。

あらすじ[編集]

貧しい農家に生まれた紋次郎は、生まれてすぐに間引き(子殺し)されそうになる。

姉が「祭の日に生まれた子供は間引きしてはいけない」という村の習わしを利用して「この子は祭の日に生まれた」と嘘を言って村人に紋次郎を見せて回ったため紋次郎は間引きされずに済む。しかし、その代わりに姉は女郎屋に売られてしまう。紋次郎は女郎屋に売られた姉をとても敬愛している。

紋次郎は10歳で家を出て渡世人(ヤクザ者)になる。

紋次郎は放浪の旅を続ける。主人公の行く先々の人々の極貧生活に誰もが強い衝撃を受ける凄まじい物語である。

人物[編集]

いつも縞の合羽を着て三度笠を被っている。口には長い楊枝を咥えている。

原作では普通の爪楊枝らしいのだが、ドラマでは焼きまんじゅうの竹串のような巨大な楊枝を咥えている。普通の爪楊枝ではテレビで見えにくいからのようである。その巨大楊枝のお陰で主人公を一目で見分けることができる。紋次郎は楊枝を吹いて飛ばすのが得意である。

中村敦夫が演じているので背が非常に高い。栄養状態が悪い環境で、どうして中村敦夫のように背が伸びたのかは謎である。

食糧難の時代だが、食べ物の好き嫌いが激しい。放浪の旅の途中で腹がへって動けなくなったとき、農家の女将さんがお椀におっきりこみを入れて持ってきてくれたが大嫌いなコンニャクが入っていたので食べなかった。

頭は良いのだが学校に行っていないので読み書きはできない。「この手紙を届けた者が紋次郎だから殺すように」と書かれた手紙を、紋次郎の命を狙っている者に届けてしまったこともある。

谷に落ちたときに木こりの親方に助けられ、その後、しばらく親方の下で働いていたことがある。その親方から「自分が切り倒した木に書いておくように」と言われて紋次郎の「も」の字を教わったので、それ以降は、平仮名の「も」だけ読み書きが出来るようになった。

チャンバラシーン[編集]

木枯し紋次郎のチャンバラシーンは、他の時代劇とは全く異質なものである。侍同士が刀で斬り合うのではなく、渡世人同士によるドスを使った殺し合いなのである。

普通の時代劇のチャンバラシーンは剣道の影響を強く受けているが、紋次郎のチャンバラシーンは剣道など完全に無視したものである。故に、強い違和感を感じる者が少なくない。

水戸黄門のように死人の出ないチャンバラとも違う。

侍は、幼い頃から剣術の稽古を重ねているが、渡世人は剣道の稽古などしたことはない。渡世人のドスは竹刀よりも遥かに重く侍の刀ほどの耐久性があるわけではない。

一見、テキトーに見える木枯し紋次郎のチャンバラシーンは、剣術など知らない渡世人が、重く脆弱なドスを使って殺し合ったらどうなるか?ということを考え抜いて作られたものなのである。

動画[編集]

聖地巡礼[編集]

群馬県には三日月村という木枯し紋次郎のテーマパークが作られている。