スマートフォン

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画面がバキバキに割れたスマートフォン

スマートフォンまたはスマートホン(英語:smartphone)、省略してスマホまたはスマフォとは、画面を直接指でタッチして(触って)操作することのできる携帯電話である。PDAの機能を持った携帯電話と考えてよい。

概要[編集]

購入時にプリインストールされているアプリケーションだけでなく、アプリストアから無償または有償にてアプリケーションをダウンロードすることによって、機能を追加できるのは、従来の携帯電話も同様だが、OSAndroidiOSなど)がパソコンに近いこと、OSが同じであれば共通のアプリが使えるのが特徴。このことと機種自体の性能向上で、文書作成や表計算以外はパソコンを使わなくても用が足りる状況となっている。

当初は、マイクロソフトのWindows Phoneが組み込まれた機種もあったが、一般に普及し始めたのは、2007年にアップル社から初代のiPhoneが発売されて以降である。2008年1月からは、Androidが普及し始めた。一方で、当初はガラパゴス携帯電話に装備された機能が補完されたガラパゴススマートフォンも発売された。

タッチ入力が可能なディスプレイが大きな範囲を占めており、主に静電容量式のタッチディスプレイが採用されているものがほとんどである。感圧式ディスプレイは黎明期には採用例がみられていたものの、現在の主流からは外れている。そのため、タッチ操作を楽にするために適したペン型のポインティングデバイスである「スタイラスペン」や「タッチペン」がサードパーティから多数発売されている。

最初期の頃は物理キーボードを有するスマートフォンも発売されていたものの、現在はあまり見られず、中国製の一部スマートフォンに見られる程度である。

日本における普及[編集]

日本においては、2014年にスマートフォンが従来の携帯電話(ガラパゴス携帯電話)の出荷台数を上回った。

iPhoneAndroid搭載機がスマートフォンの双璧となっているが、日本ではiPhoneがややリードしている。このため、特に若い世代の中にはiPhoneでない端末を持つ者が特異な目で見られる事例もある

主に若年層に爆発的に普及した一方で、スマホ依存症ワンクリック詐欺誹謗中傷などのトラブルも急増しており、対策が求められている。

なお、従来型のフィーチャーフォンは、使用周波数や通信規格の都合で、2022年のauを皮切りに2026年に完全使用不可となるため、高齢者をターゲットにフィーチャーフォンの操作性を継承したガラホと呼ばれるスマートフォンも販売している。

スマホのメリット[編集]

スマートフォンは高性能化が進み、現在ではそれなりのパソコンよりも性能が高い機器も珍しくない。そのためできることも増え、さまざまなサービスが一つの端末で享受することができるようになった。以下にそのメリットの一部を列挙した。

  • カメラと携帯電話、音楽プレーヤーやPDAなど、複数の情報機器を持ち歩かなくてもよくなった。
  • ちょっとしたことを調べるのにパソコンを立ち上げる必要がない。
  • 気になる漫画がその場で購入でき、読むことができる。
  • その場で写真を撮り、相手に送ることができる。
  • 1対1の通話ではなく、多人数での会話もできる。
  • ビデオ通話もできる。
  • スマートフォン一つでYouTubeで生配信することもできる。
  • アプリをインストールすることで様々な機能を追加することができる。
  • スマートフォンを使って店頭で決済することができる。

スマホのデメリット[編集]

スマートフォンとパソコンで同じサービスを提供していることもあるが、パソコン版と比べてその大きさなどから一部デメリットと感じられることもある。また、スマートフォン自体の構造に由来するデメリットもあり、以下に一般的なものを列挙していく。

  • ボタンによる細かい音量設定ができない。
  • マルチタスク機能において、別のアプリに切り替えた場合に処理が中断してしまうことがある。
  • USB機器を接続する場合にOTGケーブル(ホストケーブル)が必要になる場合がある。
  • 常にガラス面が露出しており、落下した場合に損傷しやすい。
  • フリック入力を使わず、QWERTY配列で入力する場合は機種によってタイプしにくい場合がある。
  • 高性能化に伴ってスマートフォン自体の発熱量も増えており、炎天下の連続使用に向いていない(熱で強制的にダウンする場合もある)。
  • AAの閲覧にはブックマークレットを使用するなど、ちょっとした手間が必要である。
  • GooglePlayやAppStoreにおいて通称Google税やApple税と呼ばれるものがあり、その負担がアプリ料金の反映されたり、利便性の低下につながっている。
  • バックアップやデータ移行などに母艦となるパソコンが必要である。パソコンがない場合でもクラウドサービスを利用して同様のサービスを受けることができるが、有料である。
  • 本体ストレージが増えたことに伴い、データ移行やバックアップにかかる時間も伸びている。当然価格も右肩上がりである。
  • スペック向上はできない(一部機種においてはMicroSDによるストレージ増設は可能)。
  • 現在では改善しつつあるものの、一部メーカーのスマートフォンはキャリアにおいてサポートを受けられないこともある。
  • あんな動画を見た後、Bluetooth機器につないだ場合は大音量でその動画の続きが再生されることがある。
  • キャリアを通してスマートフォンを買うと余計なキャリアアプリ(しかも消せない)がプリインストールされていることがある。
  • キャリアメールを利用しようとして手続きをしたら余計なキャリアアプ(以下略)

このようなデメリット以上に最大のデメリットとして、多くのプライバシーが一つの端末に入っていることが挙げられる。連絡先をはじめとする個人情報だけではなく、人によっては決済情報や各種サービスのログイン状況、そしてスマートフォンで撮影した写真や映像など、さまざまな情報が一つの端末に保存されている。そのため、仮に紛失や盗難した場合の影響は計り知れず、情報の入手先として狙われることも少なくない。また、近年ではスマートフォンを狙ったサイバー攻撃も報告されており(iOS10でのiXintpwnなど)、適切な運用が求められている。

データの取り出し[編集]

Androidの場合

データをパソコンに転送するときは、「USBの設定(USBの使用目的)」で、「ファイルを転送(または、写真を転送)」を押す。USB経由で写真を転送すること。スマホをパソコンにUSB接続中、パソコンからスマホのUSBケーブルを安全に取り外すには、USBの設定画面で「データ転送なし(充電のみ)」を選択してから、USBケーブルを取り外す。
MicroSDカードに対応している機種の場合はデータをカードに移動させ、カードのマウントを解除するかデバイスの電源を切ってからカードを取り外し、パソコンに接続することで簡単にデータの交換が可能である。

iPhone/iPadの場合

パソコン上でiTunesを立ち上げ、ソフトを介してのデータの移動・同期が可能である。バックアップのついでにやることが多い。
iOS15以降であれば外部メモリなどに直接データを転送することも可能である。

なお、クラウドサービスを使用すればAndroid、iOS関係なくデータのやり取りは可能であり、パソコンなどのデバイスを介す必要もない。

関連項目[編集]