旧暦
ナビゲーションに移動
検索に移動
旧暦(きゅうれき、英: Old Style / O.S.)とは、現在の暦が採用される前に採用されていた暦のことである。
概要[編集]
- 東アジア
日本においては、1873年に太陽暦であるグレゴリオ暦が採用される直前の時点で使用されていた太陰太陽暦である天保暦を旧暦と称し、国立天文台が天保暦を参考に日本子午線上の月や太陽の動きを計算した結果で、毎年の月の朔望や二十四節気を発表して、潮の満ち引きの予測に役立てている。なお、混乱を防ぐべくグレゴリオ暦採用後も明治末期に至るまで旧暦併記がなされた。
中国や朝鮮半島でも同様に、現在採用されているグレゴリオ暦が採用される直前に使用されていた太陰太陽暦を旧暦と呼び、中国では農暦として、春節等の月日決定の根拠としている。
なお、実際には、中国暦だった元嘉暦から宣明暦および、日本独自の太陰太陽暦となった貞享暦から天保暦の前に採用されていた寛政暦などの太陰太陽暦も天保暦と大差はないので、併せて旧暦と言ってしまう場合が日本では多く、2033年秋には天保暦に代わる太陰太陽暦ルールを設定する必要が生じている。
- 欧州
ヨーロッパにおいては、グレゴリオ暦が採用される直前の段階では太陽暦のユリウス暦が採用されていたので、ユリウス暦が旧暦である。さらに、ユリウス暦にとっての旧暦は太陽太陰暦のローマ暦となる。