大林宣彦
おおばやし のぶひこ 大林 宣彦 | |
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別名義 | 學草太郎(まなぶ そうたろう) |
生年月日 | 1938年1月9日(86歳) |
没年月日 | 2020年4月10日(満82歳没) |
出生地 | 日本・広島県尾道市東土堂町 |
死没地 | 日本・東京都 |
血液型 | B型 |
職業 | 映画監督 |
ジャンル | 映画監督 |
配偶者 | 大林恭子 |
主な作品 | |
映画 『HOUSE ハウス』 『転校生』 『時をかける少女』 『さびしんぼう』 『ふたり』 『青春デンデケデケデケ』 『理由』 『その日のまえに』 『この空の花 -長岡花火物語』 『野のなななのか』 『花筐/HANAGATAMI』 | |
大林 宣彦(おおばやし のぶひこ、昭和13年(1938年)1月9日 - 令和2年(2020年)4月10日)は、日本の映画監督。勲等は旭日小綬章。倉敷芸術科学大学客員教授、長岡造形大学造形学部客員教授、尚美学園大学名誉教授、文化功労者。
略歴[編集]
広島県尾道市出身。昭和52年(1977年)に「HOUSE」で劇場用映画デビューを果たす。1980年代には故郷の尾道市を舞台にした「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」のいわゆる「尾道3部作」が大ヒットし、その過程で小林聡美、原田知世らの当時の若手の女優を育てて青春期の揺れる心情を描いて人気を集めた。
平成28年(2016年)8月に肺癌であることが判明するが、既にかなり進行していて、医師からは余命3ヶ月を宣告されていた。しかし大林は闘病しながらも仕事に励み、その闘病中に撮影した「花筐/HANAGATAMI」が平成29年(2017年)12月に公開された。さらに最新作「海辺の映画館―キネマの玉手箱」が順調にいけば令和2年(2020年)4月に公開予定だったのだが、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響を受けて延期されている。
大林は余命宣告から4年弱も長生きし、令和2年(2020年)4月10日午後7時23分に肺癌のため、東京都内の自宅で死去した。82歳没。
主な監督作品[編集]
自主映画作家時代の作品[編集]
- ポパイの宝島(1944年/35mm/1分) - 手描きアニメーション
- マヌケ先生(1945年/35mm/3分) - 手描きアニメーション
- キングコング(1952年/35mm/2分) - 人形アニメーション
- 青春・雲(1957年/8mm/30分) - 福永武彦などの叙情詩をイメージして映像化した作品
- だんだんこ(1957年/8mm/11分) - 踊る少女のシルエットなどを使ったリズミカルな映像作品
- 眠りの記憶(1957年/8mm/30分) - 真実を知るのは罪、幸福は夢の中にあるということをテーマにした作品
- 絵の中の少女(1958年/8mm/30分) - 過ぎた時間は戻らない、後悔をテーマにした文学的な作品(現・恭子夫人も出演)
- 木曜日(1960年/8mm/18分) - ある木曜日の男女の青春をスケッチ風に描いた作品
- 中山道(1961年/8mm/16分) - 映画仲間と中山道のことをいろいろと考え、旅をしながら撮ったレポート的な作品
- T氏の午後(1962年/8mm/25分) - 高林陽一氏のとある一日をコマ撮りで撮影した作品
- 形見(1962年/8mm/17分) - 父親の墓参りに行った母と子が見た幻想的な世界を描いた作品
- 尾道(1963年/8mm/17分) - ふる里を大胆なカッティングでスケッチ風に描いたドキュメンタリー
- 喰べた人(1963年/16mm/23分) - 食欲旺盛な客を見て倒れたウエイトレスの幻想世界を描いたシュールな喜劇作品
- Complexe=微熱の玻璃あるいは悲しい饒舌ワルツに乗って葬列の散歩道(1964年/16mm/14分) - 映画への夢と憧れを描いた切ない作品
- EMOTION=伝説の午後・いつか見たドラキュラ(1966年/16mm/38分) - スタッフも出演者も多く、映像テクニックも駆使した、本格的な映画
- CONFESSION=遥かなるあこがれギロチン恋の旅(1968年/16mm/70分) - 回顧展用のもの、個人映画製作に区切りをつける作品
- てのひらの中で乾杯/キリンビールのできるまで(1969年/16mm/25分) - キリンビールのPR用に製作されたミュージカル仕立ての短編映画
- 海の記憶=さびしんぼう・序(1970年/16mm/20分) - 映画「さびしんぼう」を企画して製作
- オレレ・オララ(1971年/16mm/20分) - 篠山紀信が写真集「オレレ・オララ」制作時に撮影したリオのカーニバルの写真を大林が16ミリムービーカメラで再撮して映画化した作品
- ジェルミ・イン・リオ(1971年/16mm/?) - 日立シェーバーのPR用映画
- スタンピード・カントリー(1972年/16mm/35分) - 日立のCF製作のときに撮られた記録映画
- ハッピー・ダイナノサウルス・アルバム(1972年/16mm/15分) - カナダの美しい湖に集まった人たちを撮った作品
映画[編集]
- EMOTION 伝説の午後 いつか見たドラキュラ(1967年3月8日公開) - 16ミリ自主映画
- HOUSE ハウス(1977年7月30日公開 東宝) - 兼製作
- 瞳の中の訪問者(1977年11月26日公開 ホリプロ/東宝) - 兼出演(テニスの審判)
- ふりむけば愛(1978年7月22日公開 東宝)
- 金田一耕助の冒険(1979年7月14日公開 東映)
- ねらわれた学園(1981年7月11日 東宝)
- 転校生(1982年4月17日公開 松竹)
- 時をかける少女(1983年7月16日公開 東映) - 兼潤色/編集
- 廃市(1984年1月2日公開 ATG) - 兼プロデューサー/企画/編集/作曲
- 少年ケニヤ(1984年3月10日公開) - 兼編集
- 天国にいちばん近い島(1984年12月15日公開 東映) - 兼潤色/編集
- さびしんぼう(1985年4月13日公開 東宝) - 兼脚本/編集
- 姉妹坂(1985年12月21日公開 東宝)
- 彼のオートバイ、彼女の島(1986年4月26日公開 東宝) - 兼編集
- 四月の魚(1986年5月31日公開 ジョイパックフィルム) - 兼企画/脚本/編集
- 野ゆき山ゆき海べゆき(1986年10月4日公開 ATG) - 兼編集/音楽
- 漂流教室(1987年7月11日公開 東宝東和) - 兼潤色
- 日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群(1988年3月29日公開 アートリンクス) - 兼脚本/編集
- 異人たちとの夏(1988年9月15日 松竹)
- 北京的西瓜(1989年11月18日公開 松竹) - 兼編集
- ふたり(1991年5月11日公開 松竹 原作:赤川次郎) - 兼編集
- 私の心はパパのもの(1992年6月13日公開 東北新社/ギャラクシーワン) - 兼編集
- 彼女が結婚しない理由(1992年6月13日公開 東北新社/ギャラクシーワン) - 兼編集
- 青春デンデケデケデケ(1992年10月31日公開 東映) - 兼編集
- 第16回日本アカデミー賞優秀監督賞
- はるか、ノスタルジィ(1993年2月20日公開 東映) - 兼脚本/編集
- 第17回日本アカデミー賞優秀編集賞
- 水の旅人 -侍KIDS-(1993年7月17日公開 東宝) - 兼編集
- 第17回日本アカデミー賞優秀編集賞
- 女ざかり(1994年6月18日公開 松竹 原作:丸谷才一) - 兼脚本/編集
- あした(1995年9月23日公開) - 兼編集
- 三毛猫ホームズの推理〈ディレクターズカット〉(1998年2月14日公開 PSC、ザナドゥー) - 兼編集
- SADA〜戯作・阿部定の生涯(1998年4月11日公開 松竹) - 兼撮影台本/編集/
- 第48回ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞
- 風の歌が聴きたい(1998年7月17日公開 ザナドゥー) - 兼脚本/編集
- 麗猫伝説 劇場版(1998年8月16日公開 PSC) - 兼編集/作曲
- あの、夏の日 〜とんでろ じいちゃん〜(1999年7月3日公開 東映) - 兼脚本
- マヌケ先生(2000年9月30日公開 PSC) - 兼原作/脚本
- 淀川長治物語・神戸篇 サイナラ(2000年9月30日公開 PSC)
- 告別(2001年7月14日公開)
- なごり雪(2002年9月28日公開 大映) - 兼脚本/編集
- 理由(2004年12月18日公開 アスミック・エース) - 兼脚本
- 転校生 -さよなら あなた-(2007年6月23日公開 角川映画) - 兼脚本/潤色/編集/撮影台本
- 22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語(2007年8月18日 角川映画) - 兼脚本
- その日のまえに(2008年11月1日公開 角川映画) - 兼撮影台本
- この空の花 -長岡花火物語(2012年4月7日公開) - 兼原作/脚本/撮影台本/編集
- 野のなななのか(2014年5月17日公開) - 兼脚本/撮影台本/編集/脚色
- 花筐/HANAGATAMI(2017年12月16日公開、製作:唐津映画製作推進委員会/(株)PSC) - 原作:檀一雄「花筐」、脚本:大林宣彦・桂千穂
- 海辺の映画館―キネマの玉手箱[1](2020年公開予定) - 兼脚本
- つばき、時跳び(2020年)- 企画
テレビドラマ[編集]
- 人はそれをスキャンダルという 第1回(1979年11月21日放送 TBS)
- 可愛い悪魔(1982年8月10日放送 日本テレビ『火曜サスペンス劇場』)
- 麗猫伝説(1983年8月30日放送 日本テレビ『火曜サスペンス劇場』)
- 恋人よわれに帰れ LOVER COMEBACK TO ME(1983年9月23日放送 フジテレビ)
- 私の心はパパのもの(1988年11月30日放送 日本テレビ『水曜グランドロマン』)
- マドンナは春風にのって(1990年1月3日放送 NHK)
- ふたり(1990年11月9日・16日放送 NHK『子どもパビリオン』)
- 彼女が結婚しない理由(1990年12月26日放送 日本テレビ『水曜グランドロマン』)
- はるか、ノスタルジィ(1992年10月25日放送 WOWOW)
- 三毛猫ホームズの推理(1996年9月放送 テレビ朝日)
- マヌケ先生(1998年1月24日 中国放送/TBS) - 原作・総監督
- 三毛猫ホームズの黄昏ホテル(1998年2月21日放送 テレビ朝日) - 兼脚本
- 淀川長治物語・神戸篇 サイナラ(1999年11月7日放送 テレビ朝日『日曜洋画劇場』)
- にっぽんの名作・朗読紀行「忍ぶ川」(2000年3月8日放送 NHKBShi) - 演出
- 告別(2001年2月24日放送 BS-i) - 兼脚本
- 理由(2004年4月29日放送 WOWOW『ドラマW』)
- 理由(日テレヴァージョン)(2005年11月8日放送 日本テレビ『DRAMA COMPLEX』)
ミュージックビデオ[編集]
- 高橋幸宏「A FRAGMENT」(1984年)
- KAN「BRACKET」(1987年)
- 坂上香織「レースのカーディガン」(1988年)
- CANCION「嘘つき。THE MOVIE」(2004年)
- 松原 愛「ふたりの時計」「東京枯れすすき」(2011年)
- AKB48「So long !」(2013年)
その他の主な作品[編集]
- すばらしい蒸気機関車(1970年10月10日公開 高林陽一監督) - 音楽
- 最後の蒸気機関車(1975年1月11日公開 高林陽一監督) - 音楽
- 本陣殺人事件(1975年9月27日公開 高林陽一監督) - 音楽
- 新・木枯し紋次郎(1977年10月5日〜1978年3月29日放送 東京12チャンネル) - タイトル
- 親子ねずみの不思議な旅(1978年3月11日公開 フレッド・ウォルフ/チャールズ・スウェンソン監督、日本ヘラルド映画) - 歌詞
- 愛の嵐の中で(1978年4月29日公開 小谷承靖監督、東宝) - 出演
- ピンクレディー/ジャンピング・サマーカーニバル (1978年、LIVE演出/35mm)
- ホワイト・ラブ(1979年8月4日公開 小谷承靖監督、東宝) - 出演
- いい旅チャレンジ20,000 km 清水港線・旅の表情 (1980年、TV/16㎜)
- いい旅チャレンジ20,000 km 阿仁合線・野の音 (1980年、TV/16㎜)
- いい旅チャレンジ20,000 km 御殿場線・アメリカン・パイ (1980年、TV/16㎜)
- さよならロッキーの仲間たち/日本語版 (1980年、35mm)
- THE GOOD BAD GIRL (1981年、VTR VHDのみでのリリース)
- MOMENT(1981年4月4日公開 手塚真監督) - 出演
- 蔵の中(1981年10月3日公開 高林陽一監督、角川映画) - 出演
- ダイアモンドは傷つかない(1982年5月15日公開 藤田敏八監督、東映) - 出演
- 俗物図鑑(1982年11月8日公開 内藤誠監督) - 出演
- アイコ十六歳(1983年12月17日公開 今関あきよし監督 日本ヘラルド) - 製作総指揮
- 多様な国土(1985年3月17日公開、EXPO'85つくば科学万博・政府館で上映された70ミリフィルムで撮られた映画) - 監督
- 裸足のシンデレラ/沢口靖子ドキュメント 少女の時間 (1985年、TV/VTR&16mm テレビ東京「おーわらナイト」)
- 夢の花・大連幻視行 (1987年、イベント映像/VTR 大連・尾道友好博)
- NEIMAN'S WORLD JAPAN'88 (1988年、PV/VTR) ※リロイ・ニーマンのプロモーション・ビデオの演出
- モモとタローのかくれんぼ (1988年、イベント映像/VTR 瀬戸大橋博)
- グリース (1988年、舞台演出)
- 乙女物語 お嬢様危機イッパツ!(1990年12月8日公開 内藤忠司監督 バンダイ) - 出演
- MAKING OF DREAMS 夢 黒澤明・大林宣彦映画的対話(1990年) - 演出・インタビュー聞き手
- 花地球夢旅行183日(1991年、大阪花博 イベント映像/タマゴラマ)
- スライス・オブ・サタデーナイト (1991年、舞台演出)
- あの日に帰りたい(1993年1月11日~3月22日放送/フジテレビ) - 出演(青木順平 役)
- ロシアン・ララバイ(1993年、TV/日本未公開)
- 金なら返せん!(1994年12月9日放送) - 出演
- ひろしま国体・開会式(1996年、イベント総合演出 1996.10.12開催)
- 日曜洋画劇場 オープニングタイトル (TV/VTR 1996.10/テレビ朝日)
- タイム・リープ(1997年6月7日公開 今関あきよし監督) - 監修
- 第51回全国植樹祭(2000年、イベント/総合演出)
- 自由にならないもの〜プーチとわたし物語〜(PV/35mm 2000.09 無料レンタルビデオ/TSUTAYA)
- まほろば<土恋いのうた>の主題より(2001年) - 監督・脚本・語り・ピアノ演奏 (秋田生まれの写真家大野源二郎の作品をムービーで撮り下ろして制作した作品)
- サンセット大通り/予告編 (2003年、VTR WOWOW)
- セイキロスさんとわたし(2006年2月22日公開 糸曽賢志・亀渕裕監督) - プロデューサー
- 茶家 〜cha・ya〜 (舞台演出 2009.10.30~11.01公演/幌張馬車)
- 思い出は映画とともに(2014年「文化療法(回想法)」DVD) - 脚本・出演・音楽・監督
- 如水館中学校・高等学校校歌 - 作詞
- 亜人(2017年9月30日公開 本広克行監督、東宝) - 出演(藤川翔 役)
- モキュメンタリー映画『エキストロ』(2020年3月13日公開 村橋直樹監督) - 出演
著書[編集]
- 『ぼくのアメリカン・ムービー』奇想天外社 1980
- 『夢の色、めまいの時』桐原書店 1986
- 『むうびい・こんさあと』音楽之友社 1987
- 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン尾道』フィルムアート社 1987
- 『映画、この指とまれ』徳間書店 アニメージュ文庫 1990
- 『映画監督 さびしんぼうのワンダーランド』 実業之日本社〈仕事-発見シリーズ(26)〉、1992年。ISBN 4-408-41071-3。
- 『きみが、そこにいる』PHP研究所 1992
- 『さびしんぼう乾盃! Talk & message』主婦と生活社 1992
- 『映画、いいひとばかり』アドリブ 1993 のち道草文庫
- 『人生には好きなことをする時間しかない』PHP研究所 1993
- 『父の失恋娘の結婚 べそっかきの幸福そうな顔』フレーベル館 1995
- 『4/9秒の言葉 4/9秒の暗闇+5/9秒の映像=映画』創拓社 1996
- 『ぼくの活動写真・少年記 1 マヌケ先生』ポプラ社 1998 新・のびのび人生論
- 『ぼくの青春映画物語 穏やかな一日を創造するために』集英社新書 2000
- 『大林宣彦のa movie book尾道』 たちばな出版、2001年。ISBN 4-8133-1380-9。
- 『大林宣彦がんぼう』阿部久美子文 角川書店 2002
- 『なごり雪』メディアファクトリー 2002
- 『日日世は好日 五風十雨日記 巻の1(2001) (同時多発テロと《なごり雪》)』たちばな出版 2002
- 『ぼくの瀬戸内海案内』岩波ジュニア新書 2002
- 『日日世は好日 五風十雨日記 巻の2(2002-2003) (戦争映画は、もう見ない。)』たちばな出版 2003
- 『大林宣彦の映画談議大全《転校生》読本 ジョン・ウェインも、阪東妻三郎も、… 1980-2008 a movie』 角川グループパブリッシング、2008年。ISBN 978-4-04-621169-9。
- 『なぜ若者は老人に席を譲らなくなったのか』幻冬舎新書 2008
- 『ぼくの映画人生』実業之日本社 2008
- 『いつか見た映画館』七つ森書館 2016
- 『大林宣彦の映画は歴史、 映画はジャーナリズム。』七つ森書館 2017
- 『フィルムメーカーズ20 大林宣彦』大林宣彦・樋口尚文 責任編集 宮帯出版社
- 『大林宣彦 戦争などいらない 未来を紡ぐ映画を』平凡社 2018
- 『A MOVIE 大林宣彦 映画集成』洋泉社 2018年2月26日
- 『キネマの玉手箱』 ユニコ舎 2020年4月25日発売予定。ISBN 978-4-9911368-0-1
尾道三部作[編集]
大林宣彦が、出身地尾道市を舞台に撮影した映画の代表作として認知されている3つの映画作品のこと。後に、同じように尾道を舞台にした作品が同じく3つ作られたため、これを「新尾道三部作」と称すこともある。転校生や時をかける少女の頃はまだ尾道三部作と呼ばれておらず、続くさびしんぼうが撮られたことで、これらの3本が尾道三部作と言われるようになった。
音楽作品[編集]
- 坂上のイメージビデオ。仮題は『ゆらゆら夏の影法師』であった。 坂上のデビュー曲「レースのカーディガン」のPVはこの作品の編集版である。
- このMV撮影において、尾道三部作で使用されたロケ地を随所に織り交ぜて撮影し、「大林宣彦のワンダー・ワールド1988」と銘打って発売された、ミュージック関連の映像としては当時異色の作品。坂上が一人三役を演じ、合成演出を施した幻想的でメランコリーな雰囲気だが、非常に美しい仕上がりの作品である。この作品発表当時大林は、「いつか香織(主演)と尾道で映画を撮ろう。これはいつかぼくが香織と作る映画の予告編だ。予告編というより、ちいさな約束の映画(MV)だ。」と、同作品のライナーコメントに記していたが、未だ実現していない。
- 映画「ふたり」の主題歌「草の想い」大林宣彦&FRIENDS(1991年3月21日NECアベニューよりCD発売)
- 「青春回顧録 - 絵の中の少女 - 」(1998年3月1日バップよりCD発売) - 大林監督自身のピアノ演奏による自主制作映画群のための新録音ピアノ楽曲集。
テレビ版から劇場版[編集]
大林作品にはテレビで製作された作品を後に劇場版として公開する、または劇場公開に先行してテレビで放送する、というケースが多く見られる。
『理由』はWOWOWで放送、劇場公開の後、さらに日本テレビで「日テレヴァージョン」が放送された。
- 麗猫伝説 (1983年8月30日放送 日本テレビ)
- → 劇場公開 1998年8月16日
- 私の心はパパのもの (1988年11月30日放送 日本テレビ)
- → 劇場公開 1992年6月13日
- ふたり (1990年11月9日・16日放送 NHK)
- → 劇場公開 1991年5月11日
- 彼女が結婚しない理由 (1990年12月26日放送 日本テレビ)
- → 劇場公開 1992年6月13日
- はるか、ノスタルジィ (1992年10月25日放送 WOWOW)
- → 劇場公開 1993年2月20日
- 三毛猫ホームズの推理(1996年9月放送 テレビ朝日)
- → 劇場公開 1998年2月14日
- マヌケ先生(1998年1月24日 中国放送/TBS)
- → 劇場公開 2000年9月30日
- 淀川長治物語・神戸篇 サイナラ (1999年11月7日放送 テレビ朝日)
- → 劇場公開 2000年9月30日
- 告別 (2001年2月24日放送 BS-i)
- → 劇場公開 2001年7月14日
- 理由 (2004年4月29日放送 WOWOW)
- → 劇場公開 2004年12月18日
- → 「日テレヴァージョン」(2005年11月8日放送 日本テレビ)
出演[編集]
- ドキュメンタリー
- 映画が北の町を、熱くした〜大林宣彦・20年目の約束〜(2013年12月20日、NHK) - 語り:常盤貴子
- クローズアップ現代(NHK)
- 「シリーズ戦後70年若者たちへ〜映画監督・岡本喜八のメッセージ」(2015年10月28日) - ※スタジオゲスト
- 「大林宣彦監督 生きる覚悟」(2019年11月28日)
- ETV特集「青春は戦争の消耗品ではない 映画作家 大林宣彦の遺言」(2017年9月2日、Eテレ) - 語り:原田知世
- ザ・ドキュメンタリー「時をかける 監督・大林宣彦〜余命3ヶ月の闘い」(2017年10月12日、BS朝日) - 語り:近藤サト
- アナザーストーリーズ 運命の分岐点「手塚治虫 ブラック・ジャックからの伝言」(2017年11月7日、NHK-BS) - ※コメント出演
- 最後の講義「大林宣彦」(2018年3月11日、NHK-BS1)50分バージョン - 語り:門脇麦
- 目撃!にっぽん それでも僕は映画を撮る〜監督・大林宣彦 80歳の決意〜(2018年10月7日、NHK総合)
- ノンフィクションW 大林宣彦&恭子の成城物語 〜夫婦で歩んだ60年の映画作り〜(2019年8月12日、WOWOW)
- ノンフィクションW 大林宣彦&恭子の成城物語[完全版] 〜夫婦で歩んだ60年の映画作り〜(2019年11月17日、WOWOWプライム) - 2019年11月1日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた「第32回東京国際映画祭」で上映。
- クローズアップ現代+「大林宣彦監督 生きる覚悟」(2019年11月28日、NHK総合)
- 紀行番組
- 奥の細道をゆく 第14旅「石巻(宮城)」 (2000年7月15日、NHK-BS)
- 名作をポケットに「川端康成 伊豆の踊子」(2001年4月9日、NHK-BS)
- にっぽん木造駅舎の旅「上臼杵駅」(2010年4月30日、NHK-BS)
- トーク番組
- 若い広場「フィルム・わが青春」 ―大林宣彦と語る― (1977年10月2日、NHK) - ※出演:能勢伊勢雄、今泉了輔、清水隆俊、高平哲郎、大林宣彦
- 今夜は最高!「ときをかけるおじさん達?」(1984年7月21日、NTV) - ※出演:タモリ、荻野目慶子、大林宣彦、ほか
- スタジオL (NHK)
- スタジオパークからこんにちは(2004年1月27日、NHK) - ※スタジオゲスト
- 今夜は恋人気分〜とっておき夫婦物語「大林宣彦・恭子夫婦」(2004年9月15日、NHK)
- 週刊 手塚治虫(2009年4月24日、NHK) - ※出演:杏、大林宣彦
- 立川志らくの演芸図鑑(2012年11月18日&11月25日、NHK) - ※トークゲスト
- SWITCHインタビュー 達人達(たち)「AKB48×大林宣彦〜アイドルの本懐 映画作家の本懐」(2013年5月18日、Eテレ)
- 日曜美術館「郷愁に染まる風景〜版画家・川瀬巴水〜」(2013年12月15日、Eテレ)
- 藤井隆の胸キュン!アイドル天国(2014年3月27日、歌謡ポップスチャンネル)
- 男おばさんL #88 「ゆうばり映画祭2014大林宣彦監督インタビュー」(2014年3月27日、フジテレビTWO)
- 加藤浩次の本気対談!コージ魂!!(2014年5月18日、BS日テレ) - ※トークゲスト
- ゆうどき「尾道3部作・撮影秘話 大林監督」(2014年5月28日、NHK) - ※スタジオゲスト
- Table of Dreams 〜夢の食卓〜 大林宣彦監督の映画と食卓(2014年6月21日、BSフジ)
- 岩井俊二のMOVIEラボ #5-6 (2015年2月5日・12日、Eテレ) - ※出演:岩井俊二、樋口尚文、岸野雄一、常盤貴子、大林宣彦
- 徹子の部屋「大林宣彦&恭子夫妻」(2017年12月5日、テレビ朝日) - ※1992年ほか、これまでに計3回出演している
- ザ・プロファイラー 〜夢と野望の人生〜「落語界の風雲児〜立川談志〜」(2017年12月21日、NHK-BS) - ※スタジオゲスト
- THE NEXT「シネアスト4~記録対談!大林宣彦監督が語る映画の神髄~」(2019年3月7日、BS朝日)※安藤桃子との対談
- 映画番組
- 大林宣彦のいつか見た映画館(2009年〜 衛星劇場)
- 「花筐/HANAGATAMI」公開記念 大林宣彦×岩井俊二×常盤貴子 特別番組(2017年12月22日・23日・28日、2018年1月11日、日本映画専門チャンネル)
- ラジオ番組
- オールナイトニッポン特別番組 ラジオドラマ ハウス(1976年11月27日、ニッポン放送)
- ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル「サタデーナイトラボ 大林宣彦監督降臨!」(2012年8月18日&2017年12月23日、TBSラジオ)
- ラジオ深夜便「シネマと歩んだ人生 映画作家 大林宣彦」(2017年12月7日~8日、NHKラジオ第1放送・NHK-FM) - ※2夜連続2回に分けて放送
- 嶌信彦 人生百景「志の人たち」(2018年7月、TBSラジオ) - ※毎週日曜3週連続で出演
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
外部リンク[編集]
- 大林宣彦 有名人データベース
- 大林宣彦 日本映画監督協会
- 映画「浜辺の映画館ーキネマの玉手箱」公式サイト
- この空の花「長岡映画」製作委員会 大林宣彦からの手紙
- この空の花「長岡映画」製作委員会 大林宣彦監督プロフィール
- 大林宣彦監督が制作した映画ランキング
- 山口情報芸術センター
- 第2回 2018 尾道映画祭「車座シンポジウム」大林監督を囲んで映画を使って僕たちは何ができるのか
- Nobuhiko Obayshi - IMDb(英語)
- 大林宣彦の写真ブログ 雨撮晴記(リンク切れ)
- 大林宣彦の映画 普遍的個人映画--A MOVIE
- OKWAVE Stars vol.28 映画監督 大林宣彦 | 10Questions OKな人をもっと知りたい
- 【ドキュメンタリストの眼(2)】大林宣彦インタビュー「高林陽一君と青春の個人映画」 text 金子遊
- この空の花
- 唐津映画製作推進委員会Karatsu Film Project
- 唐津映画製作推進委員会 - Twitter
- 映画「花筐/HANAGATAMI」公式サイト
- 映画「花筐/HANAGATAMI」公式tweitter
- 映画「花筐/HANAGATAMI」公式Facebook