石ノ森章太郎

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
Wikipedia-logo.pngウィキペディアの生真面目ユーザーたちが石ノ森章太郎の項目をおカタく解説しています。

森 章太郎(いしのもり しょうたろう、1938年昭和13年〉1月25日 - 1998年平成10年〉1月28日)は、日本漫画家特撮ドラマ原作者。妻は石森グループ会長の小野寺利子。長男は俳優の小野寺丈。次男は石森プロ社長の小野寺章

プロフィール[編集]

概要[編集]

本名は小野寺 章太郎(おのでら しょうたろう)。石森 章太郎とも。

宮城県佐沼高等学校卒業。

1954年に『漫画少年』新年号掲載の『二級天使』でデビュー。

主な代表作は『サイボーグ009』、『仮面ライダー』、『人造人間キカイダー』、『さるとびエッちゃん』、『マンガ日本経済入門』、『HOTEL』など。

主要作品リスト[編集]

※五十音順五十音順

外部原作者作品[編集]

特撮原作[編集]

この欄で紹介する作品は、テレビ番組の企画のブレーンとしての参加であり、テレビの企画が先行し漫画が原作というわけではない(詳細は上記の「経歴」を参照)。また、自らは漫画を描いていない作品も多い。

以下は没後製作されたが、著作権管理を一括する配慮からテロップでは原作者とされている。

共作扱い[編集]

スーパー戦隊シリーズ」の原作は、第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』と第2作『ジャッカー電撃隊』のみ石森(当時は「石森」)が担当し、第3作『バトルフィーバーJ』以降は八手三郎に交代した。ただし、秘密戦隊ゴレンジャーとジャッカー電撃隊も登場する場合や「仮面ライダーシリーズ」とのクロスオーバーでは、石森も連名でクレジットされている。

なお、『仮面ライダーディケイド』第24話・第25話と第33作『侍戦隊シンケンジャー』第20話・第21話(両作品のクロスオーバー)においては、『ディケイド』では石森のみが、『シンケンジャー』では八手のみがそれぞれ原作者としてクレジットされた。第39作『手裏剣戦隊ニンニンジャー』第7話にはアカレンジャーが登場しているが、石森のクレジットはなかった。

一方、石森(石森)が単独原作者とされる東映作品(『宇宙鉄人キョーダイン』『快傑ズバット』『氷河戦士ガイスラッガー』など)において、八手が作詞者としてクレジットされている楽曲が多い。

アニメ 原作[編集]

以下は没後の製作。

テレビドラマ原作[編集]

以下は没後の製作。

  • おみやさん - 石森の漫画「草壁署迷宮課おみやさん」が原作になっている。

この他、『新・おみやさん』2012年版第1話と『京都地検の女』2012年版第1話では両作品同士のクロスオーバーが行われたが、『京都地検の女』では石森は原作者としてクレジットされていない。

映画原作一覧[編集]

アニメ映画[編集]

実写映画[編集]

他作家が執筆した作品の原作[編集]

映像作品のコミカライズ、ノベライズは除く。

漫画[編集]

仮面ライダーシリーズの漫画作品は、仮面ライダーシリーズ#他の作家による漫画作品を参照。

小説[編集]

作詞[編集]

  • 戦いおわって - 『サイボーグ009』(テレビ版第1作)ED
  • 原始少年リュウが行く - 『原始少年リュウ』OP
  • ランのうた - 同ED
  • がんばれロボコン - 『がんばれ!!ロボコン』OP
  • ゴーゴー・キカイダー - 『人造人間キカイダー』OP
  • キカイダー01 - 『キカイダー01』OP
  • 月光の子守唄 - 『好き!すき!!魔女先生』ED
  • 地獄のズバット - 『快傑ズバット』OP
  • 戦えイナズマン - 『イナズマン』OP
  • イナズマン・アクション - 『イナズマンF』ED
  • 勝利だ!アクマイザー3 - 『アクマイザー3』OP
  • 斗え!!超神ビビューン - 『超神ビビューン』OP
  • 宇宙鉄人キョーダイン - 『宇宙鉄人キョーダイン』OP
  • オー!!大鉄人ワンセブン - 『大鉄人17』OP
  • 透明ドリちゃん - 『透明ドリちゃん』OP
  • やがて青春 - 『それゆけ!レッドビッキーズ』OP
  • 勇者よ銀河を渡れ - 『宇宙からのメッセージ銀河大戦』OP
  • 星雲仮面マシンマン - 『星雲仮面マシンマン』OP
  • たたかえ!バイクロッサー - 『兄弟拳バイクロッサー』OP
  • ロボット8ちゃん - 『ロボット8ちゃん』前期OP
  • 8ちゃんのえかき唄 - 同後期ED
  • ロボットガンちゃん110番 - 『ロボット110番』OP
  • 誰がために - 『サイボーグ009』(テレビ版第2作)OP
  • 星の子チョビン - 『星の子チョビン』OP
  • 星のしずくの子守唄 - 同ED
  • 氷河戦士ガイスラッガー - 『氷河戦士ガイスラッガー』OP

など。

仮面ライダーシリーズ 関連楽曲

など。

スーパー戦隊シリーズ 関連楽曲

著書[編集]

  • 『世界まんがる記 - 外貨ムダづかい旅行』三一書房、1963年
    • 『世界まんがる記』中公文庫、1984年
    • 『世界まんがる記 - 50年前の世界一周』清流出版、2008年
  • 『少年のためのマンガ家入門』秋田書店、1965年
  • 『続 マンガ家入門』秋田書店、1966年
  • 『石森マンガ教室』黒崎出版、1969年
  • 『石森章太郎・落書ノート - 体験的創作論』小学館、1980年
  • 『章説・トキワ荘・春』スコラ、1981年
    • 『トキワ荘の青春 - ぼくらの漫画修業時代』講談社文庫、1986年
    • 『章説 トキワ荘の青春』中公文庫、2018年 ISBN 978-4122066472
  • 『レオナルド・ダ・ビンチになりたかった』ポプラ社、1983年
    • 『石森章太郎の青春』小学館文庫、1998年
    • 『ボクはダ・ヴィンチになりたかった』清流出版、2008年 ISBN 978-4860292522
  • 『石森章太郎のマンガ家入門』秋田書店、1988年(『少年のためのマンガ家入門』と『続 マンガ家入門』を合わせて再編集したもの)
    • 『石森章太郎のマンガ家入門』秋田文庫、1998年 ISBN 978-4253172509
  • 『絆 - 不肖の息子から不肖の息子たちへ』鳥影社、2003年 ISBN 978-4886297952

森章太郎萬画大全集[編集]

角川グループ創立60周年の記念企画。2006年2月22日第1期発売開始。全12期500冊。770タイトルにもなる。2008年現在全12期発行完了。

ネットでの予約販売のみ(一般書店では購入不可能)、各期ごとのセット販売のみ(1冊ずつの購入は不可能)、限定生産という、入手を難しくする条件が重なったため、復刊ドットコムで販売形式が発表された当初は、掲示板に批判的な意見が多数寄せられた。

2008年1月24日ギネス・ワールド・レコーズから「1人の著者によって出版された最多コミックの記録」として世界記録の認定を受けた[3]

2014年〜2015年には、同様の企画として電子書籍『石森章太郎 デジタル大全』(石森プロ・講談社)の配信が開始されている。(全15期500冊)[4] こちらは1冊から購入可能になっている。

キャラクターデザイン[編集]

上のアニメや特撮の原作となった作品のキャラクターは省いている。

その他[編集]

  • 鉄腕アトム ミドロが沼の巻 - 原画マンのうちのひとりとして。※ スタジオ・ゼロが虫プロダクションから制作を受けたもの。アトムなどの絵柄が各人ごとにバラバラであったために、虫プロは大幅に手直し作業をしたとされる。
  • オバケのQ太郎 - 作画協力
  • 森章太郎のマンガ超電導講座(講談社Quark編) - 漫画作品(高温超電導体の発見、フィーバーの様子を独特の表現で描いた)
  • シージェッター海斗
  • デューン 砂の惑星/砂の救世主/砂の子供たち(長編SF小説、早川書房) - 日本語初期版の表紙イラストと挿絵
  • ルパン三世 DEAD OR ALIVE - モンキー・パンチ応援団の参加者。
  • コズミックゲリラ - ユニバーサルのアーケードゲーム、石森プロとしてコンセプトデザインを担当
  • あしたの朝は星の上
  • 絆 不肖の息子から 不肖の息子たちへ(鳥影社) - 石森の話を書き下ろしにしたエッセイ
  • 2012 009 conclusion GOD'S WAR(サイボーグ009完結編) - 小説作品、小野寺丈との共著(膨大な量のプロットを作成したが実際の作品は一部の原稿を執筆したのみで未完、後に小野寺が引き継いだ)
  • 有害コミック騒動に対して - 「コミック表現の自由を守る会」を結成、表現の規制を抑止
  • ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 - シネガーのキャラクターデザイン
  • 2008年は石森章太郎生誕70周年や没後10年でもあり、同年3月23日から29日にかけてNHK-BS2にて石森の漫画作品や映像原作作品を特集する「とことん!石森章太郎」が31時間超の異例の特別番組として放送され、また、「70周年記念DVDボックス」が発売されるなど記念行事的なイベントが続いた。
  • 猫が通れば道理引っ込む - エッセイ集

主な出演作品[編集]

原作者という立場ではあるが、いくつかの作品では、石森章太郎本人がテレビ番組や映画作品中に出演している。

出演時期によっては「石森章太郎」名義になっている。

テレビ[編集]

映画[編集]

ビデオ[編集]

ラジオ[編集]

森章太郎を演じた人物[編集]

俳優
声優

関連施設[編集]

森章太郎ふるさと記念館
森の人物と歴史に焦点を当てた展示施設[7][8]宮城県登米市の石森の生家に近くに所在する。2000年7月開館。
森個人の愛用品や収集物、記念品などを中心に展示している。
森萬画館
森作品を題材とした展示施設。石森が第2の故郷としていた宮城県石巻市に所在する。2001年7月開館。
2011年3月11日に東北地方太平洋沖地震の大津波で被害を受けたが、2012年11月17日再開館。

詳細は「石ノ森萬画館」を参照

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

  1. エンディングではキャラクターデザインに雨宮慶太と野口竜の名前がクレジットされているが、主役のRXのラフ(頭部のみ)や、番組中期以降の多くの怪人のラフは石森によっておこなわれている。
  2. 敵側のキャラクターのみ、キャラクターデザインを担当。
  3. 八手三郎山川啓介小池一夫との共同作詞扱い。詞・曲は、スーパー戦隊以外の作品の主題歌(渡辺宙明作曲)からも引用されている。
  4. このときに撮影されたスナップ写真は、石森の生家の玄関付近に飾られている。

出典[編集]

  1. マンガ中国大人物伝第2巻項羽224頁~225頁
  2. 藤子不二雄Ⓐまんが道 愛…しりそめし頃に…』第3巻 p17参照
  3. 仮面ライダーの故石ノ森さん、最多コミックでギネスに”. 朝日新聞. 2008年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年10月29日確認。
  4. http://www.ebookjapan.jp/ebj/special/st/ishinomori_digital.asp
  5. 大恐竜時代”. メディア芸術データベース. 2016年10月30日確認。
  6. “「スーパーヒーロー戦記」鈴木福は石ノ森章太郎の墓参りして撮影、新ライダー情報も”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2021年7月22日. https://natalie.mu/eiga/news/437979 2021年7月22日閲覧。 
  7. 森ヒーローファイル 2013, pp. 117 - 119.
  8. 昭和石ノ森ヒーロー列伝 2013, pp. 104 - 105.


外部リンク[編集]