かしわ記念

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かしわ記念
開催国日本
主催者千葉県競馬組合
競馬場船橋競馬場
創設1989年
2020年の情報
距離ダート1600m
格付けJpnI[1]
賞金1着賞金6000万円[1]
出走条件サラブレッド系4歳以上(指定交流)
出走資格も参照
負担重量定量(57kg牝馬2kg減、南半球産4歳1kg減)[1]

かしわ記念(かしわきねん)は、千葉県競馬組合船橋競馬場で施行する地方競馬重賞レースJpnI)である。農林水産大臣が賞を提供しており、正式名称は「農林水産大臣賞典 かしわ記念(のうりんすいさんだいじんしょうてん かしわきねん)」。

レース名の「かしわ」は船橋競馬場の前身で、千葉県柏市に1952年まで所在していた柏競馬場を表している[2]

農林水産大臣賞、千葉県知事賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、株式会社よみうりランド賞[1]

歴史[編集]

  • 1989年 - 南関東所属馬によるダート1800mの重賞として創設。
  • 1995年 - 南関東地区のグレード制施行により、G2に格付け。
  • 1996年
    • 中央・地方全国指定交流レースに指定。
    • 負担重量を別定に、距離を1600m変更。
  • 1997年 - ダート競走格付け委員会により、ダートグレードレース(統一GIII[注 1])に格付け。
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「3歳以上」に変更。
  • 2002年
    • 南関東グレードをG1に格上げ。
    • GII(統一GII)[注 1]に格上げ。
  • 2003年
    • 出走条件を「4歳以上」に変更。
    • 負担重量を定量に変更。
  • 2005年 - GI(統一GI)[注 1]に格上げ。
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIに変更。
  • 2011年 - 「震災復興支援競走」の副称をつけて施行。

歴代優勝馬[編集]

※馬齢は、2000年以前も現行表記(国際基準)に揃えている。

回数 施行日 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1989年5月17日 イシノラツキー 牝4 船橋 1:52.5 桑島孝春 泉孝 亀井都
第2回 1990年5月5日 フジノダンサー 牝4 船橋 1:54.8 石崎隆之 須永和良 臼井勇
第3回 1991年4月23日 パワーデイクター 牡4 船橋 1:54.7 田部和広 金沢豊 潤間力夫
第4回 1992年4月23日 スーパージョーク 牡6 船橋 1:55.7 石崎隆之 須永和良 若林一郎
第5回 1993年5月27日 トキノクンショウ 牡4 大井 1:53.4 鈴木啓之 小筆昌 渡辺典六
第6回 1994年5月4日 ヤマジュンオー 牡5 大井 1:53.7 的場文男 栗田繁 山下洵一郎
第7回 1995年4月20日 ヤマノセイコー 牡5 船橋 1:53.0 田部和広 鈴木茂樹 山口明彦
第8回 1996年5月29日 ヒカリルーファス 牡4 大井 1:39.4 早田秀治 高岩隆 野口光雄
第9回 1997年5月28日 バトルライン 牡4 JRA 1:37.9 武豊 松田博資 (有)社台レースホース
第10回 1998年5月27日 アブクマポーロ 牡6 船橋 1:35.4 石崎隆之 出川克己 鑓水秋則
第11回 1999年5月26日 サプライズパワー 牡5 船橋 1:39.5 石崎隆之 川島正行 大迫忍
第12回 2000年5月24日 ビーマイナカヤマ 牡6 JRA 1:40.8 鹿戸雄一 高市圭二 (有)中山牧場
第13回 2001年5月30日 タマモストロング 牡6 JRA 1:38.1 小池隆生 佐藤正雄 タマモ(株)
第14回 2002年5月8日 トーシンブリザード 牡4 船橋 1:36.5 石崎隆之 佐藤賢二 和泉栄一
第15回 2003年6月4日 スターリングローズ 牡6 JRA 1:38.2 福永祐一 北橋修二 (株)協栄
第16回 2004年5月26日 ナイキアディライト 牡4 船橋 1:39.7 石崎隆之 出川龍一 小野スミ
第17回 2005年5月5日 ストロングブラッド 牡6 JRA 1:37.9 内田博幸 増沢末夫 村木篤
第18回 2006年5月5日 アジュディミツオー 牡5 船橋 1:38.6 内田博幸 川島正行 織戸眞男
第19回 2007年5月2日 ブルーコンコルド 牡7 JRA 1:37.4 幸英明 服部利之 (株)荻伏レーシング・クラブ
第20回 2008年5月5日 ボンネビルレコード 牡6 JRA 1:37.6 的場文男 堀井雅広 塩田清
第21回 2009年5月5日 エスポワールシチー 牡4 JRA 1:35.9 佐藤哲三 安達昭夫 (株)友駿ホースクラブ
第22回 2010年5月5日 エスポワールシチー 牡5 JRA 1:36.8 佐藤哲三 安達昭夫 (株)友駿ホースクラブ
第23回 2011年5月5日 フリオーソ 牡7 船橋 1:38.2 戸崎圭太 川島正行 ダーレー・ジャパン・ファーム
第24回 2012年5月2日 エスポワールシチー 牡7 JRA 1:36.5 佐藤哲三 安達昭夫 (株)友駿ホースクラブ
第25回 2013年5月6日 ホッコータルマエ 牡4 JRA 1:37.8 幸英明 西浦勝一 矢部幸一
第26回 2014年5月5日 コパノリッキー 牡4 JRA 1:39.2 田辺裕信 村山明 小林祥晃
第27回 2015年5月5日 ワンダーアキュート 牡9 JRA 1:37.4 和田竜二 佐藤正雄 山本信行
第28回 2016年5月5日 コパノリッキー 牡6 JRA 1:39.2 武豊 村山明 小林祥晃
第29回 2017年5月5日 コパノリッキー 牡7 JRA 1:39.9 武豊 村山明 小林祥晃
第30回 2018年5月2日 ゴールドドリーム 牡5 JRA 1:39.2 C.ルメール 平田修 吉田勝己
第31回 2019年5月6日 ゴールドドリーム 牡6 JRA 1:40.2 C.ルメール 平田修 吉田勝己
第32回 2020年5月5日 ワイドファラオ 牡4 JRA 1:38.6 福永祐一 角居勝彦 幅田昌伸
第33回 2021年5月5日 カジノフォンテン 牡5 船橋 1:39.3 張田昂 山下貴之 吉橋興生
第34回 2022年5月5日 ショウナンナデシコ 牝5 JRA 1:38.9 吉田隼人 須貝尚介 国本哲秀
第35回 2023年5月4日 メイショウハリオ 牡6 JRA 1:39.3 浜中俊 岡田稲男 松本好雄
第36回 2024年5月1日 シャマル 牡6 JRA 1:39.0 川須栄彦 松下武士 金山敏也

同名のレースの優勝馬[編集]

同名の準重賞レースがダート1800mで1978年から行われている。千葉県競馬組合ではこれらのレースを前身とは言及していないが、地方競馬全国協会ではこれを本レースの始まりとする考え方も示されている[2]

※馬齢は、現行表記(国際基準)に揃えている。

施行日 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
1978年9月14日 ヤクモチヤーター 牡5 小倉正範
1979年9月2日 ベエンチヤコトブキ 牡3
1980年10月27日 チバオーカン 牡4 船橋 玉井吉翠
1981年10月22日 ハローフオンテン 牡5
1982年10月28日 サチノフレンド 牡5
1983年10月27日 ハワイダンサー 牡4 髙野哲
1984年10月17日 エリモダンサー 牡4 山本慎一
1985年10月22日 ボールドブリシー 牡5 船橋 北川亮 片田靜惠
1986年9月8日 アイランドハンター 牡3 船橋 1:51.9 木村騎一 安藤榮作 嶋村二三男
1987年9月9日 キサラズボーイ 牡5 船橋 1:53.4 佐藤隆 吉田馨 宮崎實
1988年9月23日 エリモテン 牡4 船橋 1:54.0 佐藤隆 三間典夫 杉山達雄

脚注・出典[編集]

注釈[編集]

  1. a b c 当時の格付表記は、日本国内の独自グレード。

出典[編集]

  1. a b c d 平成27年度 第2回 船橋競馬競走番組表(概定)PDF”. 船橋競馬 千葉県調教師会公式サイト. 2015年4月26日確認。
  2. a b 『かしわ記念』をGIに格上げ”. 地方競馬全国協会 (2005年1月11日). 2015年4月26日確認。
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