近鉄四日市駅
近鉄四日市駅* あすなろう四日市駅* | |
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きんてつ よっかいち Kintetsu-Yokkaichi あすなろう よっかいち Asunarou YOKKAICHI | |
所在地 | 三重県四日市市安島一丁目 |
所属事業者 | 近畿日本鉄道(近鉄) 四日市あすなろう鉄道 |
電報略号 | ヨカ |
駅構造 | 近鉄:高架駅 四日市あすなろう鉄道:地上駅 |
ホーム | 近鉄:3面6線 四日市あすなろう鉄道:1面2線 |
乗車人員 -統計年度- | 近鉄:24,236人/日 四日市あすなろう鉄道:3,597人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1913年(大正2年)9月24日 |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | E 名古屋線(近鉄) |
駅番号 | E21 |
キロ程 | 41.9km(伊勢中川起点) |
◄E20 川原町 (1.2km) (1.2km) 新正 E22► | |
所属路線 | K 湯の山線(近鉄) |
駅番号 | K21 |
キロ程 | 0.0km(近鉄四日市起点) |
(1.7km) 中川原 K22► | |
所属路線 | 内部線(四日市あすなろう鉄道) (八王子線直通含む) |
キロ程 | 0.0km(あすなろう四日市起点) |
(1.0km) 赤堀► | |
備考 | 共同使用駅 |
近鉄四日市駅(きんてつよっかいちえき)は、三重県四日市市東部にある近畿日本鉄道(近鉄)の駅。近鉄名古屋線と近鉄湯の山線の駅であり、四日市あすなろう鉄道のあすなろう四日市駅への乗り換えが可能である。
歴史[編集]
- 1915年に四日市あすなろう鉄道の前身の軽便鉄道の三重鉄道が、現在の諏訪神社南寄りに諏訪駅として開設。
- 1928年に桑名進出のため、近鉄名古屋線の前身の伊勢電気鉄道が四日市〜諏訪間を強制買収かつ改軌。そのため四日市駅北側に急カーブ(通称:善光寺カーブ)が生じた。
- 1956年(昭和31年)9月、都市としての発展を考慮し、また急カーブを解消して現在の新正経由にしたことで、諏訪駅を西に移転させる形で近畿日本四日市駅が地平駅として開業した[1]。
- 1970年(昭和45年) - 現駅名に改称。
- 1974年(昭和49年) - 近鉄名古屋線・湯の山線が完全高架駅となる。
特色[編集]
三重県で最も人口の多い四日市市の中心駅である。島式ホーム3面6線を持つ高架駅であり、大規模な駅ビルを有している。甲特急や「ひのとり(夜間名古屋行1本を除く)」は通過するが、乙特急や「しまかぜ」は停車する。2018年の乗降人員は約5万人/日であり、JR関西本線四日市駅の約10倍という数値を記録している[2]。
県下最大の都市の中心部に位置することもあり、三重県内の鉄道駅ではJR・その他の私鉄も含め最多の利用客を誇り、2キロほど東側にあるJR四日市駅と比べると約8倍、県庁所在地である津市の津駅にも大差をつけている。また、東海地方の私鉄駅に限った利用者数では名鉄名古屋駅、金山駅、近鉄名古屋駅に次いで多く、三重県下はもとより、名古屋市以外の東海地方を走る全ての私鉄駅でも最多を有する。ただし、岐阜市や津市、豊橋市など東海地方の他の有力都市では私鉄駅とJR駅が中心駅において一体化していたり、至近距離にあったりすることも多く、また中心駅と中心市街地が離れている(津市、岐阜市など)場合もあり、さらにJR四日市駅は貨物の利便のため港に近づけたり、過去に近鉄線駅があった時代背景もあるため、利用者数を単純に中心市街地の賑わいと置き換えることには注意が必要である。
当駅周辺の商業地区は三重県最大であり、東海地方では名古屋市、静岡市、浜松市に次いで多く、東海地方の政令指定都市以外ではトップで2位の豊橋市、豊田市の2倍以上の規模を有している[3]。
2006年2月末までは、東側に近鉄百貨店(当時は中部近鉄百貨店)四日市店への直通の改札口が設けられていた。
名古屋線では列車待避や緩急接続が頻繁に行われており、大多数の普通列車が特急・急行と連絡し、一部の普通は特急・急行の2本を待避する。さらに、当駅を境に列車種別が変わる(近鉄名古屋側は準急、伊勢中川側は普通として当駅を跨ぎ運用される)ものでは、甲特急待避・乙特急・急行の緩急接続の計3本待避を行う場合もあり、8~13分程度停車をする。3本待避の中でも甲特急通過待ちはなく観光特急しまかぜの緩急接続が入ることもある。本数は少ないものの、急行による特急待避や乙特急との緩急接続、「ひのとり」の夜間1本の特別停車も設定されている。
2018年のダイヤ変更までは、当駅始発名張行の急行(伊勢中川経由)が早朝時間帯に1本設定されていた。
内部線の駅があすなろう四日市駅として分離するまで、近鉄四日市駅は近鉄の中では最もホームの番号が多かった。7・8番のりばは地上駅時代に存在し、現在は欠番だが名古屋線の引き上げ線を7番線、湯の山線の引き上げ線を8番線としている。なお、内部線の駅の分離以降、近鉄の中では最もホーム番号が多い駅は大阪上本町駅となっている。
構内店舗[編集]
- 1・2番のりば - ファミリーマート(小型店舗)
- 3・4番のりば - ファミリーマート(小型店舗)
- 名古屋・湯の山線改札内コンコース - ファミリーマート(コンビニ型店舗・PiTaPa・iDが利用可能)、コーンブルメ(ベーカリーショップ)
- 南口改札前 - マツモトキヨシ近鉄四日市店、軽食店舗、チャオプレッソ(カフェ)
- 四日市あすなろう鉄道線改札前 - ファミリーマート
駅設備[編集]
- 近鉄駅には日本信号製の自動改札機が設置されている。南改札口にICカード専用改札が1基設置されている[4]他は、全て赤い自動改札機が設置されており、出場時2枚一括処理、PiTaPa・ICOCAなど全国の交通系ICカードに対応している
- かつては内部線・八王子線ホームにも自動改札機が設置されていたが、四日市あすなろう鉄道移管前の2015年3月に撤去された。
- 自動精算機は北改札口と南改札口に各1台設置され、ICカード履歴確認、高額紙幣に対応したタッチパネル式の精算機である。
- 名古屋線・湯の山線と内部・八王子線の乗り換えの際、自動改札機を通した切符は回収されない。ただし、回数券カード(パールカード11・オフピークチケット・サンキューチケット)から引き換えた乗車券は回収される。
- 反転フラップ式案内表示機(ソラリー)による発車標が改札コンコースと名古屋線・湯の山線ホームに設置されている。内部線・八王子線ホームには行燈式の発車標が設置されていたが四日市あすなろう鉄道に転換時に撤去された。
- 2009年11月頃に構内アナウンスの自動放送が更新され、特急列車を除き列車接近時の放送に両数案内が行われる。
- 特急列車の場合、到着後の放送に発車時刻を追加している。ただし当駅では白子駅、津駅などで流れる「次の、○時○分発・□□□行き・特急、ご利用のお客様は、あと暫くお待ち下さい」と言うアナウンスは省略されている。構内アナウンス更新に伴い、次の停車駅の案内がなくなっている。2013年3月21日から運行開始した50000系しまかぜが停車することになり、「特急しまかぜには乗車券の他に特急券としまかぜ車両券が必要です。」というアナウンスが流れるようになったほか、駅ナンバリングの導入に伴い、2016年3月からは「特急には乗車券の他に特急券が必要です。(特急しまかぜには乗車券の他に特急券としまかぜ車両券が必要です。)特急券の指定番号の席にお座りください。電車の番号は、前(後ろ)の方から1号車、2号車の順です。」というアナウンスが流れるようになっている。また、当駅では2013年3月17日から発車時のブザー音が変更された。
- 2011年3月3日から、近鉄百貨店営業時間帯に限り到着時の放送に「四日市、四日市、近鉄百貨店前です」というアナウンスが流れるようになり、2015年4月1日からは「湯の山温泉方面と、四日市あすなろう鉄道線はお乗換え下さい」というアナウンスが流れるようになったほか、「連絡の□□□行き・△△△[種別]、ご利用のお客様は○番のりばへお回り下さい。」というアナウンスが流れるようになっている。
- 四日市あすなろう鉄道駅のホームは引き続き発車ベルのみとなっている。
- 近鉄駅では特急券と定期券の即時購入が可能であり[5]、改札外の発券窓口の他に特急券自動券売機が1 - 4番線ホームに設置されている。
- 近鉄駅には駅長が置かれ、名古屋線の川原町駅 - 楠駅間と、湯の山線の各駅を管理している[6]。
脚注[編集]
- ↑ この際、四日市駅は近鉄名古屋線の駅としては廃止となり、四日市〜諏訪間の路線敷も三重鉄道の当時の後身の三重交通に返還されなかったため、JR四日市と近鉄四日市の間はバスもしくは徒歩連絡となっている。
- ↑ 関西本線の国鉄時代は「列車ダイヤ」かつ高い運賃のため、それ以上の差をつけていた。
- ↑ 「駅周辺型商業集積地区」年間商品販売額 経済産業省 2007年 http://www.meti.go.jp/
- ↑ 2013年7月初頭に、近鉄名古屋線内では初めて設置。
- ↑ 近鉄時刻表2016年3月19日ダイヤ変更号、p.146 - p.153・p.158 - p.180・p.304 - p.311・p.316 - p.338
- ↑ 『HAND BOOK 2010』、近畿日本鉄道総合企画部編、2010年9月
外部リンク[編集]
- 近鉄四日市駅 | 近畿日本鉄道 - 公式サイト。
E 近鉄名古屋線の駅一覧 |
K 近鉄湯の山線の駅一覧 |