小浜線の歴史

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小浜線の歴史(おばませんのれきし)は、京都府舞鶴市東舞鶴駅福井県敦賀市敦賀駅を結ぶ84.3kmの地方交通線である小浜線を建設した歴史を記す。

建設に至る経緯[編集]

路線の中間地に当たる小浜市は古くからの港町で、江戸時代には内航海運の定期航路となり、北前船も出入りしていた。
陸路では若狭地方ととの間に「鯖街道」と名付けられた道路が通じ、サバの鮮度を保つためにへしこが作られて各地に発送された。

明治時代以降も小浜は敦賀と共に大陸との交易も盛んであった。
1884年(明治17年)に長浜からの鉄道が敦賀に通じ、1901年(明治34年)に東舞鶴に海軍鎮守府が誘致され、1904年には現在の舞鶴線官設線として通じた。小浜線は、綾部を迂回せずに関東、東海から舞鶴へ短絡する輸送を担うことも期待されて、国鉄路線として着工された。

概要[編集]

起点で舞鶴線、終点で北陸本線と接続している。山陰地方北陸地方を結ぶ役割をし、ほぼ全線で若狭湾に面し、国道27号舞鶴若狭自動車道と並行する。
上中駅付近で鯖街道の後身の一つである国道303号と接続し、1937年に自動車線の若江線が開業している。

沿革[編集]

鉄道省[編集]

開業年月日 区間 距離
1917年12月15日 敦賀駅-十村駅 29.3km
1918年11月10日 十村駅-小浜駅 20.2km
1921年4月3日 小浜駅-若狭高浜駅 19.4km
1922年12月20日 若狭高浜駅-東舞鶴駅 15.4km

日本国有鉄道[編集]

運用[編集]

2023年現在は普通列車のみ運転される。舞鶴線からさらに山陰本線に乗り入れる運用もあるが、基本的には線内のみの運用である。
国鉄時代はグリーン車連結した急行列車も運転され、金沢駅米子駅の間を当線と宮津線経由で運転する急行「あさしお(のちに「大社」に統合)」や名古屋駅大社線大社駅の間を運転する急行「大社」も1982年6月まで存在し、嶺北との連絡列車の急行「わかさ」もあった。

昭和43年10月1日日本国有鉄道ダイヤ改正[編集]

線内全線を運転する列車は14往復、うち4往復は客車普通列車である。急行列車は2往復であった。このうち1往復は名古屋駅金沢駅から大社駅を結ぶ上述した列車である。

山陰本線・舞鶴線・小浜線
キロ数 駅設備 駅名/列車番号 933 955D 957D 937
0.0 洗弁電 福知山駅 0507 1033 1143 1621

1978年10月1日ダイヤ改正[編集]

改正日
\駅名
東舞鶴駅 松尾寺駅 青郷駅 三松駅 若狭高浜駅 若狭和田駅 若狭本郷駅 加斗駅 勢浜駅 備考
急行     4 一日3往復運行
普通(客車)       2         一日4往復運行
普通(DC)     13 10       13 6 一日7往復運行
改正日
\駅名
小浜駅 東小浜駅 新平野駅 上中駅 若狭有田駅 大鳥羽駅 十村駅 藤井駅 三方駅 気山駅 美浜駅 東美浜駅 粟野駅 西敦賀駅 敦賀駅 備考
急行   5       一日3往復運行
普通(客車)               3       一日4往復運行
普通(DC)         9     10   10   10   9   一日8往復運行、1往復は小浜発着
 :全列車停車
2:一部停車、一部通過。中の数字は停車本数(上下合計)。色の濃さは、停車列車の比率に合わせている。
:通過

沿線[編集]

京都府舞鶴市[編集]

東舞鶴駅から北東に向かって高架を降りると国道27号をくぐり、志楽川を渡る。北に愛宕山(282m)を見て進路を東に変え、北西から日本板硝子の旧専用線を合流させると松尾寺駅に到着する。ここから山間部に入り、吉坂トンネルで吉坂峠(86m)と国道27号を超えて福井県に入る。

福井県大飯郡[編集]

青郷駅、次いで三松駅に至る。ここから北に若狭湾に面し、若狭高浜駅から若狭和田駅までの周辺は海水浴場が広がる。若狭本郷駅まで青戸入江沿いに面して小浜市に至り、加斗駅まで再び海水浴場に面する。

小浜市[編集]

加斗トンネルを過ぎると勢浜駅に至り、勢浜トンネルで国道27号と交差して小浜駅に至る。

三方上中郡・三方郡・敦賀市[編集]

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関連項目[編集]

参考文献[編集]