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四角い氷.jpg
水の固体はである
化学式H2O
別名水酸化水素,一酸化二水素
常温での状態液体
密度g/cm31
溶解度g/100g-H2On/a
融点℃0
沸点℃100
NFPA704
  • 0
  • 0
  • 0
  •  
CAS7732-18-5

(みず、英:water等)とは、水素酸素化合物のことである。化学式は「H2O」で示される。分子量は18。ただし、水素の代わりに重水素が酸素と結びついたのは重水である。また、一切の物質を溶かしていないものは純水という。及び酸性雨の主成分であると共に、生物質量の約50~90%を占める、生物には欠かせない物質。 なお、化学物質としての水分子と、液相の「水」の二種類がある。固体では気体では水蒸気という。 この三層の境界は一点で交わり、これを三重点という。恒星系において、三重点をとりうる惑星の軌道帯のことを、ハビタット・ゾーンという。

概要[編集]

  • 以下は一気圧の条件下である。
  • 融点 - 0℃
  • 沸点 - 100℃
  • 密度 - 1000kg/m3

分子は折れ線状の形状で極性を持つため、あらゆる物質を溶かす性質を持つ。無色無味無臭である。植物光合成では、酸素を放出する物質にもなる。
水分子は他の水分子と水素結合で結びつくため、他の水素化合物と比べ沸点が著しく大きい。液体から固体になった際に体積が膨張する事はよく知られているが、これは固体になる時、水素結合で隙間を形成するためで、他の物質ではあまり見られない特徴である。また4℃のときが最も比重が大きい。

歴史[編集]

かつては元素の一つと考えられた。

同位体[編集]

jawp:水#自然科学での呼び分け」も参照

水の同位体水素酸素の同位体の組み合わせ。下記は全て天然でも存在し、コップ1杯程度の量であればほぼ確実に含まれている。

軽水 - 「普通の水」あるいは「1H216O」。主に重水との対比で使う。天然に存在する水のほとんどは軽水である。
半重水 - 水素の1つが重水素。コップ1杯200gの水の中に、0.05g程度含まれている。
重水 - 「水素2つとも重水素」または「酸素の同位体と水素の化合物」または「軽水より重い重水全般」。コップ1杯200gの水の中に、0.000003g程度含まれている。
トリチウム水
(三重水素水)
 - 水素の1つ以上が三重水素。放射性物質。重水と比べてもさらにレアだが、天然でも存在する。

水のつく慣用句[編集]

立て板に水
(たていたにみず)
 - 流暢に話す様子。立てた板にH2Oを掛けても貫通できない様子を表す訳ではない。
寝耳に水
(ねみみにみず)
 - 予想外の出来事に驚く様子。
「寝ている耳にH2Oを投入されても、H2Oに溶けているO2を血中に取り入れる事はできないので、驚いてしまう様子」との説明もあるが、「就寝中に水音聞いて、『すわ水害の予兆か』と驚く様子」とも説明される。
水掛け論
(みずかけろん)
 - 証拠を伴わない議論。別に物理的にH2Oを掛ける訳ではない。
水に流す
(みずにながす)
 - なかった事にする。流し雛や灯篭流しは関係ない。津波もたぶん関係ない。H2Oが必要という訳でもない。
水を得た魚
(みずをえたうお)
 - H2Oを得て魚がえら呼吸でH2Oに溶けているO2を血中に取り入れ、元気に活動できるようになった様子。
そこから何かを得たり状況が変わったりして元気に活躍するようになった様子を表すようになったっぽい。

関連項目[編集]

その他[編集]

太陽系惑星の中で液体の水があることが証明されているのは地球だけである。ただし、火星にも存在する可能性がある。

太陽系惑星の名前の中で漢字の水があるのは水星だけである。ただし、この命名は「水銀」に由来する。

外部リンク[編集]