つくばね (列車)

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つくばね
概要
日本国旗.png日本
種類急行列車
現況廃止
地域東京都埼玉県栃木県茨城県
運行開始1962年10月1日
運行終了1985年3月14日
運営者日本国有鉄道
路線
起点上野駅
終点勝田駅(急行運転は結城駅まで)
営業距離83.6km(急行区間)
運行間隔1往復/日
列車番号728M・1712M(上り)
1711M・745M(下り)
使用路線東北本線水戸線常磐線
技術
車両453系
勝田電車区
軌間1,067 mm
電化
  • 直流1,500 V(上野 - 小山駅構内)
  • 交流20,000 V・50Hz(小山駅構内 - 勝田間)
備考
廃止時点のデータ

つくばねは、かつて1985年まで日本国有鉄道(国鉄)が、上野駅 - 勝田駅間を東北本線水戸線常磐線経由で運行していた定期急行列車である。

概要[編集]

東北本線優等列車(上野急行)の一つ。水戸線で設定されたことのある唯一の定期優等列車であり、茨城県西の古河市と県中央部を結ぶ唯一の列車でもあった。列車名は沿線にある筑波山の別名「筑波嶺」(つくばね)から取っている。

1962年の運行開始当初は準急列車で、1966年に100km以上の運行区間がある準急列車はすべて急行列車に格上げすることとなり、この列車も急行に格上げされた。1968年9月までは気動車による運行であり、下館駅にて分割・併合を行い真岡線にも直通していた。
昭和60年3月14日日本国有鉄道ダイヤ改正で他の交直両用急行形電車を使用した急行列車とともに廃止された。車両は旧型客車使用の普通列車置き換えに使用され、グリーン車国鉄サロ451形電車は廃車となった。

運行概況[編集]

昭和57年11月15日日本国有鉄道ダイヤ改正時点の編成図
つくばね
← 上野駅
下館駅・勝田駅 →
1 2 3 4 5 6 7
G
  • 小山短絡線経由
  • 結城駅-勝田駅間は普通列車
凡例
自=普通車自由席
{{{text}}}=グリーン車

朝に上り列車、夕に下り列車各1本の1日1往復の運行。

列車自体は上野 - 勝田間の運行であるが、急行運転は上野 - 結城間であり、結城以東は普通列車としての運転であった。
準急時代および急行格上げ当初は、全区間準急および急行で水戸発着列車として運転を行っていたが、電車化された昭和43年10月1日日本国有鉄道ダイヤ改正より下館駅 - 勝田駅、1972年10月2日より結城駅 - 下館駅が普通列車化された。

電車化に伴い真岡線直通編成は廃止された。

停車駅[編集]

路線名 上野駅-勝田駅 上野駅-真岡駅(茂木駅) 備考
東北本線 上野駅
赤羽駅
大宮駅
久喜駅
古河駅
間々田駅 当駅で急行わたらせと分割・併合(〜1968年9月)
(小山短絡線) 小山駅は経由しない
水戸線
結城駅
川島駅 普通列車化に伴い停車(1972年10月〜)
下館駅 当駅で真岡線方面と分割・併合(〜1968年9月)
真岡線 久下田駅
真岡駅
北真岡駅 上り列車のみ停車
西田井駅
益子駅
七井駅
多田羅駅 上り列車のみ停車
市塙駅
茂木駅
水戸線 新治駅 普通列車化に伴い停車(1968年10月〜)
岩瀬駅
羽黒駅 普通列車化に伴い停車(1968年10月〜)
福原駅
稲田駅
笠間駅
宍戸駅 普通列車化に伴い停車(1968年10月〜)
常磐線 友部駅
内原駅 普通列車化に伴い停車(1968年10月〜)
赤塚駅
水戸駅 準急・急行時代の始終着(〜1968年9月)
勝田駅 普通列車化に伴い延長(1968年10月〜)

使用車両[編集]

電車化後
  • 455系 - 7両編成が使用され、グリーン車も組み込まれていた[1]。電車化から廃止時まで一貫して使用された。
← 上野駅
下館駅・勝田駅 →
クハ
451
サロ
451
モハ
452
クモハ
453
クハ
451
モハ
452
クモハ
453
電車化以前
  • キハ58系 - 1968年10月1日ダイヤ改正まで使用。多層建て列車(当列車の場合3階建て)であり、8両編成のうち4両が両毛線方面(急行わたらせ)、2両が水戸行き、2両が茂木行きとなっていた。連結順は上り下りで水戸方面、茂木方面が入れ替わる。下図は下り列車。
← 上野駅
水戸駅・茂木駅・高崎駅 →
キハ
58
キハ
28
キハ
58
キハ
28
キハ
58
キハ
58
キハ
28
キハ
58
真岡線方面 水戸方面 両毛線方面(急行わたらせ)

脚注[編集]

  1. 『交通公社の時刻表』1983年8月号

関連項目[編集]