緑
16進数表記 | #00cc00 |
---|---|
RGB | (0, 204, 0) |
HSV | (120°, 100%, 80%) |
HSL | (120°, 100%, 80%) |
HWB | (120°, 0%, 20%) |
XYZ | (22, 43, 7) |
Lab | L:71.68 a:-72.85 b:70.31 |
16進数表記 | #00a960 |
---|---|
RGB | (0, 169, 96) |
HSV | (154°, 100%, 66%) |
HSL | (154°, 100%, 66%) |
HWB | (154°, 0%, 34%) |
XYZ | (16, 29, 16) |
Lab | L:60.98 a:-54.01 b:27.52 |
緑(みどり、英: green)とは、基本色彩語の一つで、光の三原色の一つ。基本色名の一つ。中性色の一つ。後退色の一つでもある。四原色の一つでもある。具体的には ●この色 。
概要[編集]
色材の三原色でシアン(やや緑がかった明るい青)と黄色を混ぜた色。色相では、黄色と青緑色の中間に位置する色となる。波長は約530nm。
緑の光の波長は短過ぎず長過ぎず中程度で、目の保養に良いとされる[注 1]。自然界では植物の葉を表す。具体的な連想は、成長した植物の葉の色で、光合成に欠かせない葉緑素の色で、瑞々しい草木の葉、草、葉、樹木の葉、若葉、苗、草木の新芽、萌え出る草、林、森、森林、田畑、野菜、高原、田園、芝生、柳、若枝、竹やぶ、山の中といった自然の色である。植物の葉の色素の色。若葉の色は、新緑、フレッシュグリーンが形容である。古代、森林・植物は生命を守る安心の場であり生命の宝庫。大地の恵みと自然界の強い生命力を表す。
緑の心理効果・イメージは、自然・ナチュラル、平和、良好、安らぎ、安全、進行可能、許可・OK、可能(可)、穏やか、くつろぎ、中性的、調和、安定、安心、健康、正常、新しい、新鮮、目新しい、快適な温度(適温、中程度の温度)、瑞々しい、若々しい、若い、希望、保護、再生、救護、誘導、指導、衛生、未熟、植物の生命力、成長、成育、エコロジー、潤い、幸福、野生的、休息、追加、開く、開催などがある。人間の心理的な安定を保つ色といえる。緑はエコロジーを象徴する色である。
サーモグラフィーでは、暖かくもなく、寒くもない温度で、快適な温度・適温、中程度の温度の色に当たる。
日本語の「緑」の語源は、「瑞々しい」に由来する。
英語の「green」は「grow=生長、成長」と「grass=草」と共通の語根を持ち、「萌え出る草の色」に由来する。
また、赤や青、白程では無いが国旗にも多用されている色でもある。広域避難場所、非常口、JR東日本のコーポレートカラー、高速道路の案内標識などにも用いられている。録画停止状態、フル充電、充電完了の指示灯にも使用されている。
緑の染料は、下地をシアンまたは藍染の染料で染め、上から黄色の染料の黄蘗を掛けて弾き染めした染色名。
光の三原色[編集]
16進数表記 | #00793d |
---|---|
RGB | (0, 121, 61) |
HSV | (150°, 100%, 47%) |
HSL | (150°, 100%, 47%) |
HWB | (150°, 0%, 53%) |
XYZ | (8, 14, 7) |
Lab | L:44.25 a:-43.54 b:24.87 |
16進数表記 | #008000 |
---|---|
RGB | (0, 128, 0) |
HSV | (120°, 100%, 50%) |
HSL | (120°, 100%, 50%) |
HWB | (120°, 0%, 50%) |
XYZ | (8, 15, 3) |
Lab | L:46.23 a:-51.7 b:49.9 |
16進数表記 | #00ff00 |
---|---|
RGB | (0, 255, 0) |
HSV | (120°, 100%, 100%) |
HSL | (120°, 100%, 100%) |
HWB | (120°, 0%, 0%) |
XYZ | (36, 72, 12) |
Lab | L:87.74 a:-86.19 b:83.19 |
光の三原色に基づいた緑は、一般的な緑から光の明るさ(輝度)を加えているため、日常的に連想される緑よりは「明るい緑(英: bright green)」として感じられる。光の三原色の緑「明るい緑」は、RGBカラーの色相である「純色」における緑、純色の緑である。カラーコードは#00FF00。●この色である。「lime」とも呼ばれる。RGBの比率で表すと、「0:1:0」の割合で混合した色に相当する。
一般的な緑は、カラーコードは#00CC00で、●この色で、RGB値で、Gの値が204、RGB%で表すとGが80%であり、有彩色の明度は40%で、純色ではない。
ウェブカラーの緑は、RGBのGの値が50%の色で、カラーコードは#008000で、●この色で、有彩色の明度は25%で、濃い緑であり、純色の緑ではない。
これらは、色相は同じであっても、明度が異なっている。
中間色[編集]
緑との中間色では、緑と黄色の中間の色、黄ばんだ緑を「●黄緑」と言う。同様に、青との中間の色、青が混じった緑を「●青緑(英語名はターコイズ)」と呼ぶ。
JISでの定義[編集]
16進数表記 | #4db56a |
---|---|
RGB | (77, 181, 106) |
HSV | (137°, 57%, 71%) |
HSL | (137°, 57%, 71%) |
HWB | (137°, 30%, 29%) |
XYZ | (22, 36, 19) |
Lab | L:66.26 a:-46.73 b:29.4 |
16進数表記 | #2a9b50 |
---|---|
RGB | (42, 155, 80) |
HSV | (140°, 73%, 61%) |
HSL | (140°, 73%, 61%) |
HWB | (140°, 16%, 40%) |
XYZ | (14, 25, 12) |
Lab | L:56.6 a:-48.09 b:30.43 |
JIS慣用色名の「緑」は、系統色名では「明るい緑(lt-G)」と定義されている。
余談?[編集]
- 緑は、日本では古くは緑に相当する色にも「青」という表現が使われ、「青」のカテゴリにも含まれていて、日本の方が色のバラエティが多く、青系の色を総称し、緑色のことを「青」と呼んでいた。植物の葉の青々とした様子。青葉、青野菜、青信号、青物、青竹、青田のように呼ばれる。草木が緑に色付くことを、「青い」と形容してきた。日本では、交通信号機の緑は、わざわざ「緑信号」とは呼ばず「青信号」とする。青りんごは黄緑色である。青葉、青田などの青は、真っ青ではなく緑を表している。東急5000系は通称「青ガエル」である。緑はもっとも古い基本色彩語の一つだった。緑全般を表す基本色彩語でもある。日本で、緑を青と読んでいた理由は、真っ青な青色から、RGB値で、G(緑)の値をだんだん加えていくと、明度(色の明るさ)は全く変わらず、明るくなるのは光の明るさ(輝度)だけ上がり、やや淡くなり、意外なことに、青がだんだん明るくなる・薄くなるというふうに見せかけて、水色っぽくなり、明るい青のような感じの色になるからである。純色の色相のうち、真っ青な青の色相に、だんだん緑みが加わったもの。色名は、ターコイズブルー、シアンのような色になる。青緑色は、青系の色の範囲だった。光の三原色の青(RGBのB)は、やや紫がかった青で、群青色付近の色である。
- ●●●●●●●●●
- 色相180°~色相240°のグラデーション
- 緑系の色は、色相では黄みがかった黄緑から青みに寄った色=青緑付近の色に至る、幅広い色域の範囲が含まれる。
- 樹木の葉を観察すると、陽が当たっている場所は、黄緑に近く見え、影になった部分は、濃い緑に近づく。
- 地名には、「緑区」がある。元は農村地帯で、政令指定都市に併合されてベッドタウン化が進んでいるものの、田園や森林も多く残っている地域につけられる。
- 混色によってできる「緑」…
- 混色から作られる「緑」は、黄色と青緑の中間色が正式である。
- 一方で、緑は黄色と青の中間色と書いてあるものもある。もし、緑を「黄色と青の中間色」と解釈した場合、青の色合いによっては、くすんだ緑か、黒や暗い灰色に近い色になる場合があるので要注意。RGBカラーの24等分した色相環上で考えると、黄色は60°で、この黄色はレモン色っぽい黄色である。一方で真っ青は225°であり、60°の黄色から真っ青までの距離は、60°の黄色を頂点に右回りは165°離れていて、黄色から真っ青までの距離はかなり離れていて、黄色と真っ青は色相環上では反転色の関係に近い。反転色は色相の角度を180°移動したものであり、色相60°の黄色=レモン色っぽい黄色を色反転すると、色相240°の群青色という青系の色になる。そのため、黄色と青を混ぜると、彩度が落ち、黒に近い色になってしまう。
- 緑を「黄色と青の混色」「黄色と青の中間色」と書いた場合、青の部分は、真っ青ではなく水色付近の色であり、色相ではやや緑がかった青、セルリアンブルーと解釈される。色相での緑は正確に言うと黄色と青緑の中間色である。混色では、黄色とシアンを混ぜた色が正式な表記となる。「黄色+青系の色=緑」における青の部分が、どうして真っ青ではなく水色なのかというと、「青系の色」「水色」を参照すればわかるとおり、RGBカラーの純色の青色にG(RGB値の緑)の値をだんだん加えていき、純色のうち、青の色相に緑みが加わると、明度(色の明るさ)は全く変わらず、光の明るさ(輝度)だけ上がり、やや淡くなる。意外なことに、青がだんだん明るくなる・薄くなるというふうに見せかけて、水色や明るい青のような感じの色になり、沈静感がやや弱くなるのである。純色のうちの、緑の成分がある青である。色名は、セルリアンブルー~シアン~ターコイズブルー辺りである。黄色と「青系の色」で緑になる根拠は、黄色+緑の成分がある青=緑となる。
- 青系の色については、ページ「水色」を参照。
- 緑は、絵の具では原色・一次色として独立している。
- リビアの国旗は緑一色のみである。
- 麻雀牌で、緑色のみを使用して描かれているのは「發」「二索」「三索」「四索」「六索」「八索」の6種類である。この6種類のみを用いて和了ると、「緑一色」という役満になる。順子に使えるのが二索、三索、四索のみなので難しい。上記以外の索子は緑色と赤色が混ざっているため、「七索」などの赤が混ざった索子を用いた場合は、混一色(索子のみの場合は清一色)にしかならない。
- JR大和路線、大阪メトロ中央線、神戸市営地下鉄西神山手線、南海高野線などでラインカラーとして用いられている。
- 阪急電鉄では、準急の種別色に緑を用いることが多い。
背景色・文字色の使用[編集]
- span styleで背景色の変更
<span style="background-color:#00CC00;”>背景色は緑×文字色は黒</span>
は背景色は緑×文字色は黒と表示される
- 文字色の変更
<span style="color:#00CC00">'''背景色は白×文字色は緑'''</span>
は背景色は白×文字色は緑と表示される
- 背景色と文字色の組み合わせの変更
<span style="color:#00CC00;background-color:#000000;">'''背景色は黒×文字色は緑'''</span>
は背景色は黒×文字色は緑と表示される
緑に由来する固有名詞[編集]
- ウォロディミル・ゼレンスキー - ウクライナ大統領。苗字のゼレンスキーが、緑を意味する。
- カーボベルデ - 大西洋の国。緑の岬、という意味。
- グリューナー・フェルトリーナー - オーストリア原産の白ワイン用ぶどう。「緑色のヴァルテッリーナ産」が語源。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ 対照的に目に負担がかかる色は、赤や白とされている