水色

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水色のミヤコ様

水色(みずいろ)とは以下のように2種類の意味を持つ色である。

  1. ちょっと緑がかった薄い青色。この色。由来は、川や湖、海の色、ラグーンの色から来ていて、海面・湖面に空の色が反射して薄青く見えたものが語源。空色よりはわずかに緑がかっている。南国の美しい海の色でもある。澄んだ海の色を表す薄い青。自然の水の色。清流や池、沼、河川などにもある。水中の微粒子などの影響も含む。万葉集では「水縹」とされている。平安時代から用いられた色名。
  2. 飲料お茶の色。飲料の水色一覧参照
  3. 大韓民国ソウル特別市恩平区にある韓国鉄道公社の駅名 → 水色駅(スセクえき)

当項目は「1」の意味について述べる。

問題点[編集]

問題点としては、水色は、辞書では「薄い青色」とだけ書かれているものが多く、水色の英語表記はlight blue(ライトブルー、日本語訳は薄い青色)であり、多くの人々は、水色は、青()と白(○)の中間色()と思いがちだが、実はそうではないものもある。水色とは、一般的には青と白の中間色ではなく、基本の青色から、光の三原色RGB値でG(緑)の値をいっぱいに足したもの、つまり、緑がかった明るい青(カラーコード:#00FFFF)が水色に近いのである。そもそも、どうしてそういう微妙な色の違いが起こるかと言うと、RGBを参照すればわかる。RGBとは、光の三原色のことで、赤・緑・青(光の三原色の青は、少し紫がかった青で、群青色に近い)の三色で構成され、加法混色といい、色が混ざるとだんだん色が明るくなり、輝度(光の明るさ、brightness、luminance)が高くなる。赤+緑=(1:1の場合、)レモン色っぽい黄色、青+緑=水色っぽい青緑色(所謂ターコイズブルー)、赤+青=マゼンタ、赤+緑+青=(1:1:1の場合、)白となり、色を混ぜれば混ぜるほど明るさが大幅に足される。問題は、水色は、「光の三原色RGBで、青に緑を混ぜた色、明るい緑がかった青(#00FFFF)」ではなく、「青と白の中間色(この色)」が正しいと指摘された。光の三原色で、「緑と青を混ぜると何色?」というと、意外なことに、水色に近い青緑色になっている。それは、下欄の「概要」を参照。

概要[編集]

概要[編集]

の色に由来する。自然界はもちろん、井戸水や水道の水など、水の姿形は多彩。少量の水は無色透明に見えるが、実際はわずかに青みを帯びており、海、川、湖が青く見えるのはそのためでもある。

「水色」といえば、一般的にはちょっと緑がかった薄い青色であることが多い。「水色」の意味・定義が、「ちょっと緑がかった薄い青色」の理由と、「カラーコード:#00FFFF(緑がかった明るい青)(R:0,G:255,B:255)」を「水色」とも呼べる理由については、わかりやすく言えば、以下の通りになる。

青と水色の関係[編集]

真っ青な色(●#0040FF)から、色相を全く変えずに、単に明度(色の明るさ)を上げると、この色になり、実際には本物の薄い青色よりはやや紫みを帯びて見える。このとき色相は、色相の角度の値がわずかに上がっていると見せかけている。ある色から、明度を上げると、色相がわずかに異なっていると見せかけている現象が起きる。この名前は「アブニー効果」「アブニーシフト」である。

RGBの変化値で、R:0、B:255で固定のまま、Gが最小値0~最大値255までの範囲を見てみると、

(G:0、、#00FFFF、240°)→ (G:32、#0020FF、232.5°)→ (G:64、#0040FF、225°)→ (G:96、#0060FF、217.5°)→ (G:128、#0080FF、210°)→ (G:159、#0090FF、202.5°)→ (G:191、#00BFFF、195°)→ (G:223、#00DFFF、187.5°)→ (G:255、#00FFFF、180°)となる。

色相180°~色相240°のグラデーション

これは、中間色を計算し、2つの色の中間色を機械的に抽出するもので、「合成混色」「color blender」といい、1色目を「#0000FF」、2色目を「#00FFFF」として、7ステップでブレンドしたもので、1色目を「#0000FF」、2色目を「#00FFFF」としたグラデーションを8等分したものである。

中間色の抽出は、色相・明度・彩度が、ある一定の規則性を持って変化している。

これで見ると、R:0、G:0、B:255(#0000FF、光の三原色の青、ウェブカラーの青)は、少し紫がかった青で、群青色に近い。真っ青な色は、一般に、濃い青に近い感じの色で、全く水色っぽくない青のことで、ウェブカラーの青(#0000FF)に、Gの割合を64(比率では4分の1、%では25%)足したもので、RGBの比率でいうと、0:1:4、つまり、R:0、G:64、B:255(#0040FF)である。単に「青」といえば、RGB値で、光の三原色の青(#0000FF)に、G(緑)の値を64(比率では4分の1)~191(比率では4分の3)加えたもので、色相の角度は195°(やや緑みの明るい青=セルリアンブルー)~210°(明るい青)~225°(真っ青)~240°(群青色)まであるものを含み、色合いが微妙に異なるものが存在し、いろんな青があり、色合いにばらつきがあって紛らわしい気がする。

真っ青な青色から、RGB値で、G(緑)の値をだんだん加えていくと、色相の角度の値が下がり、明度(色の明るさ)は全く変わらず、明るくなるのは輝度(光の明るさ、brightness、luminance)だけであり、意外なことに、青がだんだん薄くなるというふうに見せかけて、水色っぽくなる。純色のうち、青の色相に、だんだん緑みが加わったもの。色相195°のセルリアンブルー、色相180°のターコイズブルー、ウェブカラーのシアンになる。真っ青な色(基本の青よりはやや濃い、#0040FF)から、RGB値でG(緑)の値を最大値255まで増やした色=RGB値で、B(青)とG(緑)の比率を1:1で混ぜた色「カラーコード:#00FFFF)(R:0、G:255、B:255)」を、薄い青色(ライトブルー)に見せかけて「水色」と呼んだのではないかと思われる。色系統は同じ青系の色であっても、色相が異なっている。この関係性としては、昔、緑色のことを「青」と呼んでいたという関係があるかもしれない。青と表現する色及び青系の色の色相の範囲が青緑色側に及ぶ範囲を含んでいた。青緑色が青系の色なのは、RGBカラーの色相である純色における青緑色は、明るい青緑色をしているという関係で、 明るい青緑色のことを「明るい青」、薄い青緑色のことを「薄い青」と表現していた。青緑色は本来は「青系の色」だった。青緑色は、青系の色でも緑系の色でも、どっちでも構わない。青系の色は、色相の範囲は、青緑色~真っ青~青紫寄りの青まである。基本の青は、R:0、G:96、B:255(#0060FF)である。「本物の薄い青色(本物のライトブルー)」は、「絵の具の混合で、青と白を混ぜた色。青と白の中間色(この色)」である。

水色のでき方はもう一つあり、英語のlight blue(薄い青色)の定義は、真っ青な色(#0040FF)から輝度(光の明るさ)をだいぶ上げたものである。真っ青な色(#0040FF)から輝度が上がるとほんの少しでも緑がかり、輝度を下げると少し紫がかり、色相が少し異なって見える。この名前は「ベゾルト・ブリュッケ現象(ベツォルト・ブリュッケ現象)」である。

上記の理由から、水色はちょっと緑がかった薄い青色を指すことが多いということと、「カラーコード:#00FFFF=緑がかった明るい青(R:0,G:255,B:255)」を「水色」と呼んでも間違いではない・問題ないことが成り立つらしい。水色は、青の同系色で、青系の色の中で、薄い青色またはそれに見せかけた色を代表する色名である。少し緑がかった薄い青を代表する色名とされる。このように、水色と青は色相が類似しているといえる。水色と青の組み合わせは類似色相配色となる。水色と青とでは、厳密には色相はやや違う。

水色は、薄い藍染めの色である。「水色」は実際には、薄い緑がかった青になったり、本物の薄い青色(青と白の中間色、青の高明度色、緑みを帯びない薄い青)になったり、薄い緑みの青より濃く、「鮮やかな緑みの青」「緑がかった明るい青」になったり、多少のばらつきがあるため、色をひっくるめていうと、この色も、この色も、この色も、この色も、この色も、いわれてみればどれも正しい気がするので、様々なバリエーションの水色が存在するため、定義が曖昧で、誤解・混乱を招く。水色の色相は、青緑色~緑みを帯びない青にかけての明るい色・薄い色の総称でもある。

様々な水色[編集]

水色の表現法には、「水色の空」などがある。晴れた空の色の表現に使われる。空の色は本物の薄い青色に近いが、一般的にはそれよりもやや濃い色であるものが多い。水色の空は、この色。NHKのテレビドラマに「青と白で水色」というドラマがある。世界の国旗における水色は、緑みを帯びない薄い青、本物の薄い青色に近い色()で描かれているものもある。本物の薄い青色に近い色は、空色を連想させる色である。世界の国旗における水色は、空の世界を表現するのに用いられる。水色が使われている国旗は、ジブチの国旗、ボツワナの国旗、アルゼンチンの国旗、ウクライナの国旗などがある。

クーピーや色鉛筆、絵の具、マジックインキの色にも水色があり、最も一般的で、非常に有名な色名になっている。クーピー、色鉛筆、絵の具、マジックインキの水色は、やや緑みの明るい青で、濃い水色(?)である。水色は、日本独自の色名なので、水色には、英語表現としては、ぴったりと当てはまることが無いということになる。水色の英語訳は、light blue以外に、pale blue、sky blue(空色)、turquoise blue(緑がかった明るい青)、aqua blue(やや緑みの明るい青)、light greenish blueもある。水色の英語訳における一般的な表記は、light blueである。

「カラーコード:#00FFFF」(R:0,G:255,B:255)は、見た目は水色っぽい青緑色であるが、正確にいうと水色ではなく「ターコイズブルー」「ウェブカラーのシアン」「ウェブカラーのアクア」「緑がかった水色」「緑がかった明るい青」「わずかに青みがかった明るい青緑」である。「カラーコード:#00FFFF」(R:0,G:255,B:255)は、色相名では「わずかに青みの青緑」に当たる。純色のうちの、緑の成分がある青である。「カラーコード:#00FFFF」は、系統色名で表すと「明るい緑みの青」。

「緑がかった明るい青」に限定してほしい場合は、水色とは呼ばずに「ターコイズブルー」か「シアン」か「セルリアンブルー」と表記し、曖昧さなく回避できる。

水色は、だいたいの色合いで平均すると、この色で、少し緑がかった薄い青である。少し緑がかった薄い青が持つ心理効果・イメージは、青系の色の中で、沈静感が弱く、爽やかで清らかな色で、クリアを表現する色で、柔らかく、浅く軽薄な感じの色である。

水色のサンプル

「カラーコード:#00FFFF」のサンプル

色のまとめ・水色のバリエーション[編集]

水色
16進数表記#60e3ff
RGB (96, 227, 255)
HSV (191°, 62%, 100%)
HSL (191°, 62%, 100%)
HWB (191°, 38%, 0%)
XYZ (50, 65, 104)
Lab L:84.3 a:-27.79 b:-24.29
水色(JIS慣用色名)
16進数表記#a9ceec
RGB (169, 206, 236)
HSV (207°, 28%, 93%)
HSL (207°, 28%, 93%)
HWB (207°, 66%, 8%)
XYZ (54, 59, 88)
Lab L:81.09 a:-5.47 b:-18.78
aqua(Webカラー)
16進数表記#00ffff
RGB (0, 255, 255)
HSV (180°, 100%, 100%)
HSL (180°, 100%, 100%)
HWB (180°, 0%, 0%)
XYZ (54, 79, 107)
Lab L:91.12 a:-48.08 b:-14.13
aqua blue(Webカラー)
16進数表記#00bfff
RGB (0, 191, 255)
HSV (195°, 100%, 100%)
HSL (195°, 100%, 100%)
HWB (195°, 0%, 0%)
XYZ (37, 44, 101)
Lab L:72.55 a:-17.65 b:-42.54
水縹
16進数表記#afdfe4
RGB (175, 223, 228)
HSV (186°, 23%, 89%)
HSL (186°, 23%, 89%)
HWB (186°, 69%, 11%)
XYZ (58, 67, 83)
Lab L:85.75 a:-14.32 b:-7.52
アクアグリーン
16進数表記#88bfbf
RGB (136, 191, 191)
HSV (180°, 29%, 75%)
HSL (180°, 29%, 75%)
HWB (180°, 53%, 25%)
XYZ (38, 46, 56)
Lab L:73.71 a:-17.75 b:-5.75
ウォーターグリーン
16進数表記#a5c9c1
RGB (165, 201, 193)
HSV (167°, 18%, 79%)
HSL (167°, 18%, 79%)
HWB (167°, 65%, 22%)
XYZ (46, 54, 58)
Lab L:78.24 a:-13.57 b:0.02
  • 水色
  • light blue(明るい青、やや薄い青)
  • 青と白の中間色
  • pale blue(青ざめた色)
  • 「カラーコード:#00FFFF」
  • turquoise blue(トルコ石の青)
  • webcolorのcyan(青、ギリシャ語由来)
  • sky blue(空色)
  • aqua (color)
  • aqua blue
  • cyan(JIS慣用色名)

背景色・文字色の使用[編集]

span styleで背景色の変更
  • <span style="background-color:#60E3FF;”>背景色は水色×文字色は黒</span>背景色は水色×文字色は黒と表示される
文字色の変更
  • <span style="color:#60E3FF">'''背景色は白×文字色は水色'''</span>背景色は白×文字色は水色と表示される
背景色と文字色の組み合わせの変更
  • <span style="color:#60E3FF;background-color:#000000;">'''背景色は黒×文字色は水色'''</span>背景色は黒×文字色は水色と表示される

水色を連想させるもの[編集]

鉄道路線
鉄道車両
  • 103系、201系のうちかつて明石・日根野に所属していた車両
バス

外部リンク[編集]

関連項目[編集]

0F

 ・  ・  ・ 黄色 ・ ライムグリーン ・ 水色 ・  ・ フクシャ

08

銀色 ・ 灰色 ・ マルーン ・ オリーブ ・  ・ ティール ・ ネイビー ・