配色
配色(はいしょく)とは、色の組み合わせ、または組み合わせた色合いのこと。色の組み合わせを色相の角度で分類したものを角度配色法という。
色相の等分による配色[編集]
反転色同士の配色は、RGB色相環を2等分したもので、ダイアード配色という。色相環の反対の番号で配色する。色相環では色相差が12色相ずつ離れた色同士の2色配色となる。反転色同士の色は、配色としてよく目立つ。反転色は、正反対の色相なので、配色にメリハリが出る。
色相環を3等分する色相同士の配色は「トライアド配色」といい、色相環で正三角形の各頂点の位置に当たる色である。光の三原色RGBに用いられる。RGBは、24等分した色相環では色相差が8色相ずつ離れた色同士になる。
色相環を4等分したものは、「テトラード配色」といい、色相環で正方形の各頂点の位置に当たる色である。色相環の位置は、左の真横、右の真横、真上、真下の4色配色となる。24等分した色相環では色相差が6色相ずつ離れた色同士の4色配色となる。
色相環を6等分したものは「ヘクサード配色」といい、色相環に内接する正六角形の各頂点の位置に当たる色である。24等分した色相環では色相差が4色相ずつ離れた色同士になり、色相番号が4つ違う6色で配色する。中差色相の配色で、反転色3対の安定感のある配色となる。
青と薄い青のように、色相差が無い色同士の配色は、同一色相配色という。
幅広い色を表現するため、色相を12等分か24等分して、色相を順番に並べたり、隣り合うトーンを順番に並べて配色したものをグラデーション配色という。グラデーション配色は、色相・明度・彩度がある一定の規則性を持って変化する多色配色で、階調のことである。
2つの色の区別のしやすさは、背景と文字や絵の組み合わせのうち、主に明度差がポイントで、次に色相差である。明度差を大きくすれば、区別しやすく、メリハリのある色になり、明度差が少ないと区別しにくくなる。明度が同じまま色相差が180°を意味する補色同士や、反転色同士だと、区別しやすい場合もある。
有彩色・純色・色相の中で、明度が同じでも、色相の角度の値が変化することにより、明るさの感じ方が異なって見えるのを「輝度」という。
白地に黄色い文字で書くとわかりにくく、輪郭や色の見分けがはっきりせず、区別しにくい。黒地に黄色い字、黄色の背景色に黒文字ならわかりやすく、色の見分けがはっきりし、区別しやすく、配色としてよく目立つ。
オレンジ色と黄色の中間色(いわゆる山吹色、黄みがかったオレンジ色)は、赤や緑など、他の全ての色と組み合わせても派手さが落ちないため、配色にアクセントがあるので、派手さがより豊かで、一番派手な色である。
同じ大きさの2色で、暖色と寒色の配色は、同じ大きさなのに、一方が大きく見えると見せかけて、遠近感のある色に感じられる。