色深度
色深度(いろしんど)は、コンピューターのディスプレイ画面などに1画素(ピクセル)で表現できる色数である[1]。単位はbits per pixel(bpp)[1]。ビット深度[1]。カラー深度[1]。
概要[編集]
コンピューターディスプレイなどにおいて、RGBそれぞれの色の発光強度は、有限の段階によって表現される。この段階の数を、色深度と呼ぶ。おおむねFullHD(1920×1080画素)程度の表示について、色深度は8bit、4K(3840×2160画素)以上であれば、10bitを採用する場合が多い。
RGBの数値は、RGB値で、色深度は通常8bitで表され、RGB各色について8bit(2の8乗=256)の段階あり、0から255までの数値で割り当てられており、最小値=最も暗い状態が0で発光量0%、つまり消灯、最大値=最も明るい状態が255で発光量100%となる。これを3色について記述した24bitのコードで、1色を表現できることとなる。全体で表現できる色の数は、RGBの各チャンネルが1色当たり8bit(256段階)のデータを持つことにより、全部で256の3乗=16,777,216色(おおむね1680万色)、つまり24bitカラーを表現できるということになる。これを「フルカラー」と呼ぶ。RGBは、16,777,216色を表示できるフルカラーの機能が備わっている。RGB各色の値をパーセントで表示するRGBは「RGB%」と呼ぶ。RGBは、パソコンなどであらゆる色を指定するためのものである。
しかし実際は、自然界にある色はフルカラーとは言い切れない。フルカラーでは、人間の目が識別できる色数の限度を越えているように見え、自然界で目にしている色をフルカラーで再現できるとは言い切れない。フルカラーは、コンピューター用語で、パソコンディスプレイに対応とされている。
RGBそれぞれ8bit、計24bitによる色の表現は、コンピューターにて広く使われる。RGB値の指定を表現する記号は、「カラーコード」といい、カラーコードは、RGB各色の強さの値を16進数2桁ずつで表し、赤・緑・青の順に16文字の英数字「0 - 9・A - F」を使って並べ、最初に#を付け、1色を表すカラーコードとなる。16進数は、0 - 9の10種類の数字に加えて、A - Fの6種類のアルファベットを数字扱いとして使用したもの。16進数は、9の次はAで表される。最初の2桁が赤の値、次の2桁が緑の値、最後の2桁が青の値である。カラーコードは、「HEX」「HTMLカラー」ともいう。身近なところでは、今ご覧のようなウェブサイトにおいて、文字や背景などの色を指定する場合、このカラーコードを用いる。10bit深度のカラーコードをどうやって書くのかは知らん。
ちなみに、半分の輝度を表す場合は、数値は、%では50%、RGB値では127または128となる。ただし、厳密な中央値は127.5であるが、割り切れず、整数として表現できないので、127と128の2つあるということになる。0 - 255の中央値である「127」と「128」とでは、1つの差があることにより微妙にずれた値となる。RGBそれぞれの値が128の場合、色反転するとRGBの各色の値の最小値0と最大値255の和から、反転前の値が差し引かれ、「(0+255)-128=127」になる。
RGBの比率を、3ビットに変換すると、3桁の数字なり、最初の1桁が赤、中央の1桁が緑、右の1桁が青となる。100=赤, 110=レモン色っぽい黄色, 010=明るい緑, 011=ターコイズブルー, 001=群青色, 101=マゼンタ, 111=白, 000=黒。
パソコン上で同じRGB値を使用しても、他のメーカー、テレビ、スマホも含む他の製品によっては、モニターごとに色みや色の画質が微妙に違っているのが普通。モニター上の画面をプリントアウトすれば、プリンターの設定や特性によって色味が変わることがある。
R, G, Bの3色で、同じ発光量でも色の強さも異なる。緑(G)が特に強く、赤(R)と青(B)を100%ずつ発光させるより、緑(G)のみを100%発光させる方が明るい色になる。一方で、青(B)は最も弱い色である。