グレースケール
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グレースケールとは、全ての色を輝度でモノクロ化したもの。
概要[編集]
濃度が黒から白までのいくつかの明度段階で変わる灰色系のみ用いる色票。ただの白黒ではなく、濃淡明暗のある灰色を用いているので、白黒印刷でもある程度濃淡の表現が可能である。無彩色で、黒の割合・濃度が何%かを確認・表示することもできる。有彩色では、明度が同じでも、色相の角度の変化によって、明るさの感じ方が異なる。これを「輝度」という。明度が50%の有彩色で、彩度が100%の色は「純色」である。灰色は、黒の割合が50%付近である。グレースケールは、有彩色の輝度を調べることができる。色票による明度判別の基準として使用される。色としては白・灰色・黒系の色である。
2、3、4、6の公倍数になる12または24に等分・分割したRGBカラーの色相環を基準に考えれば、よくわかる。有彩色・純色の中で、輝度が最も高い色は、色相60°の黄色=レモン色っぽい黄色で、輝度89%で、反対に、有彩色の中で、輝度が最も低い・暗い色は、色相240°の群青色=光の三原色の青で、輝度11%である。色相をグレースケールに変換すると、色相60°のレモン色っぽい黄色は、かなり薄い灰色で、黒11%で、色相240°の群青色は、黒に近い暗い灰色で、黒89%で、一番暗い色であることがわかる。色相180°のターコイズブルーはや45°の山吹色は2番目に薄い灰色になる。このように、明度段階が同じ有彩色をグレースケールに変換すると、明度が明らかに異なるものが複数存在する。
プリンターのモノクロ印刷も同じ原理である。
印刷コストを削減するために、カラーの文書をあえてモノクロ化印刷(グレースケールで印刷)することが、よく行われている。