中間色
中間色(ちゅうかんしょく)は、最も薄い色と最も暗い色の間の色や、色相環・有彩色で、主要原色の中間にある色相、基本色の中間にある色相のこと。主要原色における混色から作られる。有彩色と無彩色との混合も同じ。間色。2つの違う色を混合したときの比率が1:1付近で、ほぼ同量混ぜた色である。原色は、「一次色」とも呼ばれる。有彩色の場合、混色時の2つの色の色相差は、色相の角度差は、最大で135°が限界で、24等分したRGBカラーの色相環での色相差は、最大で9個が限界である。有彩色では、オレンジは赤と黄色の中間、緑は黄色と青緑(またはターコイズブルー、ターコイズグリーン、シアン)の中間、紫は赤と青の中間である。純色と白の中間色は明清色、純色と黒の中間色は暗清色といい、明清色では、ピンクは赤(カーマイン、赤紫)と白の中間、オレンジと白の中間は薄橙、暗清色では、茶色はオレンジと黒の中間、オリーブは黄色と黒の中間である。無彩色では、白と黒の中間は灰色となる。混色の種類には、加法混色、減法混色、合成混色の3つあり、加法混色は光の三原色RGB、可視光線の波長の混色で、減法混色はCMY・CMYK、透明の絵の具の混色、セロファンの重ねがあり、色々な種類がある。混色では、二次色や三次色に当たる。原色+原色=二次色。二次色に更に原色を混ぜると三次色になる。三次色は、二次色と原色の中間に当たる。
光の三原色RGBにおける中間色では、黄色は赤と緑のほぼ中間に位置する色である。カラーモードがRGBカラーのときの混色は、純色では、混色した色でも全て純色になる場合があり、RGBカラーにおける混色・中間色は、色相の角度差は最大で120°が限界で、24等分したRGBカラーの色相環における色相差は、最大で8個が限界となる。可視光線の波長の混色は、RGBの混色と同じ原理であり、可視光線の波長の混色時の2つの色の色相の角度差は、RGBと同じで、120°が限界である。
一次色の色数は、最少の色数は3色で、3色は、「光の三原色RGB:赤、緑、青=群青色」と「CMY=シアン、マゼンタ、黄色」で、基本はRGBで、RGBの光やCMY以外の一次色は、絵の具の一次色は「赤、黄色、緑、青」の4色である。合成混色の一次色は、「1色目=赤、2色目=黄色、3色目=緑、4色目=青または群青色」の4色である。ただし、「赤、黄色、緑、青」の4色や、「赤、黄色、緑、群青色」の4色は、いずれも色相間隔は一部分が偏っていて、等間隔ではないので要注意。
色相の角度差が最大値の限界135°付近の色同士の混色は、色相0°=360°の赤と色相225°の青の中間で、色相292.5°付近の色で、紫である。もう1つは、色相55.5°の黄色と色相195°のセルリアンブルーの混色で、色相125°付近の色で、緑である。あと1つは、光の三原色RGBで、色相120°の緑(明るい緑)と色相240°の群青色の混色で、色相180°の色で、ターコイズブルーである。青といっても、光の三原色の青は、色相240°の群青色、一般的な青は、色相217.5°、真っ青は色相225°で、色合いが異なる場合がある。「赤と青の中間色は紫」におけるこの青は、あくまで真っ青という、濃い青に近い色で、やや群青色っぽい青で、色相225°の青である。
色相の角度差が一番広いのは135°付近で、赤と青で紫、2番目に広いのは120°で、光の三原色RGBの混色に当たる。色相の角度差の限界が120°の混色で、紫を作るには、光の三原色RGB値で、色相0°の赤と色相240°の群青色の比率を3:4で混色したときに作られる。
赤と青を比率の割合で混色した領域で紫になるという意味については、青の部分が少し紫がかった青(群青色)~青紫寄りの青なら、混色時の色相の角度差が120°以下になり、彩度を高く保つ紫になる。
純色に白あるいは黒のいずれかを加えると清色になる。
RGBで、赤(R)を半分の輝度にすると、赤と黒の中間色、暗い赤になる。
有彩色の中間色で、色相の角度差が180°だと、反転色同士になり、反転色同士を混ぜると、黒~灰色のモノクロといった無彩色に近い感じの色になり、中間色にはならない。色相の角度差が180°である反転色同士の混色は、RGBの光の混合の場合は白で、減法混色や絵の具の混色では、黒っぽい色、暗灰色に近い色になり、color blenderの混色では全て灰色で、彩度としては完全な無彩色になる。
「合成混色」とは、「color blender」ともいい、中間色を計算して、合成の場合の透明度が50%の状態で、2つの色の中間色を機械的に抽出するもので、加法混色と減法混色の中間の混色で、任意の二色から中間のグラデーションカラーを作成するもの。「合成混色」「color blender」では、純色のまま、鮮やかさ(彩度)と明度が変化無しの状態で中間色を出す場合は、条件は、色相の角度0°の赤を基準に色相を6等分した色同士の混色状態で、色相の角度差は最大60°が限界である。「合成混色」「color blender」で、中間色を出す場合は、混色のステップ数を奇数でブレンドする。そうすることにより、2色間のグラデーションを偶数に等分される。合成混色(color blender)における混色のステップ数は、多いほど、グラデーションが増やせる。
「緑」について[編集]
緑は、黄色と青の中間色と書いてあるものもあるが、ここで、黄色の青の関係においては、RGBカラーの24等分した色相環上の角度では、黄色は60°で、この黄色はレモン色っぽい黄色で、真っ青は225°であり、60°の黄色から真っ青までの距離は、60°の黄色を頂点に右回りは165°離れていて、黄色から真っ青までの距離はかなり離れていて、黄色と真っ青は色相環上では反転色の関係に近く、混色時の色相の角度差の限界を明らかに超えていて、反転色は色相の角度が180°移動で、色相60°の黄色=レモン色っぽい黄色を色反転すると、色相240°の群青色という青系の色になるので、黄色と青を混ぜると、彩度が落ち、緑にはならず、くすんだ緑か、黒や暗い灰色に近い色になるので要注意。緑を、「黄色と青の混色」「黄色と青の中間色」と書いた場合、この青は、真っ青ではなく水色で、色相ではやや緑がかった青、セルリアンブルー、水色に近い色と解釈される。緑は、混色で表した場合、正確には、色相では、黄色と青緑(ターコイズ)の中間色で、混色では、黄色とシアン[ターコイズブルー]を混ぜた色が正式な表記となる。黄色と水色を混ぜた色が、鮮やかな緑色になる。どうしてそうなるのかというと、「青系の色」「水色」を参照すればわかるとおり、真っ青な青色から、RGB値で、G(緑)の値をだんだん加えていき、RGBカラーの色相である「純色」のうち、青の色相に緑みが加わると、明度(色の明るさ)は全く変わらず、明るくなるのは光の明るさ(輝度)だけ上がり、やや淡くなり、意外なことに、青がだんだん明るくなる・薄くなるというふうに見せかけて、水色っぽくなるからである。
中間色一覧[編集]
- 赤と白の中間色=ピンク
- 赤と黄色の中間色=オレンジ色
- オレンジ色と黒の中間色=茶色
- 赤とオレンジ色の中間色=朱色
- オレンジ色と白の中間色=薄橙、肌色
- オレンジ色と黄色の中間色=山吹色
- 黄色と茶色の中間色=黄土色
- 黄色と白の中間色=クリームイエロー
- 黄色と黒の中間色=オリーブ色
- 黄色と緑の中間色=黄緑、アップルグリーン
- 黄色と青緑(ターコイズ)の中間色=緑
- 青と緑の中間色=青緑、ターコイズグリーン、ターコイズ
- 青と白の中間色=水色(?)、空色
- セルリアンブルーと白の中間色=水色
- 青と紫の中間色=青紫
- 赤と青の中間色=紫
- 赤と紫の中間色=赤紫、マゼンタ
- 赤紫と白の中間色=ピンク
- 赤と赤紫の中間色=ルビーレッド、紅色
- 紅色と白の中間色=ピンク
- 白と黒の中間色=灰色