明るさ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

明るさ(あかるさ)とは、の量ないしは強度といった明るさの度合いに関連して起こる視覚的な経験を言う。「brightness(光の明るさ、輝度)」と「lightness(色の明るさ、明度)」の2種類がある。明るさは、輝度や明度に応じて変化するものであり、主観的な明るさは種々の条件によって規定される。明るさの表現は、「高い・低い」で表現される。マンセル色相記号で、明度及び彩度に関する修飾語における「明るい」は、「ブライトトーン」「ライトトーン」の2種類ある。

brightness[編集]

brightness(ブライトネス)とは、光の明るさ。光の量の度合い。輝度。輝かしさ。光源色に属する明るさ。光の色の強さ。太陽・日光の当たり具合の色でもある。色の編集で、「明るさ/コントラスト」の調整に含まれている機能の「明るさ」。色相で明度を全く変えずに、色合いによる明るさの違いを考慮したものでもある。色調補正やペイントの一種。luminanceとも書かれる。「PaintShop Pro」などに記載されている。セロファンといった透明感のある有彩色のレンズカバーに、光を透過した色でもある。輝度が高いと明るく鮮やかな色になる。輝度を変えると色相は異なって見える現象のこと。輝度を上げるとRGBカラーのCMY(シアン・マゼンタ・黄色)の三原色の色相値の領域に寄り、だんだん白っぽくなり、逆に輝度を下げるとRGB(赤・緑・青=群青色)の三原色の色相値の領域に寄り、最終的には黒っぽくなる。光の三原色RGBは、ベースは黒で、色が加われば輝度が高くなる。光の三原色RGBで、2つの色を混ぜただけの場合、明るくなるのは光の明るさ=輝度だけである。有彩色・色相の中で、明度が同じでも、色相の角度の値が変化することにより、色によって明るさの感じ方が異なる。これは、色相別、色調別の輝度である。有彩色の中で最も輝度が高い色は黄色である。

「水色は青から―をだいぶ上げた色」「レモン色は黄色から―を上げた色」「山吹色から―を下げると琥珀色になる」「緑から―を上げると光の三原色の緑=明るい緑になる」「有彩色・色相の中で―が一番高い色はレモン色っぽい黄色=ウェブカラーの黄色(カラーコード:#FFFF00)」「有彩色・色相の中で―が一番低い色は群青色=光の三原色の青=ウェブカラーの青(カラーコード:#0000FF)」

シアンと青の中間に位置する明るい青は、輝度を上げると青緑寄りの色相に、輝度を下げると少し紫みを帯びた青の色相になっていく。オレンジの色相は、輝度を上げると黄みが強くなり、輝度を下げると赤みが強くなる。この名前は「ベゾルト・ブリュッケ現象(ベツォルト・ブリュッケ現象)」である。色相が青緑寄りの色を明るく、色相がやや青紫寄りの色を暗くするものである。ベツォルト・ブリュッケ現象を応用した配色を、ナチュラルハーモニー配色という。

また、くすんだ色から輝度を上げると、彩度は高くなり、鮮やかさが増す現象が起きる。この名前は「ハント効果」という。

lightness[編集]

lightness(ライトネス)とは、色の明るさ。明度。色相を維持して、色の濃淡・濃淡明暗だけを変化させたもの。黒から白までのグラデーションと、純色から白へのグラデーションで表現される。色の明るさ・暗さの度合い。物体色に属する明るさ。明度が最も高い色は白で、最も低い色が黒である。無彩色の場合、色の変化は明度のみで決まる。明度を高くすると、写真に薄くて白い布を被せていくイメージになり、明度を低くすると、写真に薄くて黒い布を被せていくイメージになる。

ペイントにおける明度の値は、0~240の整数、240段階で表される。

テレビの設定における「明るさ」[編集]

「バックライト」「明るさ」の2つの機能がある。「バックライト」による明るさの変更は、色相はそのまま維持され、色相が変化無しで、輝度と明度が変わるものである。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]