Jリーグカップ
国 | 日本 |
大陸連盟 | アジア |
開幕年 | 1992年 |
チーム数 | 18チーム |
リーグ | J1リーグ |
オープン杯 | 天皇杯全日本サッカー選手権大会 |
2024年優勝 | 名古屋グランパス |
最多優勝 | 鹿島アントラーズ(6回) |
今年度 | 2023 |
Jリーグカップは日本のサッカーのリーグカップ。J1リーグ・天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権とともに国内三大タイトルの一角を占める。
ヤマザキビスケットが大会スポンサーを務め、「JリーグYBCルヴァンカップ」(J.LEAGUE YBC Levain CUP) として開催されている。
概要・歴史[編集]
第1回大会は1992年秋に行われた。翌年にJリーグが開幕するため、そのプレ大会として「Jリーグヤマザキナビスコカップ」の大会名で開催された[1]。この第1回大会で優勝したのはヴェルディ川崎。
1995年はJリーグの試合数がリーグ戦だけでも52試合 (14クラブによる4回総当たり) あったため開催されていないが、同年を除き毎年リーグ戦と並行して開催されている。
出場権は原則としてJ1リーグ所属全クラブに与えられているが、1993年から (1996年を除き) 1998年まではJリーグ準会員クラブにも、1999年から2001年まではJ2リーグに所属するクラブにも与えられていた。
2016年ノックアウトステージ (決勝トーナメント) より、大会冠スポンサーが「ヤマザキナビスコ[2]」から「ヤマザキビスケット」に社名を変更したことから、現在の「JリーグYBCルヴァンカップ」と大会名が変更された。
2018年からJ2所属クラブにも一部出場権が与えられている。
2024年大会から、J1からJ3まで全クラブ対象に改められる予定。
大会方式[編集]
- 2024年 -
Jリーグに参加する全60クラブによるトーナメント戦。
- 1stラウンド - ACL出場クラブ以外を10グループに分けてのトーナメント戦。一発勝負で、下位クラブのホームゲーム[3]として開催。10クラブがプレーオフラウンドに勝ち抜ける。
- プレーオフラウンド - 1stラウンドを勝ち抜けた10クラブ同士で対戦。ホームアンドアウェイで開催し、勝ち越した5クラブがプライムラウンドに勝ち抜ける。
- プライムラウンド - プレーオフラウンドを勝ち抜けた5クラブに加えて、ACL出場クラブを交えて8クラブによるトーナメント戦で開催。準々決勝と準決勝はホームアンドアウェイで、決勝は中立地での一発勝負で開催。
過去の大会方式[編集]
- 2018年 - 2023年
- グループステージ - J1所属でAFCチャンピオンズリーグ (ACL) に出場しないチーム (通常14) に加え、前年度J1でJ2に降格したチーム (通常2) を合わせ16チーム[4][5]が、4チームずつに分かれてホームアンドアウェイ2回総当たりで試合を展開する。勝ち点の計算はリーグ戦と同様 (勝利:3点、引き分け:両チームに1点) 。各グループの上位2チームがプレーオフステージに進む。
- プレーオフステージ - グループステージの上位2チームずつ、合計8チームが2チームずつに分かれ、ホームアンドアウェイ2試合の合計スコアで決着をつける。
- プライムステージ (決勝トーナメント) - プレーオフで勝ち抜いた4チームに加えACLに出場していた4チーム (変動あり) を加えた8チームにより行われる。準々決勝・準決勝まではホームアンドアウェイ2試合の合計スコアで決着、決勝戦は中立地での一発勝負で決着。
プレーオフステージから準決勝までは以下のように優劣をつける。
- 2試合合計の得点数
- 1.が同じだった場合、アウェイでの得点数(あり)
- 2.も同じだった場合、第2戦の後半終了後、引き続き15分ハーフの延長戦 (Vゴール・アウェイゴールなし)
- 3.までの条件で決着がつかなかった場合、延長戦終了後PK戦 (双方5人ずつ、決着しない場合は6人目以降サドンデス方式)
なお、延長戦とPK戦は決勝戦でも行われる。
2020年大会は新型コロナウイルスの影響で大会レギュレーションが変更となり、J2から参加していた松本山雅FCはグループステージ第2節以降不参加となった[6]。プレーオフステージは開催されず、プライムステージへは各グループ首位の川崎・C大阪・柏・札幌に加え、各グループ2位の中で成績が良かった名古屋が勝ち抜け。加えてACLに出場していた横浜FM・神戸・FC東京が出場。そのプライムステージはすべて1試合で決着をつけ、加えて準々決勝・準決勝は延長戦を実施せず、90分間で引き分けの場合はそのままPK戦での決着となった (延長戦は決勝のみ実施[7]) 。
2023年はACLが秋春制に移行されたため、ACL出場チームもグループステージから出場。前年度J2降格チームの清水・磐田も参加したため、20チームを5グループに分けてグループステージを開催。各グループの首位チーム(全5チーム)と各グループ2位の5チームのうち3チームが準々決勝に進出した。
- 2009年 - 2017年
- J1クラブのみ参加。
- グループステージ - ACLに出場しない14チームを7チームずつに振り分けて開催。上位2チームが準々決勝進出 (2016年まで) 。
- プレーオフステージ (2017年のみ) - 各グループの2位チームと3位チームがホームアンドアウェイで対戦、勝利チームが準々決勝進出。
決勝戦[編集]
決勝戦は10月下旬から11月初旬の土曜日[8]に、中立地での一発勝負で行われる[9][10]。中立地での一発勝負ということもあり、決勝進出両クラブのスタジアムDJが来場しそのチームの選手紹介を行う。
表彰式ではMVP (最優秀選手) が発表され、テレビ中継の司会を務めるジョン・カビラがその場でインタビューを行うことが通例となっている。
表彰[編集]
- チームへの表彰
- 優勝チーム - ルヴァンカップ (スポンサー杯、優勝チームに贈与) ・Jリーグカップ (チェアマン杯、優勝チーム持ち回り) ・優勝メダル・賞金1億5000万円
- 準優勝チーム - Jリーグ盾 (準優勝チームに贈与) ・準優勝メダル・賞金5000万円
- 3位チーム - Jリーグ盾 (3位チームに贈与) ・賞金2000万円
また2007年大会以降、優勝チームには翌年のJリーグカップ/コパ・スダメリカーナ王者決定戦 (旧称:スルガ銀行チャンピオンシップ) の出場権が与えられ、南米の1チームと対戦することが恒例になっていたが、2020年・2021年は東京2020オリンピックの兼ね合いにより開催されていない。
2020年大会は新型コロナウイルスの影響もあり、賞金は50%に減額された。
- 個人への表彰
- MVP (優勝チームから1名) - クリスタルオーナメント・賞金100万円・ヤマザキビスケット社製品1年分
- ニューヒーロー賞 - クリスタルオーナメント・賞金50万円・ヤマザキビスケット社製品1年分
歴代優勝チーム・MVP[編集]
年 | 優勝チーム | MVP |
---|---|---|
1992 | ヴェルディ川崎 | 三浦知良 |
1993 | ヴェルディ川崎 | ビスマルク |
1994 | ヴェルディ川崎 | ビスマルク |
1996 | 清水エスパルス | サントス |
1997 | 鹿島アントラーズ | ジョルジーニョ |
1998 | ジュビロ磐田 | 川口信男 |
1999 | 柏レイソル | 渡辺毅 |
2000 | 鹿島アントラーズ | 中田浩二 |
2001 | 横浜F・マリノス | 榎本達也 |
2002 | 鹿島アントラーズ | 小笠原満男 |
2003 | 浦和レッズ | 田中達也 |
2004 | FC東京 | 土肥洋一 |
2005 | ジェフユナイテッド千葉 | 立石智紀 |
2006 | ジェフユナイテッド千葉 | 水野晃樹 |
2007 | ガンバ大阪 | 安田理大 |
2008 | 大分トリニータ | 高松大樹 |
2009 | FC東京 | 米本拓司 |
2010 | ジュビロ磐田 | 前田遼一 |
2011 | 鹿島アントラーズ | 大迫勇也 |
2012 | 鹿島アントラーズ | 柴崎岳 |
2013 | 柏レイソル | 工藤壮人 |
2014 | ガンバ大阪 | パトリック |
2015 | 鹿島アントラーズ | 小笠原満男 |
2016 | 浦和レッズ | 李忠成 |
2017 | セレッソ大阪 | 杉本健勇 |
2018 | 湘南ベルマーレ | 杉岡大暉 |
2019 | 川崎フロンターレ | 新井章太 |
2020 | FC東京 | レアンドロ |
2021 | 名古屋グランパス | 稲垣祥 |
2022 | サンフレッチェ広島 | ピエロス ソティリウ |
2023 | アビスパ福岡 | 前寛之 |
2024 | 名古屋グランパス | ランゲラック |
関連ページ[編集]
脚注[編集]
- ↑ またリーグ戦では日本リーグからJリーグへの移行期間ということもあり、リーグ戦が開催されていなかった。その代替としての意味合いもあり、優勝チームにはアジアクラブ選手権の出場権が与えられた。
- ↑ 2016年8月31日までの社名
- ↑ 例えばJ3クラブ対J2クラブの対戦の場合はJ3クラブのホームゲームとして、同一ディビジョン同士は前年度順位が下位のチームのホームゲームとなる。
- ↑ ただしACLプレーオフで敗退したチームが現れた場合、その分J2からの出場は無くなる。近年だと2020年大会で、鹿島アントラーズがACLプレーオフで敗退しルヴァン杯グループステージに出場したため、ジュビロ磐田のルヴァン杯参加がなくなった。
- ↑ 2021年・2022年はACLプレーオフ参加クラブも本大会グループステージの参加が免除されている。
- ↑ 既に松本と対戦していたセレッソ大阪戦の記録は有効となり、同じグループに属していたベガルタ仙台と浦和レッズは得失点差0の不戦勝扱いとなった。
- ↑ ただし90分以内に決着がついたため延長戦は実施せず。
- ↑ 1992年と1993年は11月23日 (勤労感謝の日) に、1994年は8月6日に、1996年は9月25日に、1998年は7月19日に開催されており、大会初期は決勝戦の日程が一定ではなかった。
1999年から2013年までは、2001年と2011年を除き11月3日 (文化の日) 近辺で定着していた。
2020年は本来11月7日に開催予定だったが、柏レイソルで新型コロナウイルスのクラスターが発生したため、翌2021年の1月4日に開催された。 - ↑ 決勝の開催地は、1992年~1996年、1998年~2013年は国立霞ヶ丘陸上競技場、1994年は神戸総合運動公園ユニバー記念競技場、2014年~2019年・2021年は埼玉スタジアム2002、2020年・2022年~は新国立競技場。
- ↑ ただし1997年のみ、決勝進出チームの本拠地である磐田・カシマでのホームアンドアウェイで行われた。
Jリーグカップ |
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1992 | 1993 | 1994 | 1995 | 1996 | 1997 | 1998 | 1999 |
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